「ホッジンズの深い愛情の込められた叫び。」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン ゆーさんの映画レビュー(感想・評価)
ホッジンズの深い愛情の込められた叫び。
泣いた泣いた、ボロボロ泣いた。作品を観てこれだけ泣いたのは初めて。
泣いたシーンは数知れず。
冒頭のアンへ毎年誕生日に届く手紙の回想シーン、父・母・弟への遺書、親友との電話、ギルベルト少佐の本音、ヴァイオレットが帰ることを決意するシーン、ヴァイオレットとギルベルト少佐の再開…。
その中でも私はホッジンズの放った一言、「大バカ野郎!!」のシーンが特にお気に入り。
ギルベルト少佐への、そりゃないよって気持ちは観客の皆さんも感じたとは思う。
でもそれを全て代弁してくれたのがホッジンズの「大バカ野郎!!」というセリフだった。
もちろん、正義感の強いギルベルト少佐が、ヴァイオレットへ対して罪悪感を抱くのも分かる。逃げたくなるのも、まぁ分かる。
でも、あれだけ会いたがってた、あれだけこの瞬間を待ち焦がれてたヴァイオレットのことを思うと、やっぱり会った瞬間に抱きしめてあげて欲しかった。頭を撫でてあげて欲しかった。目を見て、声をかけてあげて欲しかった。ドールとしてこれだけ成長した彼女を、人の気持ちを理解出来るようになった彼女を褒めてあげて欲しかった。
そんな思いを全て乗せた、ホッジンズの「大バカ野郎!!」
このセリフと表情に、ヴァイオレットへの深い愛情が込められていて、本当に彼がヴァイオレットの傍にいてくれて良かったと思った。
数ある泣いたシーンの中で、一番好きなシーンでした。
もっともっと語りたいシーンが沢山ある。
大佐についてはどう思う?とか、
挿入歌「みちしるべ」のタイミング完璧だったよねとか。
言えることは、完結編として相応しい作品だった。
本当にこんな素晴らしい作品をありがとう。
皆さんの好きなシーン、泣いたシーンはどこでしたか?
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