劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビュー・感想・評価
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いい作品ではあります。
テレビ、外伝と見ています。好印象な感想は、高評価の方々にお任せします。
140分に物語を3つも詰め込んでしまったため、全体的に薄味になっている印象でした。
ユリスの手紙のシーンでは、すすり泣きの声がいろんな所から聞こえてきましたが、
その後の軸となるはずのヴァイオレットとギルベルトのやり取りなどでは、
そういうのはあまり聞こえてきませんでした。
私自身も、そのシーンに比べて盛り上がりに欠けているように感じました。
もう一つの物語は、テーマ的なものがユリスのものと被っているところもあるし、
ファンサービスのひとつだったのかなぁと今となっては思う程度の印象でした。
こうなってしまうなら、テレビ版の映像の回想シーンを入れてもいいから、
2人の話に絞って、お互いの想いや、今までどういう風に生きてきたのかを掘り下げて欲しかったです。
あと、この作品で最も重要な存在であるはずの「手紙」が、あまり大事に使われていなかった
気がします。誰かに手紙を書きたくなるような、そんな気持ちにはなりませんでした。
それなら直接会って伝えた方がいいなって思いました。
物語的には、これから手紙が廃れていくのではないかという時期なので、
そういった部分も含まれているのかもしれませんが、それでも、手紙っていいねって思わせてくれるのが
ヴァイオレット・エヴァーガーデンだと思うので、そこは本当に残念でした。
それでも、いい作品ではあります。
今までの作品を見ていた人は、もちろん見た方がいいです。
初めて見る人は、テレビ版を見てからの方がいいです。
こうなる事は判っていたけど…
先ずは京アニ及びスタッフの皆様にお疲れ様でした。
TVシリーズをNetflix及びBlu-ray、昨年の外伝劇場版と観てきたので、かなり期待と不安を持って観劇したのですが、不安が的中してしまった感じです。
TVシリーズの最終話が非常に感動的でしたので、本編としてこれ以上やると蛇足になるだろうとは思っていましたが、想像した通りになってしまった感じです。
本編の中で少佐によって愛を知る様になり、その少佐の死を受け止めて、歩き出したかにみえたところで、「やっぱり生きていました」ってちょっとないんじゃないか?
勿論、ヴァイオレットと少佐に幸せになって欲しい。という気持ちが皆にあるのは理解するけど、それと作品の完成度は話が別と思う。
「外伝」ではなく「新作」とする以上、こうするしか無かったとは思うが、「過ぎたるは及ばざるが如し」を地でいく結果になったと思います。
又、失礼な言い方で申し訳ないが、作中の少年のエピソードも取ってつけた様な、「お涙頂戴」になってしまったのは非常に残念。
映像は凄まじいばかりで京アニクオリティの高さを思い知らされ、音楽、演出もそれに負けていなかった分、物語自体の出来が非常に残念でした。
やっと見れました。
続編が決まったとすごく楽しみにしていた
ヴァイオレットエヴァーガーデン。
ついに公開が決まり公開してすぐ観ることができました。
映像も綺麗で、あの頃のヴァイオレットを久しぶりに見れて嬉しかったです。
50年分の手紙を書いていたあの頃の、孫が生まれて、その子がヴァイオレットを探すシーンからスタートします。
既にアニメと話が繋がっていて、アニメから見ていた
こちらとしては、嬉しいとゾクゾクとワクワクでした。
アニメのラストでヴァイオレットちゃんが
ハッとした表情をしたときに、ギルベルトだったのかな?
なんて妄想もしてましたが、映画を見ると、あれは全然ギルベルトではなかったですね。
どこかで生きているんじゃないかと信じていたけど
本当に生きていたなんて。
あんなに人をクズ見たく扱う兄が、ラストの方ではヴァイオレットちゃんの味方とも見える立ち位置に変わります。
生きていると知って、遠い町へ会いに行ったのに
拒絶されてしまいます。
『大馬鹿やろー!』と叫ぶシーン。
私もギルベルトへ大馬鹿やろー!ってなりました。
ヴァイオレットちゃんがどこまでもずっと思い続けてた気持ちをどうして受け止めてあげないんだよーばかー!ってなりました。
後半はもう怒涛の涙シーン続きで、映画館で声を殺すのに必死でした。
ずっと涙が止まりませんでした。
亡くなってすぐにお母さんお父さん弟に手紙を渡してねの約束、指切りをしたこと、目と鼻の先にまだ会えてないギルベルトがいるのに、その指切りの約束を優先しようとします。
どこまで良い子なのでしょうか。
あのとき少佐が言ってくれた、愛してるを、
今ならそれわかるのです的なニュアンスで伝えていましたね。
兄に背中を押されて、ヴァイオレットが乗っている
船を走って追いかける少佐!
