ボーダーライン ソルジャーズ・デイのレビュー・感想・評価
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子連れ狼 冥府魔道。 デル・トロさん、あなたそんなに人情派でしたっけ…?
アメリカ=メキシコ国境で繰り広げられる麻薬戦争を描くクライム・サスペンス『ボーダーライン』シリーズの第2作。
アメリカ国内で、イスラム過激派による自爆テロが発生。犯人グループの入国にメキシコ麻薬カルテルが絡んでいると踏んだアメリカ政府は、CIA職員のマットにカルテル殲滅作戦の指揮を任せる。マットは戦友アレハンドロを呼び寄せ、メキシコ国内を内戦状態に陥れるためのとある作戦を実行するのだが…。
脚本はテイラー・シェリダン。
○キャスト
アレハンドロ・ギリック…ベニチオ・デル・トロ。
マット・グレイヴァー…ジョシュ・ブローリン。
脚本家テイラー・シェリダンの名を世に知らしめた傑作『ボーダーライン』(2015)の続編。
主人公(と言っていいのかどうかは微妙だが…)ケイトを演じたエミリー・ブラントは残念ながら降板、殺し屋アレハンドロとCIA職員マットの2人に焦点を絞った物語が展開される。まあ前作のエンディングを考えればケイトが登場しないというのは当然なのだが、エミリー・ブラントを失った事で映画から華やかさが消えたのは否定しがたい事実。そのせいで、続編でありながらなんかスピンオフみたいな手触りの作品になってしまっているような気がする。
本作の主眼は麻薬ではなく不法移民。
クスリよりもヒトの方がコストが掛からず儲けがデカい!原価ゼロで大儲け!!🤑…うーん、なんとも胸糞の悪くなるようなビジネスだが、これが現在のアメリカ=メキシコを取り巻く現実なのだろう。トランプ政権下における不法移民の取り締まり強化が、新たな犯罪ビジネスの温床になってしまっているというのは何とも皮肉な話である。
イスラム過激派組織、ソマリアの海賊、メキシコ麻薬カルテル、そしてアメリカ連邦政府。一見無関係に見える世界各地の犯罪組織が、実は一つの線で結び付いている。
暴力と犯罪の連鎖が冒頭から容赦なく描かれるが、それはこの世界が不安定な調和と均衡の上に成り立っている事をまざまざと示している。風が吹けば飛んでいくほどに脆い仮初の安寧を享受する我々の目を覚ますような憎悪と混沌。善悪のボーダーが存在しない戦争の実態。救いのないハードでスリリングな駆け引きによる緊張感は、麻薬王の娘を誘拐するという非道な行いにより頂点に達する!
…とまぁ、娘を誘拐するあたりまでは確かに面白かったものの、正直言ってそこがピーク。あとはどんどん盛り下がっていく。景気の良い爆発や銃撃戦も中盤のvsメキシコ警察を最後に影を潜めてしまい、あとはなんだか地味な展開が続く。あまりに地味なので途中で予算が無くなったのかと訝しんでしまったほどである。尻上がりに面白くなっていった前作とは真逆。個人的には映画は終わり良ければ全て良しだと思うのだが…。
監督はドゥニ・ヴィルヌーヴからステファノ・ソリマに交代。ドゥニは『ブレードランナー 2049』(2017)の撮影の為に監督を降りてしまい、その時撮影監督のロジャー・ディーキンス等、近しいスタッフを皆んな引っ張っていっちゃったので、本作はガラッと作り手を変えざるを得なくなったらしい。
そんな途中加入のソリマ監督に対し、古参メンバーであるデル・トロやブローリンはガンガン意見を出し、アレハンドロやマットのキャラクターを柔軟に変更していったとのこと。多分そのせいだと思うんだけど、前作と比べて今作のこの2人って以上に人間臭いんですよね。前作では何考えてるのか全然わからんやべー奴らだったのに、今作ではうっすらヒーロー感すら漂っている。というか、アレハンドロに至っては普通にヒーローになっちゃってるやんけ!!
