「わたしたちが、そこにいた」凪待ち zxoidさんの映画レビュー(感想・評価)
わたしたちが、そこにいた
秀作です。
「だめなんだよ、おれは。死んだ方がいいんだよ。」という叫びは、心に刺さりました。
最先端の国の中で、そういう思いを感じながら、それでも捨てきれない今を生きている主人公。
最後は、別の終わらせ方もあったと思います。
だけど、この終わらせ方を選んだ白石監督に感謝します。
主人公に投げかけられた言葉の優しさが、非常に印象に残りました。
香取さんも熱演でした。
正しく生きたいと願いながら、それができなくて苦しむ主人公が、確かにそこにいました。
涙を流したシーンは、感動しました。
現代社会で生きる、たくさんの苦しんでいる人に、凪が訪れますように。
コメントする