まさかあそこで海にヴァイオレットちゃんが
飛び込むとは思わなくて、思わず声が出ました。
でも、ヴァイオレットちゃんがどれだけ少佐を思ってたかとか今までのヴァイオレットちゃんを見ていれば海くらい飛び込むだろうなと負に落ちます。
そのあと、愛してるってヴァイオレットちゃんの口からしっかり聞きたい気持ちになりました。
泣きじゃくってうまく話せないヴァイオレットのシーンは涙が出ましたが、ちょっとシーンが長くて、少佐の愛してるのくだりも長くて、一瞬冷めてしまいました。
街の人に愛された自動手記人形サービスの子がいたんだよと、切手まで作られている愛されたヴァイオレットちゃんは、少佐からの愛も、いろいろな人々からの愛も知ることが出来たのではないかなと思いました。
受付のお姉さんがおばあさんになって、博物館となった会社の建物を管理をし続けているところも、素敵だなぁとおもいました。
本当に素敵な作品でした。
見れてよかったです、ありがとうございました。
多分何度見ても泣いてしまう作品です。
最高にして最泣
人から勧められてアニメを見始め、そのままの流れで映画に辿り着きました。映画に限らず、アニメの時から思ってたことがいくつかあるので最初に。まず、映像が美しい。アニメにしてこのクォリティってほど街、自然、そして人々がリアルに美しく描かれていた。
そして、設定が面白い。軍の武器として人の感情を持たない少女が戦後、手紙の代筆を行う自動手記人形として人間的な成長をしていく物語。感情を持たない武器。そして自動手記人形、手紙。戦争があり、識字率が高くないその時代の設定がとても面白く、最初から物語に引き込まれていった。
そして本題の映画についてだが、お世辞抜きに素晴らしかった!みんなが言うように確かに泣ける。泣けるほど良いシーンがたくさんあるんだけど、それ以上に映画として面白かったと個人的に思いました。はじまりは、アニメ当時ヴァイオレットが活躍してた頃から2世代ほどあと、電話も普及し、識字率もあがりドールという職業が過去のものとなった時から。おばあちゃんがそのお母さんからヴァイオレットに代筆してもらった手紙を孫が見つけるところから。つまり、何世代もの後の人が過去の他人の活躍を振り返るっていう。このやり方が結構好きなんです。
そしていっときの話題のドールとして活躍したとされるヴァイオレットを追っていくっていう話です。
この時点で凄くいいんだけど、そこからさらに病気の少年の代筆の仕事、そして死んだとされていたあの少佐の消息について話が進んでいってここらへんから、劇場涙のオンパレード。そこらじゅうから鼻のすする音が。
でも少佐に会いにいったのに頑なに会おうとしない少佐に対してホッジッジが叫んだシーン、代筆依頼人の病気の少年が最後に手紙ではないけれど電話で思いを伝えるシーン、そして最後の海での少佐との再会。心がうるってきました。
この映画を通して描かれるヴァイオレットの成長、人の気持ち感情を理解できるようになった姿に少し想い入れしてしまうくらい素敵な映画でした。直接は伝えられないけど、どーしても伝えたい想い。恥ずかしくて直接言えない言葉。手紙を通してなら伝えられること、手紙の良さを感じた作品。今度、ロンドンにいる家族に手紙でも書いてみようかな。
まあ、泣くわな。
少しだけ。
少佐の気持ち、少し納得出来ないが、
ヴァイオレットには会いたいが、
自分が会って良いのか、
敵ではあるが、島の男達をすべて亡き者としてしまった自分にそんな資格があるのか?
悩み、迷い、答えは出ないだろう。
戦争で、精神的に正常でなかったと考え、納得しようとした。
島の郵便局でも、ドールの仕事出来るじゃんかよ!
ドールやめないでも、よかったんじゃないかな?
とは思った。
高評価の人はアニメを見てる人だと思う
事前知識は元々無いが、映画の評判が良かったので鑑賞した。アニメを見ていないのだが、事前にYouTubeで「5分で分かるアニメ」を視聴し知識を軽く入れた。
この映画を観るなら事前知識はあった方が良いだろう。他の人のレビューだと冒頭で泣けたと言ってるが、それはアニメの話が背景にあるからで、知識の浅い人には到底共感できないでしょう。
まず、ざっくり事前知識。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(主人公)は幼くして軍に拾われ、そこで武器として育てられる。ヴァイオレットの育成はギルベルト少佐が行った。戦争でギルベルト少佐は命を落とし、ヴァイオレットはその時に両腕を失う。命を落とす前、少佐はヴァイオレットに『あいしている』と告げた。感情の欠落したヴァイオレットはその言葉が理解出来ず、その言葉の意味を知りたいと思い、戦争が終わると手紙の代筆業(ドール)に携わる。両腕は義手があるので、タイピングは問題なく出来る。手紙の作成を通じて人間の心、感情を学んでいく。
劇場版は3つのストーリーが走っている。
①デイジー・マグノリアがヴァイオレットの功績を辿る話
②病気で余命少ない子供(ユリス)のために代筆する話
③ギルベルト少佐と再会する話
それぞれについては下記の通り。
①デイジー・マグノリアがヴァイオレットの功績を辿る話
劇場版の作りは「永遠の0」に少し似ている。冒頭、若い女性(デイジー)は祖母が大切にしていた手紙を見つける。その手紙は曽祖母の代筆としてヴァイオレットが作成した手紙だった。(アニメで幼い子を残して死ぬ母(病気?)が、娘の為にヴァイオレットに代筆する話があって、それが感動話らしく、アニメを見た人はこの冒頭シーンだけで泣けるよう。)
最後、ヴァイオレットが過ごした離島に訪れると、ヴァイオレットが郵便切手に描かれていることを知る。
②病気で余命少ない子供(ユリス)のために代筆する話
ヴァイオレットは少年ユリスから両親、弟、親友宛の3通の代筆依頼を受ける。ユリスのお小遣いは少ないが、ヴァイオレットは特別に引き受ける。両親、弟宛の手紙は作成したが、親友宛の手紙の作成が途中のまま、ヴァイオレットは少佐と再会するため離島を訪れる。ヴァイオレットの外出中に、ユリスは危篤となりその一報が離島に居るヴァイオレットに入る。ヴァイオレットは直ぐに本土に帰ろうとするが、それでも3日掛かるので間に合わない。ヴァイオレットは本土に居る同僚のアイリス・カナリー、ベネディクト・ブルーに代筆代行を依頼する。彼女らの機転により、ユリスは親友に電話することが出来、自分の気持ちを伝えることが出来た。その直後に、息を引き取る。(このシーンは泣けます。😢。感動させるための挿入話なので、当然だけど。)
③ギルベルト少佐と再開する話
C.H郵便社社長のクラウディアは宛先不明で配達出来ない郵便物の中から、戦死したと思っていた少佐が書いたと思われる手紙を発見する。社長は少佐の生存を確かめるためヴァイオレットと共に離島を訪れる。離島では少佐は名前を変え、学校の先生をしていた。社長はヴァイオレットを集落の入口に残して一人で少佐と合うが、少佐はヴァイオレットとの再会を拒否する。少佐はヴァイオレットが両腕を失ったこと、兵士(武器)として利用していたことに罪悪感を持っていて、自信がヴァイオレットを不幸にさせていると考えている。ヴァイオレットは社長から少佐が再会を拒否していることを悟ると、少佐の家の玄関まで押し掛けるが少佐は再会を拒否する。
少佐宛に最後の手紙を残し、ヴァイオレットは本土に帰るため乗船する。少佐の目の前に兄ディートフリートが現れ、少佐はヴァイオレットが残した手紙を読む。少佐は自分の気持ちを抑えられず、ヴァイオレットの乗船した船を追いかける。大声でヴァイオレットに声を掛けると、ヴァイオレットはその声に気付き船から飛び降りて少佐の元へと向かう。再会後、少佐とヴァイオレットは抱きしめ合う。ヴァイオレットはドールを離職し、この離島で少佐と過ごして生涯を終える(と思われる)。
良かった点
・映像の美しさ
・声優陣
・ユリスの死(感動出来る)
・ハッピーエンド
次回作に期待します!!!!