今作のヒロインであるイザベルは、アレハンドロにとっては殺したいほど憎い相手の娘。そんな彼女を守るのか否か、当然そんなアンビバレントな感情がアレハンドロを悩ませた筈…なのだが、割と何の迷いもなく彼女を保護する為に危険な橋を渡る。えっ!あんたそんなキャラクターだったっけ?確か前作では麻薬王を一家もろともぶっ殺してたような気がするのだが…。
冒頭、あえて子供が自爆テロの被害に合うという描写を入れたのは、後半のアレハンドロの英雄的行いとの対比を狙ってのことなのだろう。アレハンドロは殺し屋だが、子供を無差別に巻き込むテロリストとは違うぞ、という事を示したかったのだろうが、そのオッサン前作では普通に子供も殺してたし。急にそんなモラリストヅラを前面に押し出されてもねぇ…。
あとあの「急所は外れた」展開。なにあれ!?そんな都合の良い…。ほっぺたならセーフって、花山薫かお前はっ!!💦
前作は紛う事なき傑作だが、本作は正直ガッカリ続編。海賊だのISだのが登場する上「メキシコに内戦を巻き起こす!」とか息巻いてたから、さぞや凄い事になると思っていたのに…。
これ、完全な蛇足だと思います。残念ながら評価は出来ない。第3作目の構想もあるようだが、ドゥニを招集出来ないのであれば作らない方が良いんじゃないかな…。
本作の感じ、なんかに似てると思ったらあれだ。『ジャック・リーチャー』シリーズの第2作目(2016)だ。
あれも血の繋がらない女の子を守って、オジさんが四苦八苦する映画だった。んで、なかなかの駄作だった。
中年ハードボイルドヒーローは、シリーズが進むと女の子を保護しながらの逃亡劇を繰り広げがち。それで成功したのは『LOGAN/ローガン』(2017)くらいしかないんだから!そんなんやめとけやめとけ!!
前作の殺された子供の兄弟が可哀想
まず大前提としてメキシコにカルテルが蔓延った原因にアメリカが大なり小なり関わってる訳だから、アメリカ側の言動に対してどの口が言うてんねんとは思う。
それはそうと
前作で主人公は復讐として実行犯の子供を殺していたが
実行犯に対して命令した親玉の子供を、今回は愛情とかが湧いたのか殺すどころか命を張って守ろうとしたのが理解不能。行動に矛盾が生じてるし一度決めたんなら徹頭徹尾貫けよと思うわ。ただただ気分で殺された罪なき兄弟が可哀想やわ。
それに、最後の方で無抵抗なチンピラを私情で殺してるのもまぁまぁ酷いわな。仮にも法治国家の人間の癖に、こういう行為をしてるからカルテルやテロも無くならないってのにな。
アクションやBGM、雰囲気とかはめちゃ良かったんやけどね。
気分で罪なき子供を殺したり殺さなかったりする主人公と、自身の行いが悪人を増やしてるのに正義ズラして人を殺しまくる国の人間が沢山いるのが残念ポイント。
野獣の様な一匹狼ベニチオ・デル・トロとメキシコ麻薬王娘の美少女イザベラ・モナーが一緒に逃げる展開は絵になっていた
ステファノ・ソッリマ 監督による2018年製作(122分/PG12)のアメリカ映画。
原題:Sicario: Day of the Soldado、配給:KADOKAWA、劇場公開日:2018年11月16日
第1作とは異なり主演は、シンプルにベニチオ・デル・トロ。彼と一緒に行動するハメになるのが、メキシコカルテルの麻薬王の娘イザベラ・モナーで、野獣と美少女という組み合わせがエンタメ映画的で悪く無い。
