ボーダーライン ソルジャーズ・デイのレビュー・感想・評価
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デル・トロ節炸裂
アレハンドロがもうハマり過ぎてすごい。
聾の娘のために手話を覚えるような優しい検察官だった男が、今では特殊部隊顔負けのシカリオになってしまった過程を考えるだけで、それでもまた一作作れるんじゃないかと思うくらい濃いキャラ。
ブローリン演じるマットは今回、自分たちの都合で好き勝手に工作員を使い捨てる政府・役人達に振り回される羽目になっており、前作で自身がCIAの都合で振り回したケイトの役回りを引き継いでしまったような印象。
ただ、それだけに終わらず、アレハンドロとの絆を大切にし、命令にも背いてみせるなど、こちらもなかなかの主人公感。
あと、ジェフリー・ドノヴァン演じるCIA(デルタフォース?)のフォーシングの出番が前作比大増量で個人的に大満足。かっこいいんだわ。
ラスト、アレハンドロやCIA部隊がギャングを処理するシーンは、良くないとは思いつつもスカッとしてしまった。
次作にも期待です
終始不気味
監督が変わっても予想通りの完成度!
前作同様のあの不気味感と緊迫感はたまりません!
そして、音楽も素晴らしい!
前作ではFBIのケイトがその捜査方法に苦悩してましたが今作ではなんとあのアレハンドロとマットの2人が今回のミッションに対して苦悩するという予想外の展開でした!
今回の捜査方法もやっぱり有り得ない方法で誘拐事件を起こしそこに捜査に入り犯人逮捕するという架空の事件と解決をでっち上げ混乱させる終始不気味な展開^^;
銃撃戦も前作では高速道路で目が点になる銃撃戦でしたが今度はメキシコの荒野で凄まじい銃撃戦!
そして復讐心に燃える元検事のアレハンドロの狂気振りも相変わらずでデルトロのハマり役でした!
おまけに射殺には唖然としました^^;
そしてラストの台詞「君の将来にについて話そう」って。。。不気味過ぎる終わり方^^;
このシリーズは3部作だそうです!次作にも期待大です。あの不気味さと緊迫感は独特!
自宅に帰ると即1作目を見直しました^ ^
緊張感の連続
続編として良く出来ています
麻薬戦争を題材にしたサスペンスアクション『ボーダーライン』の続編なんですが、前作とかなり内容や設定を変えて本作品を作っているので、私的には、良かったな、前評判があまり良くなかったので、見る前は、少し不安でしたが、1本の映画としても、結構良く出来ていると思います。
前作品は、例えば、実話を基にしたとか、脚色はしているけど、ほぼこの手のような内容が実際に起きている感じでしたが、本作品は、ま、脚色だと思います。
事実だとしたら、大変に怖いかな・・・・
全編、緊張感が有って、臨場感も有って見ていて凄く手に汗握る内容でした。
ま、キャストがそうさせるだろうね。今更ひとりひとり褒めても仕方がない程、見ていて伝わります。
中盤少々ダレルかな・・・
私的には、続編としても、よく考えられて作られているので、大変に良かった思うね。
ヨハンヨハンソンに捧ぐ
亡くなったとは知らなかった。重厚な音が重苦しい展開によく合う。2人のおっさんがハードボイルドに絵になる。前作は社会問題を底流に倫理観も問うようなテーマ性を含んでいたが、今回はエンターテイメント要素多め。絵作りも軽め。社会問題を通底させてはいるが、そちらは焦点が霞む。手話のくだりなどはキャラ設定のための道具のように思える。展開も多少無理がある所が散見される。アフリカだと何してもいいわけではないし、メキシコ警察の扱いも雑すぎる。
おっさんワールドに酔えるか否か。個人的には好み。おっさんと言えば対極にある少女の存在。伝統的構図。イザベラの存在感はベテラン俳優に引けをとらない好印象。ショートカットは尚更よし。
お色気無くして大正解。
圧倒されるパワー
人間に宿る悪の部分を
ベニチオ・デル・トロさんが検事_?暗殺者?なのかわからなくなったので前日に前作を鑑賞して観にいった。
私の持つ暗殺者の今までのイメージと違って特にかっこいいわけでもなくおじさんなのにどこか感情移入してしまう俳優さん。
メキシコのカルテル以上にアメリカのやり方エグいです。犯罪ギリギリってもんじゃありません。
前作と同じ恐怖の音楽が特にハラハラ何が起こるのと???
スクリーン釘付けで観ていました。
イザベラ・モナーさんが特に可愛く良かった!