残念な点
・少佐が生きていた件。劇場版作る上で、蘇らせたのだろう。蛇足だと思う。
・カトレアの服装。胸の大きい女性があんなに胸元を開けて仕事をするか?見たことある?(良かった点でもある(笑))
・エリカの必要性。アニメに出てたから出したのだろうか?蛇足だと思う。
・デイジーの必要性。ヴァイオレットの過去を追わせるにしても、登場シーンは少なく、切っても問題ないだろう。
・カマキリの死骸の必要性。少佐に右腕が無いのと同じで、カマキリの右前足が欠損していた。カマキリの死骸を見て驚く社長と冷静に情報整理するヴァイオレットを対比として描きたかったのか?
・登場人物が小さく描かれることが多く、余白が気になった。映像美を見せたいのか。余白が勿体ないと感じた。
・切手にヴァイオレットが描かれてる件。C.H郵便社の記念切手なので、社長が気を利かせたのだろうと理解しているが、それをデイジーが手にしてヴァイオレットを知るくだりは必要?何か凄い功績を残した偉大な人だとするには、18歳でドールを辞めたヴァイオレットには相応しくない。
・ボーカロイドみたいな声で歌う挿入歌が気になった。エンディングを見ていたら主題歌から全ての歌を同じ人が歌っているようだが、挿入歌だけ気になった。
・開始から一時間くらいは退屈。盛り上がるのは少佐登場かユリスの危篤くらいからで、それまでは非常に退屈で寝れる。
・少佐がヴァイオレットを追いかけるシーン。船と少佐の距離が遠いように感じるが、あの距離で声が届く?
・少佐がヴァイオレットを追いかけるシーン。海辺に茶畑が見えたけど、茶は潮風に弱いので、おかしいと思う。
工夫
少佐の兄、ディートフリート大佐は父に反発し、軍人一族の責務を弟の少佐に押し付けた。このことにより、大佐は弟の自由を奪ったと後悔している。一方で少佐はヴァイオレットを武器として育てたので、ヴァイオレットの自由を奪ったと後悔している。この後悔の連鎖がこの映画の工夫なのかな。浅いか。
心の機微を丁寧に描いた心に染みる良作
演出が本当に丁寧ですね。
リズと青い鳥もそうでしたが。
足下の小さな動きで登場人物の心の変化を知るなんて、実写映画でもあまり見ないです。
アニメ版も外伝も未見で、
これが完結編となる話とは知らず、、
アニメ版を見てから鑑賞すれば良かったと残念。
筋書き自体は珍しい物では無いですが、
ユリス君と親友の間際の心の通いから、
ヴァイオレットと少佐の再会を想像させる流れは良かったです。
最後、少佐がやっと会ってくれた時は
貰い泣きで号泣です。
ヴァイオレットが乗った船が進む時の波飛沫があまりにリアルで、ここだけ実写??と勘違いしてしまう程。
あの島は、何処の設定なのか気になりした。
本土から3日かかる自然厳しい寒村と言った感じで、スコットランドの離島なのかな、、と思いましたが、葡萄畑があったから、違うなあ。
最後に気になった点が一つ、
船は出発してから岸からかなり離れていたように思えるんですが、
崖の上の方から?声をかけて届くのでしょうか、、
それと両手が義手で深い海から泳げるんだ?
いや、少佐とヴァイオレットちゃんの再会を祈っていたので、見ながら心配になってしまいました。
「愛してる」を教えてくれた作品
結局TV版アニメを見ずに鑑賞にすることになってしまいましたが、もっとヴァイオレットちゃんのことを知りたくなってきました。1年前に『外伝』を観たときにも感じた優しさと同じ、彼女の優しさがにじみ出ています。
戦後という時代、人々は復興とともに失った人の悲しみを乗り越え、新しい世の中を暮らしていく勇気と人を思いやる気持ちが誰の中にもある。まさに京都アニメーションが事件から立ち直り、新しい作品を作り続けてくれていることを教えてくれた。
ヴァイオレットの代筆依頼を受けた際に出会ったアンが亡くなり、その孫であるデイジーが自動手記人形の歴史に興味をもつという未来の描写と、ヴァイオレットの転換期でもある時代が交互に描かれていました。
余命いくばくもない入院暮らしの少年ユリスと代筆を頼まれたヴァイオレットの交流。ベッドの下に潜り込んだ彼女がお茶目で可愛い。そうして、特別料金で請け負った仕事はユリス自身が死んだときに両親と弟に手紙をしたためるというもの。そうしてる間にも「愛してる」を教えてくれた少佐が生きているかもしれないという情報が入るのだだった・・・
泣けた・・・多分、おっさん、おばさんが思い切り泣いていたのはユリスのパート。若者たちは若しくはTVシリーズから知ってる人たちは最後に泣いていたみたいです。前に座っていた高校生くらいの女子はエンドロールが終わってからも号泣して立ち上がれなかった様子で、それを見てまた感慨深くなってしまいました。
「お嬢さん、彼女の手は博物館に飾られ、やがてサイバーネット社が買い取ってスカイネットで利用されるんだよ」と声をかけようと妄想してしまいましたが、連れの女子に殴られるかもしれないので、そそくさと帰りました・・・あー、やっぱりTVアニメを見たい!