ストーリー的にも、メキシコカクテル殲滅望む大統領の下CIA指揮で活動していたのが、政治的要因で突如作戦は中止となり、証拠隠滅のため主人公たちは国家組織により命を狙われるという、米国映画のアクションものの王道の様な展開。
ストーリーが分かりやすく、加えてイザベラ・モナーのアイドルの様な可愛さもあり、前作より楽しめた部分もあったが、脚本テイラー・シェリダンによるメッセージ性の様なものは、かなり薄れてしまって、娯楽アクション映画風になってしまっていたのは少々残念。
あと、銃弾を撃ち込まれ派手に出血もしていたベニチオ・デル・トロが、運良く頬から頬に弾が抜けて死ななかったというのは、都合良すぎで、つまらない展開だと思ってしまった。少年が実はわざと外したとか、秘密の防弾装置でカバーしてたとか、味方が潜入していて袋の中身が変わっていたとか、何か工夫が欲しかったところ。
監督ステファノ・ソッリマ、製作ベイジル・イバニク、 エドワード・L・マクドネル、 モリー・スミス、 サッド・ラッキンビル、 トレント・ラッキンビル、製作総指揮エレン・H・シュワルツ、 リチャード・ミドルトン、 エリカ・リー、キャラクター創造テイラー・シェリダン。脚本テイラー・シェリダン、撮影ダリウス・ウォルスキー、美術ケビン・カバナー、衣装デボラ・L・スコット、編集マシュー・ニューマン、音楽ヒドゥル・グドナドッティル、特殊効果監修マイケル・マイナダス。
出演
ベニチオ・デル・トロアレハンドロ、ジョシュ・ブローリンマット・グレイヴァー、イザベラ・メルセドイザベル・レイエス、マシュー・モディーンジェームズ・ライリーマ、キャサリン・キーナーシンシア・フォード、ジェフリー・ドノバンスティーヴ・フォーシング、イライジャ・ロドリゲスミゲル・エルナンデス、マヌエル・ガルシア=ルルフォギャロ、デビッド・カスタニーダヘクター。
凄絶
ベニチオ・デル・トロの怪演 ✨
彼が放つ存在感とオーラが半端ない。
少女イザベル( イザベラ・モナー )、少年ミゲル( イライジャ・ロドリゲス )の大きな瞳が印象に残る。
砂漠を飛ぶ軍用ヘリ、道路封鎖…舞い上がる砂塵…迫力ある映像と楽曲が息を呑む程美しい。
続編が気になる作品。
ーシカリオになりたいのか
ー将来について話そう
BS-TBSを録画にて鑑賞 (吹替版)
ストーリーに無理がある
全編で迫力があり、ドキュメンタリーを観ているのかと錯覚するほどに素晴らしい映像だ。 しかし、ストーリーが少々陳腐だ。 誘拐したカルテルの娘と工作員を殺す指令を出すのは非常手段でまあわかる。 が、その結末が麻薬カルテルのチンピラを皆殺し、カルテルの娘だけは裁判の証人でもないのに証人保護プログラムっていうのはどう考えてもおかしい。 もう一つはカルテルのチンピラたちに顔を撃たれて気絶して辛くも助かったアレハンドロが、少なくとも数キロは離れているチンピラ達を抹殺した現場まで、片足を引きずりヨチヨチ歩きであるのに、あっという間に到着ってどうなっている? 前作(ボーダーライン)に比べるとかなり落ちる脚本と言わざるを得ない。
暗殺者・シカリオたちの世代交代
アメリカ全土にメキシコ麻薬戦争のおぞましさを伝えた「ボーダーライン」その続編となる作品。
舞台はメキシコ、麻薬戦争から人身売買に重心を移した熾烈な戦いが描かれます。
移民が問題化するアメリカで、犠牲者多数の自爆テロが発生する。
