「ハンカチを手元に置いてご覧ください」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン こすたさんの映画レビュー(感想・評価)
ハンカチを手元に置いてご覧ください
ファンの方はもちろん、これまでに観た事がない方にもおススメです♪
予告編にあるとおり、主人公は孤児で、元軍人で、今は代筆業をしているヴァイオレット・エヴァーガーデンという女性です。
子供の頃から兵士として使役していたため、通常人がもつ感情が理解できない女の子が、代筆業という職を通して人々と関わりあうことで、徐々に人の感情を理解できるようになります。
その代筆業で関わる人々のエピソードも感動的で何回も泣けますが、それは本作のサブストーリーに過ぎません。より濃密なストーリーと結末が待ち受けています。
京都アニメーションの繊細な画は、スクリーンで観る価値があります。また音響も素晴らしく、自宅よりも映画館で観て良かったと思いました。
作中には、本作のストーリーに必要なテレビ放送のシーンが含まれていますので、初めて観る方も背景が分からないということにはなりませんので、ご安心ください。
テレビ放送を先に観る方が良い点は、ヴァイオレットがすぐに代筆できるようになった訳ではないという点が理解できることでしょうか。
元軍人の女の子が人の心を汲み取る代筆業になることは容易ではありません。相当な苦労と周りの人々の温かい支えがあってのことであると理解していただければ、映画からでも十分ストーリーに入っていけると思います。
映画が始まる前に、ハンカチを手に持つか出しやすいところに用意することをおススメします。
どの年代の方にも伝わる作品です。
ぜひご覧ください。
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