時間の描写が素晴らしい
序盤にテレビ10話の後日談(数十年後の未来)を挿入し、結末を仄めかした上で過去(=作中の時間)に写っていく描写がよかった。冒頭に限らず、後日談の場面と現代の場面が自然と入れ代わり、時計塔やタイプライターを使って時間の経過を示すことで、余韻に浸ることができた。何よりも、ヴァイオレットがどのような生涯を送ったを、周囲の人の言葉で伝え、ヴァイオレットの台詞を使わない演出は素晴らしかった。
2020年の大本命。全ての人に想いを伝える事の意味を教え、何度も泣かさせてくれる最高の感動アニメ映画
今までのアニメ映画で1番泣けました。もう星1億をも超えるくらい一つ一つが泣けるシーンばかりで引き込まれる美しい映像でもう何もかもが反則過ぎる展開のオンパレードでした。
見終わった後もう堪えまくりの連続で、家に帰ってからの余韻が凄すぎて泣くくらいです。
本当に一言で言えば、泣かせてくれてありがとう…ですね。
まず最初はデイジー・マグノリアというアンの娘がいて、そのデイジーはアンが大切に保管していた古い手紙を読むと同時に10話にある、クラーラがアンに残した50年分の手紙が出てくるシーンにはテンションが上がりました。
ここから話が進んでいくのですが、まず序盤は海への賛歌という祭典を終えた所からスタートします。
ここから話が進み、クラウディアとベネディクトはテニスに行ったその一方でヴァイオレットちゃんはギルベルトの墓地へと花を置いたその偶然、ディードフリートというギルベルトの兄がきて、「ギルベルトのことは、忘れろ」といったのですが、ヴァイオレットちゃんはそれでも「忘れることはできません」といって墓地から去っていった。その後で、ユリスという少年から依頼され、ユリスの所へと向かった後、家族に気づかれたらまずいとユリスはヴァイオレットに「隠れろ」と言われヴァイオレットちゃんはベットの下に隠れました。その後ヴァイオレットちゃんは隠れてユリスの親子がさった後に、ヴァイオレットちゃんはユリスからお手紙を家族、親友のリュカ宛に書くことを約束され、ヴァイオレットの方ではユリスと交わした際、グッジョブしたり指切りしたりと1話の時と比べ物にならないほど見れない一面を見れたのは可愛いかったです。
で、一方その夜でクラウディアとベネディクトは最近の郵便物で宛先が不明な手紙が来たその後、クラウディアはヴァイオレットの所へと向かいます。
クラウディアの口から語っていたのはギルベルトがまだ生きてる可能性があるという事であり、ヴァイオレットはギルベルトが生きてる事をクラウディアに聞かされヴァイオレットちゃんは涙を流します。
そしてヴァイオレットちゃんがギルベルトの所にいるエカルテ島へクラウディアと共に行く事になります。
クラウディアはヴァイオレットに待つ事を要求され、クラウディアは無事ギルベルトと再会出来たのです。しかし、クラウディアはヴァイオレットがギルベルトに会いたがっていると言ったが、ギルベルトはヴァイオレットを戦場に駆り出した事、両手を失ったこと、ヴァイオレットちゃんを不幸にしたことに負い目を感じている事から会いたくないとクラウディアにそういわれてしまうもののヴァイオレットちゃんはギルベルトを探しに行った結果、クラウディアがギルベルトがいる小屋を突き止めることが出来ました。
ヴァイオレットちゃんはギルベルトと久々に会話することは出来たものの会う事は断られ、ヴァイオレットちゃんは逃げ出してしまいます。
それを見て、クラウディアがギルベルトに対して怒りの「大馬鹿野郎ー!!」をぶつけた所は本当に貰い泣きしました。
ここは個人的にクラウディアに関してはヴァイオレットちゃんのことを思って言っていたのに、ヴァイオレットちゃんを不幸にさせた事によって、ヴァイオレットちゃんに負い目を感じて後悔している、ギルベルトの本心では合わせる顔がないのも分からなるのもギルベルトに関してもキツかったんじゃないかとわからなくはないと思いました。その後、ヴァイオレットちゃんはギルベルトに負い目を与えさせてしまって後悔させてしまったことに涙を流します。ヴァイオレットちゃんが悲しい雨に打たれて泣くのはとても辛かったです。
その後、ヴァイオレットちゃんはユリスとの依頼もあり、ギルベルトとの会話を聞けただけで満足しだという事でライデンに戻るその前にヴァイオレットちゃんはギルベルトに向け最後の手紙を出してライデンに戻って行きました。
ここでのヴァイオレットが仕事に対し責任感を持っているのは良い成長を遂げていて良かったと思っています。
一方、ユリスの方ではヴァイオレットがギルベルトの所にいる場所にいるので、着くには三日間かかるという事で代わりとして、アイリスが勤めることになります。
家族宛、そして親友にも手紙は書けなかったもののユリス自身がリュカに対しての思いを言って、ユリスは最期を迎える事になってしまう形になります。
ここのシーンは重すぎて家族や親友に対するユリスの想いに感動しました。
ここから終盤に入っていきますが、
まずヴァイオレットちゃんはクラウディアと共に船に乗ってライデンに戻るその一方、ギルベルトはディードフリートとの会話の最中にヴァイオレットからギルベルト宛に手紙が届きます。
読んでみると、ヴァイオレットちゃんが今までギルベルトにして来た感謝の手紙によってギルベルトはヴァイオレットの手紙を読んだ事によってギルベルトは急いでヴァイオレットの所に急いで走って行きます。
ここはディートフリートがギルベルトがヴァイオレットちゃんを追いかけるその前にディートフリート大佐が「行けよ」と言ったのは心から痺れました。