CIA工作員のマット・クレイヴァーは、移民ビジネスを牛耳るカルテル同士を対立させるために優秀なシカリオーー暗殺者アレハンドロに助力を求める。
持ちかけた作戦は、カルテルのトップ・麻薬王の娘・イザベルの誘拐。
作戦は順調に進むかと思われた矢先、メキシコの汚職警官たちから襲撃されイザベルを逃してしまう。
アレハンドロはチームを離れ単身彼女を追うが、アメリカ本国からの召喚によりによりマットは帰国を余儀なくされてしまう。
残されたアレハンドロはイザベルを連れ、どうにか逃亡するも、カルテルや仲間だったマットたちのチームからも追われ、行き場を失ってしまう。
窮地のシカリオの選んだ決死の決断とは……。
原題はシカリオ:デイ・オブ・ソルダード。
ボーダーラインなどとっくに踏み越えた国境と常識の向こう側の言語。
前作で不気味だったアレハンドロやマットは、今作では人間らしい苦悩する側に立たされます。
ワガママな麻薬王の娘・イザベル役のイザベラ・モナーも、極限状況でアレハンドロを父親のように頼る難しい演技を懸命に表現。
監督が交代して画面のダイナミックさは若干減じたものの、戦闘シーンのシビアさと恐怖は前作以上。
すでに製作が決定されている三作目、Sicario: Capos(シカリオ:ボスたち)のスクリーン登場が待たれます。
前作の足元にも及ばない!!
前作は新任女性兵士の視点からカルテル抗争の地獄を描いていて、単にドンパチ好きに限らず女性や一般層でも観る事ができる素晴らしい映画だったと思います。監督が変わったので劇場に観に行くのを止めましたが、やはり心配した通り普通の映画になってしまい、つまらなかったです。全編にわたって、安全な場所での会話が多く全体の緊張感が薄いですし、カルテルらしき奴らも殆ど出て来ないので緩急も薄く、現在地や今何をしているのか状況が良く分かりませんでした。中盤のハンヴィでの護送シーンは「おっ、始まった!!」と期待しましたが、これだけの重装備なのにチームの誰もヘルメットをしていないのは舐めているのかと思いましたし、敵も弱すぎてすぐ終わってしまい、護送対象に逃げられたのに出発し、次で何もなかったかのように合流して進むので、何だこの映画はと言う感じでした。アレハンドロは子供も殺す冷酷な人でしたが、子守りになってよく喋るキャラに変わっている気がします。何かしらピンチがあっても、すぐ次のシーンに移るので普通過ぎますし、とにかく退屈でした。
中途半端に巻き込まれた奴らが可哀想
アメリカで自爆テロが発生。経済的に麻薬の相場をあげようと企むメキシコ・カルテルが発端だと思いCIAがカルテル同士を争わせ、自然壊滅に見せかけ様とするが、、、、、
最初は事件的部分が面白そうに思えるのだが、麻薬王の娘など人間性を描く様になってから作品の雲行きが違う方向へ。
案の定CIAがやらかし、発端も「ウソでした〜」になってからオイオイ状態💦
他国でこっそりやって失敗して、証拠は消せと言われてもね😅
事件に巻き込まれた奴らが可哀想。
アレハンドロの立場はどうなのよ💧
もうラストはどうなったのか分かりません。
色々含み持たせながら終了〜。
麻薬王の娘どうなった?
成り上がり少年どうなる?
アレハンドロあの後情報仕入れたのか?
色々気になる〜⁉️
イザベラ・モナーが可愛かったのと、ベニチオ・デル・トロがカッコ良かったしか印象に残ってねぇやww
悪くは無いんだけど、ポスター観て視聴する気になった人は少子抜けするのでは無かろうか?
前半のアレから後半ソレ?
