「少佐の物語」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン ゆきおさんの映画レビュー(感想・評価)
少佐の物語
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人によっては今作が蛇足に感じたりギルベルトの行動や心情が女々しく感じる人もいるかと思います。
子供の頃から軍人になる道しかなく、そんな家柄に反抗する兄を庇い父親らの期待に添えるよう努力し軍人になったギルベルト
戦争の中で出会った少女を引き取った行動や彼女に対する願いは彼の元々ある優しさからで、
でも戦争という大きな流れの中で武器として少女を戦わせた事は彼にはとても辛い事だったと思う。
そんな優しく自分を犠牲にした生き方をしていて戦争で一命を取り留めた後、軍に戻って今まで通りの生活か死んだ事にして別の生き方をするか。自分ならどちらを選ぶだろうか?と考えてしまう。
アニメ本編での彼はヴァイオレットや社長や大佐のフィルターを通してしか知る事は出来なかった
ヴァイオレットや家族に会いたい気持ちもあった思うし自分のしてきた事の後悔や罪悪感にずっと悩まされていたと思う。戻らない方がお互いにいいのではないか?ともずっと考えていたと思う。
私も色々な感情がごちゃ混ぜになってしまった時に自発的な行動が取れなくなり塞ぎ込んでしまう事があるのであの女々しさも理解できてしまいます。
だからこそ最後にヴァイオレットと自分の本当の気持ちに向き合えて本当に良かったと思います。
でも過保護なホッジンズや偏屈なディートフリートの方がキャラクター的には好きです。
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