ラストでは崖を渡り、そしてヴァイオレットの名を大声で呼んで、ヴァイオレットはギルベルトの声が聞こえて、船からダイブするところが素晴らしく思いました。
しかも義手をつけて、よく泳げたなと流石に意外でした。
念願のギルベルトとの対面を果たし、ヴァイオレットはギルベルトに向け「愛してる」を伝えたかったのですが、ヴァイオレットは言葉にならないくらい顔を隠したり、腿を叩きながら泣いていました。
ギルベルトと再会出来たことが嬉しかったんだなと心が温まり、ガチで泣きそうになる程堪えながら見てました。
1番のシーンを振り返って考えるとやっぱり、ギルベルトとヴァイオレットが最後で共に涙を泣かすのは堪えられないくらい最高でした。
道具として扱われたヴァイオレットがどれだけギルベルトと共に過ごしてきた日々を考えるとこっちの方が個人的にいい意味でわからないと言えるほど家で涙を流していました、今でも思い出す度に泣くくらいです。
今回はヴァイオレットちゃんの活躍は勿論、ギルベルト、クラウディア、そしてディートフリートや他の全てのキャラクター達が大活躍したんじゃないかと思います。
この作品は最近に出会えた自分にとって1番の宝物です、このアニメに会えてよかったとしか言いようがありません。
この作品を作ってくれた京都アニメーションにはもう感謝しかありません。これが京アニの実力なんだなとそうわからせてくれた作品でした。
個人的にヴァイオレット・エヴァーガーデンはまだまだ続いてほしいとそう思っています。
本当にありがとうございます。いや、マジで涙を流すほどの最高のアニメそして映画を作ってくれてありがとうございます。最高に痺れました。
映像、音楽、ストーリーが進んでいくごとに心に響き泣ける心を揺さぶる感動、このアニメが永遠に歴史に刻まれ知名度をどんどん伸ばして行って欲しいと心から愛しているこのアニメ映画をいつまでも応援します。
今まで見てきたアニメ映画の中で最高のアニメ映画でした。
本当に楽しい時間をありがとうございます!
2020年にとって最高の映画でした。
2023年9月17日追記
5.0➡️4.98
あくまでも自分の期待とはだいぶ違っていた😥
はじめに、京アニの皆様、この作品に関わったスタッフの皆様お疲れ様でした。そして、ありがとうございました😊
京アニさんらしい美しく細やかな職人技には感動いたしました。ただ内容は?個人的にですがこの映画のメインテーマは少佐の生死、再開だった思います。
原作を読んでいないので、自分なりのストーリーを思い描いてしまい、中盤に〝あれっ?〟という感じで少佐が出てきてしまったことや、誰もが泣けるような病気の少年の死、船からのダイブ、普通のラブストーリーのようなラスト…すみませんとても残念です。
否定的になってしまって申し訳ございませんが、内容的にはテレビ版のほうが良かったかな〜と。劇場版らしいスケールの大きさやヴァイオレットとギルベルトの感動的な再開、そして、どこか切ないラストになっていたらこの作品らしさが出たのではないかな。
「あいしてる」を忘れかけた世代が観ました。
自分は涙もろい方だとの自覚があります。それがそれが。もう左手から、後方左右から、啜りあげる音のサラウンドですもん。俺なんか屁でもないくらいに涙腺がゆるい人が、こんなにいるんだ、集まるもんなんだ、なんて言う冷静な観察をしながら、画面を眺めてたんどすが。最後ヤバかった。島の郵便局!なんなん、その切手の絵柄!泣かす下心マンマンやん!
と言う事で。めでたく。作者の魂胆にハマって、幸せな気分でした。
年に劇場300本。うちアニメは超有名、超注目作しか観ないので、2,3本。100:1 ですねw
これは、比率見直さなきゃ。って思いました。
下手な邦画でイライラするくらいなら、アニメの方が良いです、遥かに。
面白かったんだと思う。たぶん。
今回の最大の失敗は レディースデイに駅前の大型シネコンに行ったこと。開始直後から三つ隣の席のお嬢さんのすすり泣く声が…中後半の泣き確定の少年エピソードで号泣…クライマックスシーンはもう鼻水を啜る音しか聞こえなくて ストーリーを追うのが精一杯。興醒めを通り越して何の感情も湧かなかった。注意するわけにもいかないしねぇ…。ただ覚えているのは 例の船から飛び込むシーン。アレはないわ。ありえない。あの高さから飛び込んで平気なのか?あの距離泳ぐ?普通…。てか義手は大丈夫なの?海水に濡れても。あの世界の海水は真水なのか義手がセラミックなのか…。鼻水音の中 妙に冷静にツッコミを入れていた。実は知識としては原作の上巻onlyだったのでアニメとして観るのは初めて。アニメの感想としては絵と声が合っていてソコは気持ちよく観られた。原作は全部読もう。この劇場版は…もう1回観るのアリか?いやもう鼻水音の幻聴に悩まされそう。円盤は買う。とりあえず公式には泣くのを前提にPRするのは止めていただきたいものである。
最高で大好きな作品でしたけど…
この作品の「愛してる」は家族とかに言う愛してるだと勝手に思っていただけにラストには少し違和感がありました。
ヴァイオレットの気持ちが変わってこのラスト結末になったのでしょうか。それとも最初から「愛してる」はこの愛してるだったのでしょうか
素晴らしかった。ただ…
開始5分から涙が止まりませんでした。
その後も随所で涙をぼろぼろ流しながら鑑賞しました。
が…
他の方もレビューされていますが、アニメ・外伝と素晴らしい作品だったのに対し、どうしても物足りなさが残ります。
ヴァイオレットという1人の女性の人生を描ききっている点は満足です。
もうこれ以上は蛇足になるでしょうし、この結末は素晴らしいと思っています。
ただ、なんでしょう…