私はその1人だ。
梯子を外さないで
テロリストの入国を稼ぎとするメキシコの麻薬カルテルを内紛を偽装して殲滅させるCIAの特殊工作、ところが途中から自爆テロの犯人は違法移民でなく米国籍だったこととカルテルに買収されたメキシコ警察と揉めたことで作戦変更となる。一応殺し合いの理屈は付けているし爆破シーンや銃撃戦の壮絶さは見事な撮り方なのだがアクション映画のカタルシスが全く感じられないのは何故だろう。
ミッションを与えられればその遂行を目指そうとするのは観客も同じだろう、そういう気持ちにさせておいて突然はしごを外されると今までの思い入れは何だったのかと当惑する、筋書きが行き当たりばったり過ぎて後半はどうでもよくなってしまった。麻薬王の娘や悪に染められる少年にライトを当てているのでメキシコの将来を案じる映画にしたかったのでしょうか、ご立派だとは思いますがまさに羊頭狗肉なプロモーションですね。
We gonna help started a war. ヤバい緊迫感!
何この緊迫感!ずっとずっと重いサウンドと共に緊迫感が続いていきます。あー、これ映画館で観とかなきゃいけなかったヤツやん!と後悔しながらamazonプライムで観賞しました。
いや、もう息が詰まるとはこの事です。冒頭のテロのシーンからピリピリしっぱなし。ジョシュ・ブローリン、サノスの時よりよっぽど恐ぇぇ!ベニチオ・デル・トロ、コレクターの時よりよっぽど恐ぇぇえ!そう言えばこの二人「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の時にも一瞬共演してましたね。本作では終盤の二人の電話でのやり取りが渋すぎです。アレハンドロが全てを理解した上で「お前がやるべき事をやれ」ってカッコ良すぎでしょ!!
とにもかくにも本作はベニチオ・デル・トロですね。静かに復讐に燃える男。トリガーに人差し指を真っ直ぐに入れて連射するのは実際にやれるかどうかは分からないですが、何だかプロっぽかったです。顔撃たれた時には死んだか!?っと思ってドキドキしましたが、それでも生き抜いているのに執念を感じます。でもあれって奥歯ガタガタになってそう・・食べづらくなるだろうなぁ。
そんなに詳しくないのですが、ああいう職業ってアメリカでは実在するんですかね?戦争始める切っ掛けを作る仕事。いったい何屋と呼べばいいのかすらわからないんですが、軍事大国アメリカなら実在しそうで恐い!あ、それと中国にもいそうですね。こういう作品を観ると改めて日本人で良かったと思ってしまいます。
今作の弱さを通して、前作の秀逸さを噛み締めた。
前作で見せつけられた、あの二人の、不快感さえ覚える強烈な非情さが半減し、キャラが少しブレている感。加えて、雑な描写で頭の中に?が浮かぶ。少女との絆はどのタイミングで築かれた?少年はそんなに確信持って顔覚えてるかな?デルトロ、死んでないの?どうやって助かった?一年間何してて、どういういきさつで少年と再会??などなど。
エミリーブラントのピュアな存在が、ストーリーのわかりやすさにいかに貢献していたか、サッカー少年のサブ物語が、いかに感情を揺さぶったか。そんな、前作の精緻な作り込みに改めて拍手を送りたくなるほど、今作の魅力はちょっと中途半端。次作があるなら、そこで全て回収されることを期待します。
例えば、テイラーシェリダンが脚本のみならずメガホンも取ってたら、どんな映画になっていたんだろう、、、なんて、考えたりも。
サングラスの奥を想像させる
デルトロの無表情からの掻き立てられる緊迫感。サングラスの奥をついつい想像してしまいます。この不毛な戦いの愚かさが淡々と進んでいく中でビシビシ伝わってきます。続編はこよボーダーラインの延長線に収まる内容なのか、気になりますね
前編とはまた違った面白さ
前編はベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリンの魅力が半端なく、なんだこの2人は!?と感じた。
続編が出ているのを知り、即観たいと思った!
