「泣けるよね」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 翔太さんの映画レビュー(感想・評価)
泣けるよね
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アニメ、原作、外伝、この映画も見ましたが、もう一度アニメを見直したときこの映画の違和感を感じました。確かに感動的で泣けますが、ギルベルトとヴァイオレットの恋愛感情やギルベルトの行動など自分自身の解釈したヴァイオレットエヴァーガーデンのコンセプトに合わないところが多少あります。まず、このアニメの当初のコンセプトは「愛してる」を知ることだと思います。そこから、話が進むにつれて愛する人を失った人たちに出会い、感情を学び、「愛する人を失ってもその別れの寂しさのなかにも美しさを見出す」というようなコンセプトの雰囲気が漂ってきました。ギルベルトの死を聞いた時からこの路線に移行したのだなと思いましたが、このような結果になって残念だとほとぼりが冷めた後に思いました。この作品の前の外伝は10話のようにたくさん涙が溢れるような話ではないですが心の奥にずっと残るような大変良いものでした。外伝はまさしくそのコンセプトに合った理想形といっても過言ではありません。アニメより原作の方が完成度は高いですが、ストーリーの一貫性を見た時に原作の方を採用した方が良かったと思います。大変好きな作品のために残念でした。この映画を見ずに自分の理想のまま終わらせることをおすすめします。
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