少佐との再開は、物語の終盤にひっそりと行われ、余韻を残しながらも2人で幸せに暮らしたんだろう…と思える程度で良かったと言いますか…
2人の再開劇を冗長に見せられたという気持ちがどうしても拭いきれません。
もっとユリスとのエピソードが全面に押し出された、ヴァイオレット・エヴァーガーデンらしい内容(そして最後に、少佐と再開するシーンで締め括るのだろう)と想定していたので拍子抜け感があるのかもしれません。
全体的に素晴らしい作品であったと言いきれるのですが、少佐との再開シーンが冗長に感じてしまったのが残念でした…。
泣けました、けど、、、
泣けるポイントはいくつかありました、映像も美しく、たいがいは満足です。
でも、余韻がありません。
今日見てきて私の心に余韻がありません。
なんでしょうこの呆気ない気持ちは。
本編からずっと、
少佐に生きててほしい、
ヴァイオレットに少佐に会ってほしい、
と、思っていました。
「あいしてる」が声にならず腿を叩くヴァイオレットに胸打たれました。
(あそこはもう少し長くてよかった)
しかし、何でしょう、言葉にしづらいのですが、
もう少し不条理が欲しかったと言えばいいのか、
不器用な2人には甘すぎるエンディングが似合ってない、、、というのはちょっと違うのかな、どうでしょう。
あと、2人の「あいしてる」には親子でなくて恋愛の「あいしてる」なのかが、わかりかねる部分ではあります。
恋愛ならそれはそれで両者とも違和感を感じてしまいます。
最後に一つ、
大まかなスターリーテーラーの少女は本編少女の孫でなく娘のほうがわかりやすかったのかな?と思ったりもしました。
感動のフィナーレという言葉につきる。
公開するまでのことを考えるとよりいっそう感動が増しましたし、応援したく三回映画館に通いました。特典も本当に素晴らしいものでした。
タオル無しに1回目を見に行ってしまいあまりの感動に服が濡れてしまう位涙を流しました。
3回目には友人を誘い見に行きましたが、友人も感動しており、見に来て良かった...と言っておりました。
キャラクター、構成、美術、音楽全てが一体となり調和が取れ本当に本当に素晴らしい作品でした。
素晴らしい作品を作ってくれた京アニの皆様、協賛各社に感謝してもしきれません。 感動をありがとうございました。
好きだけど、それでも、どうしてもこの映画を★5にはできない。
泣いたとも。ハンカチを握りしめたとも。
そもそも私は共感しすぎる上、涙腺が緩いから、初日は涙が止まらなかった。
でもなぜだろう、外伝の時は一枚絵のように美しいイメージがいくつも心に残ったけれど、今回はほとんどなかった。
2回は見てるんですが、それでも。
もちろん感じ入る所は多く、感動はした。
ただ、泣いていても、心と頭、感情と理性の結論が、「素晴らしい」で一致しない。そんな映画だった。特に映画としては、外伝の方がよほど完璧に近い形を呈していたように思う。テレビで2期として、もう少し尺のある形でやっていたなら、印象は違ったかもしれない。
賛美の声は溢れんばかりなので、私はひっかかったことだけ書きましょう。
あ、原作は未読ですので悪しからず。
まず超技術な義手や、超人ヴァイオレットの聴覚やら泳ぎやらは、まあもう今更ってことで、置いて、譲るとして。(ついでに泥ついたはずの白いドレスがやたらキレイだったり、高度すぎる花火技術やめちゃくちゃよく飛ぶ手紙も。アニメファンタジーなので。)それらをスルーしてもなお、少し疑問が残る。
・前後中に出てくる未来の話の入れ方
ちょっと長すぎないか…と、やや蛇足な気も。まずおばあちゃんの手紙と切り抜き見ただけで唐突にライデンに旅に出ちゃう流れでご都合感…それはいいとしても、そもそもこの子目線オンリーで未来を見せる必要とは…?家族と喧嘩して手紙書くっていう、何度目だ?なエピソード(劇中でも2回目)まで加える意味は…?喧嘩させなくても、普通に旅に出て手紙書いてもよかったような。ここにそんな尺とらず、各地それぞれの何気ないシーンを映す形で、未来を垣間見るスタイルとかでも良かったような…と、考えてしまったところです。
・メインと付帯エピソードのバランス
そこを取るとどうしても病気の子の話は薄くなる。わかる。でもそれなら、両親と弟への思いが、セリフではない画面から伝わるような画が欲しかった。本当なら、ヴァイオレットとのやりとりも、もっと欲しかった。
・やたらあざとい弟
いやあざとい。かわいいけど、喋り方??声かなり頑張って出したやつでは…?セリフの端々も見た目となんだかずれる。まあアニメじゃよくある感じ…なんですけど、不自然すぎて気になってしまったんですよね…。
・少佐からヴァイオレットへの好意
そもそも少佐はなぜそんなにもヴァイオレットを好きになって、保護すべき妹のようにではなく、愛したのか。とりあえずアニメだけだと少佐目線がいまいちわからないままで、劇中でもほんと少ししかなく。どうしてそんなにそばにいて欲しいのかが、察しはしたけど納得に至らず疑問でした。
・挿入歌(※超個人的感想です)
個人的に「みちしるべ」は、曲と歌い手の相性が悪いと思っています。今回は曲がかかるシーンに対して、声が雰囲気に合わず壊してしまっている。基本的に茅原さんの声は好きじゃないんですが、それでも外伝のEDは良かった。曲自体はいい。歌詞からしてもここでこの曲がかかるのは分かる。でもその音じゃない、その声じゃない。
・EDがあんまり盛り上がらない案件