始まりから前編と同じ雰囲気だが、2人の考え・正義感が要所要所に垣間見えた(前回は2人の非情さが全開にでていた)
途中まではいつも通り作戦を卒なくこなすが、途中で失敗をしてしまう、、、
この世界では誰でも運やタイミングが悪いと死にすぐ繋がるのか…怖さを感じた。
だがそれでも最後は続編をまた観たくさせる締めくくりで終わった。
最後に特典を見ていると前回のビルヌーブ監督から変わった事を知った!!
確かに前回と雰囲気やカメラワーク、出演者の表情の見せ方など、違うなと、、、
ベニチオとジョシュが出ていれば監督がまた変わっても続編があればまた観たい。
これはダメでしょ
ベニチオの活躍を期待して鑑賞。
前作は正直言って、ヴィルヌーブの勘違いおしゃれ演出が邪魔をして
映画としては立派であっても
ベニチオの復讐を映像として見せないという
中途半端な感が否めなかった。
今回は冒頭からしっかり人の死ぬところを
描いているので期待していたら
少女との邂逅しかない。そんなの求めてない。
不死身なのは良い、でも何も果たせていない。
こんな映画ありますか?
主人公の想いが何も果たせず、何も進まず
オープニングから一ミリも成長しない映画。
見る価値ありますか?12話のドラマならば
4話くらいの内容です。
これの一体何が良いのかを知りたい。
もうこのシリーズには期待しない方がいいのか、、
善悪の境界線を越えた先には…
アメリカとメキシコの国境で繰り広げられる麻薬戦争を描いた社会派アクションの続編。
前作は緊迫感溢れるエンタメ性と見応えもさることながら、平和ボケの国に暮らしている我々にとっては壮絶で戦慄で衝撃的でもあった。
本作も開幕から恐ろしい世界へ入り込んでしまう。
商業施設を襲った自爆テロ。多くの民間人が犠牲に。
銃撃や襲撃。それらが突如として起こるが、当たり前のように。
いつも何処かで恐ろしい事件が起き、命が巻き込まれ、奪われる…。
決して映画の中だけの絵空事と言い切れない。
しかし、それらと同じくらい恐ろしいのは、寧ろ…。
自爆テロは、メキシコ麻薬カルテルの手引きによりメキシコを経由してアメリカに不法入国した密入国者の犯行と断定。
アメリカ政府は、カルテル壊滅作戦を決行。その作戦とは…、
麻薬王の娘を敵対組織と見せかけて誘拐、カルテル同士の抗争を誘発させる…というもの。
目には目を…とは言うが、幾ら報復と正義という大義の下、こんな違法手段が命じられる。娘を利用してまで。
それだけじゃない。
思わぬ事態が起き、作戦は中止に。
証拠隠滅の為に娘が抹殺対象となる…。
アメリカ政府や作戦チームがまるで巨大犯行組織や暗殺集団に見えてくる。
カルテルとアメリカ政府、一体どちらが非道なのか。
善悪の境界線を越えた先には、法も秩序も無いのか…?
続投のベニチオ・デル・トロとジョシュ・ブローリンが男臭い魅力と存在感をたっぷり!
“シカリオ(暗殺者)”でありながら、誘拐した娘へ情を見せるアレハンドロ。
彼の家族を殺したのは娘の父親の手下であったが、娘に亡き自分の娘の姿を重ねたかのように…。
マットこそ手段を選ばない非道の張本人だ。
が、政府の命令や抹殺対象となったアレハンドロと娘に納得いかず、反して“やるべき事をやった”ラスト。
無法の戦争地帯で、ひと握りの救いを感じた。
脚本のテイラー・シェリダン以外、メインのスタッフをチェンジ。
クライム・ムービーを多く手掛け、抜擢されたイタリアの俊英ステファノ・ソッリマの演出は、ド派手なアクションや爆破、ヒリヒリとした臨場感や緊迫感の手腕を発揮。
故ヨハン・ヨハンソンの弟子による不穏を煽るスコアも師譲り。
でも本音を言うと、前作のスタッフでの続編を見たかった…。
デル・トロとブローリンの続投は嬉しいが、エミリー・ブラントの不在は残念でならない。
絶対的法と秩序だったが、善悪の境に立たされる彼女の存在はやはり大きかった。
その為今回は登場人物はいずれも境界線を越え、揺さぶられる善悪の概念にちと欠けた。
さすがに前作ほどではなかったが、それでも上々の衝撃と見応えの社会派エンタメ。
マットのその後。
「シカリオになりたいか?」とある人物の前に現れたアレハンドロ。
そして境界線を越えてしまったケイトもカムバックさせ、
是非とも第3弾も見たい!