意外と楽しめました❗
せめて事件解決を!
アメリカとメキシコ、どちらにいるのかわからなくなる・・・
前作のヴィルヌーヴ監督とは打って変わって、映像の鮮やかさが全くなくなり、普通の暗い麻薬サスペンスとなった感がある。そもそもシカリオ(暗殺者)をメインにしない視点が面白かったはずなのに、今作では誰の視点で物語が進んでるのかさえわからなくしている。基本はジョシュ・ブローリンとベニチオ・デル・トロであるのは当然なのだが・・・。そんな中で無慈悲な鬼のような性格を持った指揮官の一人、キャサリン・キーナーが憎たらしいほどの存在感だった。
カルテルを混乱させるための拉致という作戦は面白く、主犯はギャングだと思わせるためにDEAが助けに入るという偽装工作までやってのける。それでも逃亡の途中でイサベラはアレハンドロの素性に気付いたみたいし、意味がなかった気がする。
意味がないといえば、そもそも麻薬カルテルが絡んだテロではなく、アメリカ市民による犯行だったことが判明した時点で政府の行った作戦への皮肉が込められていた。ブッシュによってイラク大量兵器に関する一連の戦争など、国民に嘘をついて戦争を始め、都合の悪いことは隠蔽工作で片づける。現代でも政治家やそれを支持する人間によって平然と行われていることも憂慮すべき風潮だ。そこまでのメッセージを込めたのかどうかは知りませんが(ちょっと深読み)。
そうした風刺や皮肉は感じられる映画ではあったが、ストーリー自体はもっと工夫が必要だと感じたし、手話までできるベニチオ・デル・トロのカッコよさを打ち出すのであれば、もうちょっと彼の目線が欲しかった。前作で復讐を果たしたはずなのに・・・とかの疑問もあったし、ラストで自分を撃った少年をシカリオに育てるつもりなのか、脅すだけのつもりなのかよくわからなかったが、続編に期待しろってことかな・・・
面白かったけど?
混沌と殺戮
バイオレンス満載の脚本で…エグい。
どうやら続編があるようで、実のところ何一つ解決しない本作品。
いや、濃密な序章とでも言うのだろうか。
脚本の核と思ってた部分が、劇変するので戸惑いもするのだが、コレどうなってくんだろうとドキドキもする。
冒頭で語られた「カルテルを混乱に突き落とす」という目的はどこへやら…終幕では、1年後の世界になってた。
勿論、呆然とはするのだが…今後、語られるであろう物語からはヤバイ匂いしかしない。
元々が、テロリストの米国への進入を防ぐ為に、密入国のルートを牛耳るメキシコの麻薬カルテルを撲滅するって目的だった。
その方法が、アメリカ政府主導の元、敵対勢力を装いカルテル同士に抗争させるって作戦。
即効性の効果がある作戦とは思えず、抗争が激化し組織が弱体化してからようやく本作戦が始動するような作戦概要だった。
てっきり、その抗争への一部始終なのかと思ってたら1年後って結末。
どんな状況になってるかは語られない。
抗争が起こってるのか、それとも…そんな幕引きだった。
この状況を想像させる要因たちが、もの凄く説得力があって釘付けになる。
主人公のバックボーンもそうなんだけど、カルテルのボスの娘を誘拐する作戦の周到さとか、銃による殺害の仕方とか、その後の死体の扱われ方とか、操り人形の糸が切れたかの如く絶命する人間とか、まぁ凄惨極まりない。
人を殺す事に躊躇もなく、至って合理的なプロ意識とかを感じる程だ。
これらのバイオレンスを凌駕させると思わせるデルトロの眼力は異常な程である。
実のところ、終盤ではアメリカ政府は撤収して、作戦の後片付けとして証人たちの殺害を命令する。
無かった事にしようとするのだ。
だが、しかし。
実行部隊の主人公は生きてるし、作戦の鍵となるボスの娘も生きてる。
彼女は証人として生存してるはずなのだ。
そして、おそらくなら作戦は独り歩きし、主人公達がばら撒いた抗争の火種は猛火の如く燃え上がってるはずなのだ。
次回作で語られるであろうその後の世界。
どんな修羅に出会うのか…戦々恐々としながら公開を待ちたい。
重低音で響くBGMが混沌とした世界観を見事に表現してくれてた。
基本的にこおいう作風は好きではないのだが、こおいう作風を語るにあたりマイナスする要素が無いと思えたので★5…。
いつか観たペキンパー作品のような…
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