WILL、作品の終幕にかかるにしては…歌詞がどうにも話の表層を撫でているような薄さ(に感じられる)…だし、「帰ろうか帰ろうよ」をサビの入りに持ってきたせいでいつか流行った木山さんのHOME思い出す。言いたいことは…分かるんだ……分かるけど。ヴァイオレット目線なら、もっと「愛してる」を知った故の積年の思いを綴って欲しかった。最後、少佐に「愛してる」とひとこと言うことすらできないほどに泣いた彼女の、それほどに育っていた想いを、EDで流してくれたら。どんなに感動しただろうか。メロディ自体も、なんか日本語向きじゃないような、日本語で歌ったらダサくなったみたいな感じがある。と思ったら、サントラ担当のEvanさんだし英語版、あるんですね……いやもうこれ英語版で良かったんじゃ……?日本語なら外伝EDと同じ作曲家さんで、切なみと盛り上がりのある曲をいただきたかったなあと。
色々書きましたが、概ねは満足してるんです。
無事上映にこぎ着けられたことだけでも、大変ありがたい。多くの方の尽力があってこそでしょう。見られて本当に良かった。
ただやはり、純粋に作品への感想だけだと、褒めちぎることはできない映画でした。
作品は素晴らしい。けど、この結末でよかったのかなぁ〜
このアニメの最大の魅力はヴァイオレットの凛とした美しさ。私の独断と偏見では、2次元ナンバーワンの美しさだと思います。
それはヴィジュアルはもちろん、彼女のクールで合理的でありながら、心の機微を捉えた仕事振り、誠実と潔白、こうした要素が相まっての美しさだと思います。
それが、このエンディングで良かったのだろうか?単にエンディングの演出というか、この物語のテーマ、ってどうだったっけ?という疑問です。
冷静沈着なヴァイオレットもギルベルト少佐のことでは感情を制御できず、最後は船からダイブ! ようやく再会したラストシーンでは「わたしは、私は・・・」と何も言えず泣きじゃくる。感動的でしたよねぇ〜。そして自らのキャリアを捨てて、小さな島で愛した男とひっそり暮らす。
確かに、男目線というかオタク目線とすると、これで良いのです。安定なんです。だって、純粋無垢の幼女育てて、超絶美少女に成長して、ボロボロになった自分のもとに帰ってくるんですよ〜。そりゃ、キュンキュンしますわ。
私も嫌いでない「お約束展開」ですし、王道に外れ無し、です。けども、敢えてケチを付けると、別の展開だって良かったのでは?と。
ヴァイオレットは、戦時中は一騎当千の兵士、戦後は売れっ子ドール、と「女性活躍」の象徴である訳です。一方、ギルベルト少佐は「負け犬」ですよね。まあ、もう少し良く言って「ビルマの竪琴」で森に去っていった水島ですよね。
まあ、兄貴のディートフリートも軍人生活から抜け出せずにいて、ホッジンズは郵便社を起業し成功していても昔を引きずったまま。と、まあ、着実に前に進んでいるヴァイオレットに対して、周りの男どもは、みな後ろ向きなんですね。
この物語を「少女の成長」をテーマに置くならば、ラストは「心の師」であるギルベルト少佐への想いを封じて、大人の女性として自立する、で良いのです。
ギルベルト少佐への「愛」は師弟愛であり、ヴァイオレットは少佐から巣立つことで、無垢な少女から自立した女性へと成長する。
戦争という過去を引きずったままの3人の男(ギルベルト、ディートフリート、ホッジンズ)は、彼女の巣立ちを助け、見守り、少し寂しく想い、自分たちの青春後期を駆け抜けた美少女を遠くに見る。というエンディングかな〜。これはバッドエンドではないけど、萌えないエンディングですかね。
京アニ作品って、劇場版や蛇足的な2期って、恋愛重視の甘々にする傾向ありません?「中二病でも恋したい」の2期や「たまこマーケット」の劇場版、境界の彼方もそうだし、ユーフォも直近劇場版で、久美子&秀一をぶっ込んできたし。。。やっぱ、こういう甘々なオタクのお約束を外さないのが京アニらしさなのかも。
原作とは違う展開なので、あまり無理を言っても仕方ないが、、、せっかく、クラーラ・アン・母・娘、(すみません、映画版の母娘の名前は忘れました)、と4代の母娘を出して語らせた割には、この世界の歴史観というものが感じられなかった。そこを丁寧に描くと物語設定のリアリティが生まれ、最後の切手も納得感が出るのだが、、、。
まあ、京アニに宮崎駿や富野のような設定を求めるのはお門違いかな。そんなことを抜きに、京アニの良さが十二分に出ている傑作だと思います。
ただひたすらに美しい、純粋でまっすぐな愛の物語。
そしてこの映画で描かれる「愛」は、恋愛だけにかぎらず、友愛、家族愛、隣人愛、地元愛、…そんなすべての愛をひっくるめた意味での「愛」でした。
絵もアニメーションも音楽も話も、すべてが美しく、画面のすみずみにまで想いをこめられていることが伝わってくる、丁寧に描かれた作品でした。静かで優しい世界につつまれたい時、見るとよい映画ですね。登場人物の名前がみな、色とりどりの花が咲き乱れていて、これもまた綺麗です。
私は昨年あの悲しい事件のニュースを見るまで、京アニの名前すらも知りませんでした。
あの事件をきっかけに、TVシリーズ未見のまま初めて見たのが、昨年公開の映画。これも優しさにあふれた美しい物語でした。その後、TVシリーズで最も人気のあるらしい話を25分だけ見る機会があり。(幼い娘を残して病で死にゆく母が、毎年娘の誕生日に手紙が届くよう一生分の手紙を書くという話)
それだけの知識しかない状態で今作を見ましたが、それでも話のすじは追える映画になっていました。
もっとも、シリーズ全部を見た人なら、もっともっと深く感動できるのでしょうね。
登場人物それぞれの成長や変化も感じられますし。ほんの小さな感情の揺れも、たとえば時折、大切そうにふれるブローチやリボン、ささいな持ち物でも、その物にこめられた大切な想い出や誰かの記憶。初見の人にはわからないけれど、小さなしぐさにも何か感情がこめられていて、知っている人には、心に響くものがあるのでしょう。