無慈悲かつ残酷な世界
冒頭から続く緊張感が凄まじくスクリーンに引き込まれる一作!(ただ個人的には前作の方が好き!)
今回の主役はベネチオデルトロ演じるアレハンドロとジョシュブローリン演じるマットの新たな麻薬カルテルへのオペレーションを描く作品。
冒頭から不法移民の自爆にスーパーマーケットでのあまりにも無機質で凄惨な自爆テロから画面に引き込まれる。
その自爆テロに関する麻薬カルテルを敵対組織で殺し合わせるのが今回のマットの作戦であり、登場からイヤらしいほどの尋問(拷問)シーンでイヤらしさ全開
同時に描かれるのは日常の些細な人生から、暗く重い悪の道へ進み行く少年を描く。(前作でもこの構造はあった)
もう一人の主人公たるアレハンドロの襲撃シーンで魅せた通称「アディオス撃ち」の衝撃とその時のアレハンドロの表情はインパクト大!
麻薬カルテルのボスの娘を誘拐するシークエンスの緊張感と無慈悲さが凄まじく、彼らも決して正義とは言えないボーダーレスな世界が描かれる。
不法移民、テロ、麻薬、腐敗、生活のすぐ近くにある悪への道…
現在起きている社会的な問題を緊張感溢れるアクションと共に魅せる
裏切りのメキシコ警察からの襲撃、アメリカ政府の手のひら返し、無慈悲な政府からの処分令…
マットやアレハンドロはより混沌とした麻薬戦争と大きな力のうねりに巻き込まれていく…
ラストシーンの意味深さに続編を期待しなくもないが、果たしてどうなるか
善も正義も悪も何もかもが曖昧で紙一重な世界が、鮮明かつショッキングでバイオレンスな描写で描かれるアクションサスペンス
「将来について話し合おう」
限りなく不穏な重低音の劇伴、そして限りなく冷たいハードなストーリー。これ程無常観に苛まれる作品は珍しいと思われる。
構成としてはメインとサブストーリーが同時並行しているが、スーパー駐車場での邂逅で交わり始め、後半はドラマに拍車が掛かる。とはいえ、今作には前作と違い、観客が投影できる役柄が一人もでてこず、その全てが第三者的視点でしか見ることが出来ず没入感はこれまた限りなくゼロである。勿論フィクションであるが、実際に起こっている事だろうと容易に想像出来るほどの荒廃した日常がそこには描かれ、その運命に抗えない絶望感が止めどなく押し出されている。あのマフィアのボスの娘は、ここまでの惨状を目にして、果たして口が利けなくなってしまったのか、そして、“シカリオ”を殺し損なった少年は、復活した男からどんなことをもたらされてしまうのだろうか。子供達の未来を一手にフリにして、どうやってオチをつけるのか、次回作が楽しみなのだが、果たして制作されるのか?w 映画ならではのダークサスペンスの全部盛りの様相になっている今作品、中々のお手前である。
アレは意図的か偶然か
終盤少年がデル=トロを撃つが銃弾は致命傷にはならず、デル=トロは生き延びる。これは少年が意図的にしたことなのか?
その後の行動から周りの仲間に嫌気がさしていたようだし。
結果生き延びて、スカウトはたまたまだとしても。
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