「現時点で京アニ最高傑作」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン レレレさんの映画レビュー(感想・評価)
現時点で京アニ最高傑作
実写アニメを問わず
オールタイムで最も泣ける作品と確信する
クライマックスやラストシーンで泣ける映画はたくさんある
だが本作はそれに加えて冒頭10分でも泣かせる
そしてヴァイオレットがギルベルトの生存確信した
泣き笑い辺りからラストまでの約1時間
ほぼ泣きっ放し
つまり上映時間140分のほぼ半分泣き続けることになる
凶悪なまでに泣ける作品(褒め言葉)
ストーリー自体はシンプル
戦場で生き別れた男女が再び出会い
いろいろあった末に結ばれた
物凄くざっくり言えばそれだけの話
だけど古来より名画とされる映画の多くは
割とストーリーはシンプル
だからこそ繰り返しの視聴に耐える
特筆すべきことは多いが
今回クローズアップしたいのは
クライマックスのシークエンスの見事さ
ギルベルトへの手紙を島の子供に託し
港に向かうヴァイオレット
その時の後ろ姿のアップから船上のシーンまで
回想シーン以外は一切顔を見せない
ロングショットか後ろ姿だけ
その動画と共にヴァイオレットの手紙が読まれる
その際に流れる音楽のタイトルが
そのものズバリ「Violet’s Final Letter」
ギルベルトが手紙を読み終わると同時に夕陽が沈み
そして流れる「みちしるべ」
まるで前述の曲がスペシャルヴァージョンのイントロのように
自然に「みちしるべ」に繋がる
ここで観客の99%は号泣する
ディートフリートに諭されて港に走るギルベルト
ここまでで歌1番終わり間奏に
スペシャルヴァージョンの間奏は
ギルベルトが走る間は劇的でダイナミック
それが一旦静まったとこで船上の寂しげな顔のヴァイオレット
再びギルベルトにカメラが移り船が見える辺りから
間奏は段々アップテンポに
そしてギルベルト絶叫
「ヴァイオレットおおおおおおお!!!!!」
その声にヴァイオレットが船から身を乗り出す歓喜の瞬間
間奏はファンファーレのようにドジャーンという音に
「少佐…(涙)」
再び歌
「授けられた翼をはばたかせて飛ぶことをやめないと約束しよう一人じゃない~♪」
に合わせるように助走つけて船からダイブするヴァイオレット
そして歌が終わると同時に海の中で対面する二人
この一連のシークエンス考えた人天才
ベタだけど王道
ただ感動した泣いたではなく
大声出して全力で応援したくなる
やっちゃダメだけど
ちなみに俺の場合
ヴァイオレット立ち去りかけた辺りからずっと拳握り締めてて
ヴァイオレットが船から身を乗り出した歓喜の瞬間
思わず小声で「よっしゃー!」と叫びつつガッツポーズしてしまった
周りのお客さんごめんなさい
追記
日付はあくまでも初めて見た日です(公開初日)
その後も再上映や
ロングラン上映して下さった
アップリンク京都さんのおかげで
4年がかりで映画館で30回見ました
BDは持ってますが機会があればまた映画館で見たいです
再追記
他の方の感想で星3つ未満のコメントは
個人的には削除すべきと思います
作画だけで星3つのクオリティですから
それより少ないのは
ただの誹謗中傷です
再々追記
他の方のレビュー読むと
ロリコンという言葉が目立ちますので一つ注釈
本作の基本は少女漫画なんです
それも昭和時代の
当時の少女漫画の主人公は
読者と同年代の12~17歳ぐらい
そしてそのお相手は
主人公の指導者または保護者の
ひと回りぐらい年上の男性
これが王道パターンです
読者の少女にとって
同年代の男子はガキなので
どうしても大人の男性に憧れるからです
大負けに負けても1~2歳年上の先輩が限度
(相手の方が年下の少女漫画って少ないでしょ?)
原作準拠で推定して
ギルベルトが「愛してる」と言った当時
ギルベルト30歳ぐらい
ヴァイオレット14歳ぐらい
典型的な昭和の少女漫画のカップルです
コメント拝見しました。全く同感です。この作品を大事に思ってくださっているのがうれしいです。
また、私のレビューに先日コメントくださり大変ありがとうございました。おかげさまで5年越しの疑問をようやく解決できました。自力では答えにたどり着けなかったため、大感謝です。
はじめまして、みかずきです
共感&コメントありがとうございます
アドバイスありがとうございます。
確かにTV放映版はカットがありますね。
機会があれば、ミニシアターで鑑賞します。
レレレさん、共感とコメントありがとうございます。・_・
少佐は左利きでしたか。気づきませんでした。
武器に関する知識も豊富にお持ちのようで、勉強になります。
確かに、銃の操作で次弾装填する際の動作なんか、記憶の限りで
すが左手でレバーを引き下げるシーンが多いような気もします。
で、この作品ですが
ヴァイオレットの心からの笑顔で終わり心底ほっとしたのを
今でも覚えています。ほっ。
あれこれと書いていたら、また見たくなってきました。
劇場でリバイバル上映してくれたら、観に行きたい作品です。

