「少し残念。」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン tougenさんの映画レビュー(感想・評価)
少し残念。
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テレビシリーズで私が感じていた「ヴァイオレットに達成して欲しい」ことは、
少佐との再会ではなく「命令されずに自らの人生を歩む」だった。
テレビシリーズの最終話でヴァイオレットがディートフリートに伝えた、
「命令は必要ない」という決意表明に物語のカタルシスを感じていたので、
映画のハッピーエンドにはテレビシリーズほどの感動は覚えなかった。
戦争の後、自分が犯した業の深さを思い知らされつつも、
様々な事情を背負った人々とのこころの交流を続け、
自身の人生を背負う覚悟を決めた主人公なのに、
過去の自分を知る人間に「今の私は気持ち悪いですか」と
問いかけるのも残念だった。
ただ、映画は登場人物が「郵便社を辞めた後のヴァイオレットの人生をたどる」
という構成になっていたので「ハッピーになったのも既定のこと」
として観れたので、おとぎ話として納得はできた
私にとってはできすぎたハッピーエンドだったが、制作者がこの物語を
あえて「完璧なハッピーエンド」にした意味を考え続けようと思う。
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