手紙が風に飛ばされて、遠く遠くまではこばれてゆく映像、詩的で美しかったです。 現実的に、手紙が破けず地面に落ちずあんな遠くまで飛んで行くの…?なんて考えるのは野暮で、あの映像は「手紙ははこばれ、いつか誰かに想いが届けられる。人が思うよりもずっとはるか遠くまで。」ということを象徴的に表現しているのでしょう。なんとなく、昔みた映画『フォレスト・ガンプ 一期一会』(かなりヒットした洋画)のプロローグ、風にのって白い羽が舞うシーンを思い出しました。これは1人の人生をみつめ、過去から現在までの長い時間を描いた映画でした。
手紙は誰かにむけて差し出され、想いを届けるもの。時には、過去から未来まで時をも越えて、知らない誰かのもとに届き、それが新たな出会いとなって、人はつながり人生はめぐりめぐってつながっていくのでしょう。生まれ育った場所や、今生きる場所の違う人々同士も、離れ離れになった人々や、本来なら知り合うこともなかった人々同士さえも、手紙はつなげてしまうのです。そんなことを感じました。 デイジーは、ひいおばあちゃんからおばあちゃんへの古い手紙を通して、2人の人生にふれ、さらに、本来なら出会うはずもなかった人々と出会うことになります。
のちに郵便局が博物館となった時、見守っていた、かつてここに勤めていたと言うおばあさんは誰なのか、私にはわかりませんが、TVシリーズからずっと見てきた人にはわかるのかな。
島の小さな郵便局のおじさん、にっこりしてGoodのしぐさを見せた時。もしかして彼は、あの少年ユリスの、小さな弟だったシオンなのでは、と思いました。あのしぐさ。幼くして兄と別れ、一緒にすごす時間はあまり無かったかもしれないけれど。あれは兄のよくやるくせのようなしぐさだったかもしれない。幼い弟はそれをまねしたりして楽しい記憶が残っていたのかも、なんて、想像にすぎませんが。
さして目立つこともなく物語の中ですれちがうだけのささやかな登場場面しかない人物たち同士も、こうしてまた新たな出会いが生まれることによって、人生はつながり、いつしか物語はつながってゆくのでしょう。
もちろん、現実的に考えたら、ちょっと気になる演出はあります💦
そんなに雨が強いのに、ドア越しに小さな声が聞こえるわけない…
その年頃の子供達集団って、もっときかんぼうで騒ぎまくるよ(笑)…
登場人物の名前からするとドイツっぽく 景色はパリのエッフェル塔付近っぽく な国だけど、ブーゲンビリアって沖縄など熱帯地域に咲く花だよね、そんな気候なの?
こぼれた真珠のような涙、どんなにふかふかの絨毯の上でも、ずぶぬれの大人2人が入って来たら絨毯もぬれてて、あんなに撥水効果なく 涙の粒は染み込んでいくのでは…?
崖のそばで風が強いのに、かごの中の手紙よく飛ばされないな、ハラハラしたよ…
この時代の花火って白っぽい色ばかりなのは合ってると思う。けどそんなに多種で豪華な花火を連続で打ち上げる技術あったのかな…?
そのドレスで海を泳ぐなんて溺れてしまうよ無理だよ…
指切りの風習って、日本には昔からあったけれど、当時の西洋にもあったの?
など(^_^;)
でもそんなことはどうでもいい、って吹き飛んでしまうくらい、純粋で素敵な映画でしたよ。
枝に結ばれた赤いリボン、何かのしるし?おまじない? 古い映画『幸せの黄色いリボン』、(見たことなくうろ覚えのききかじりですが)戦争か何かに行って犯罪者か何かになってしまった帰らぬ恋人を、ずっと待ち続けているしるしとして、彼が帰ってくる願いをこめて、彼女が家の樹の枝に黄色いリボンを結んでいるんでしたっけ?関係ない?? あの赤いリボン、ヴァイオレットはいつ枝に結んだの?何のために?何十年もずっと色あせず、紫外線や風雨にさらされてもぼろぼろに破れず、そのままなの??? 何か意味がこめられてそうな場面なんだけどな。
ああそれにしても、ヴァイオレットは、出会う人がみな「まあ素敵、本当にお人形さんみたいね!」とみとれてしまうほどの美しい少女なのに、愛する人との再会の時には、ぼろぼろの姿で泣き崩れて。いちばんきれいな姿を見せたいはずの人の前では、いちばんぶざまなひどい姿と表情になってしまい(笑)何ひとつ飾ることなく、ありのままの不器用な感情をぶつけて。真摯で純粋なぶざまさが、なんだかとても可愛らしく、ほほえましささえ感じました。
すべての仕事を終えて郵便局を辞め、島の愛する人のもとへと向かうヴァイオレットの歩く足音が、時計の音とかさなってきこえた時。時を刻む音の響きはまるで、「時はみじかし。命はなおみじかし。思うままに生きよ」と言っているように感じました。(時計仕掛けの心臓の音も連想してしまいますが、機械化は彼女の腕だけなので無関係ですよね)何度も印象的に映る、あの「道」の景色、「道」はまた彼女の歩いていゆく人生そのものをも表しているのでしょう。
最後の指切り、二人は何を約束したのでしょうか。(もしかしたらこれも、シリーズ通して見てきた人ならわかるのかな?) ヴァイオレットが上着を脱ぎ、全身白い服になった姿を見るのは初めて。もしかして、白いドレス…つまり結婚の約束、永遠の愛を誓う指切り。ベッドの上で、それはこれからいつか生まれる新しい命の誕生を暗示しているのでしょう。やっとめぐり会えた二人に幸あれ。そしてすべての人々に優しい物語がつづいていきますように。そんな気持ちになれる映画でした。
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