ボーダーライン ソルジャーズ・デイのレビュー・感想・評価
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視点は変わるも世界観は変わらず、静かな緊迫感は必見。
前作に続き国境という境界線に、密入国とマフィアという社会問題、圧倒的な暴力。前作に比べるとアレハンドロの動機が薄かった気もするが、マットを含めた心境の変化などの見せ場もあり、綺麗にまとまっている印象。
銃を構える相手の指先一つに、命が委ねられている緊張の見せ方がとにかく秀逸。脅し、威嚇、制圧。銃社会ではない日本では想像も出来ない程の恐怖。
ベニチオ・デル・トロが淡々と冷静に、ジョシュ・ブローリンを筆頭にしたむさ苦しい男達が熱く、恐怖と共に棲んでいる世界観が恐ろしくも心地良いのが不思議。
その中で紅一点、華を添えたイザベル役のイザベラ・モナー。"マフィアの娘"から、誘拐されての"人質"という役を見事に演じきり、死という恐怖を突きつけられた表情が素晴らしかった。
前作の音楽担当ヨハン・ヨハンソンに代わり、本作はヒドゥル・グドナドッティル。濁点が多くて勝手にゴツイおじさんをイメージしていたら、とても上品なべっぴんさん。前作に負けず劣らずの素晴らしい音楽。作品の雰囲気は決して損なわず、寧ろ不安を煽る場面での曲は鳥肌モノ。
自身お初かと思いきや名作【メッセージ】にも参加、【ジョーカー】ではアカデミー作曲賞受賞と驚きの経歴。。。勉強不足すみませんでした。
原題が『Sicario』という事をすっかり忘れていたが、最後の最後にきっちりと思い出させて貰った。途中ミゲルがどの様にアレハンドロに絡んでいくのかと思ったら、さすがの脚本テイラー・シェリダン。ゆっくりじっくり積み上げる起承転結、難しい内容を万人に分かりやすく。そして、綺麗に続編を期待させるラスト。オススメの良作。
不死身の男!
ボーダーライン!
やはりマットとアレハンドロの物語だった👍
今作では、より彼らCIA工作員の非情な仕事振りを掘り下げていくことになる👏
ジョシュ・ブローリンは今年の顔だなぁ‼︎
ベニチオ・デル・トロも、何気にインフィニティウォーでジョシュとの共演も果たしてるし🎶
ボーダーラインシリーズ!
素晴らしい👍
3作目にも期待大👏
前作の方が面白かった
前作は主人公の視点から、本当の「正義」とは何か?
と言うことを問いかけていて、それが面白さの軸だった。
だが、今回は単純に傭兵の復讐という視点で物語が進んでしまったために、
「正義」に対する問いかけの重さがなくなってしまったように感じる。
鬼は滅しない
前作同様、乾いたムードと不安な音楽。ムサい男達で画面は暑い。そんな中、頭の回転が早く勝気なイサベルが華を添える。でも、この娘はキャーキャー騒がないし、自分の置かれた状況を必死に分析してるし、毅然としてる。若いのにたいしたもんだ。こんな子は応援してあげたい。若い子といえばもうひとり、アレハンドロを撃ったミゲル。こちらも無防備ながら、なんか太い。次作があるなら、この2人を主軸にした物語になりそうな予感。楽しみ。
しかし、アレハンドロは死なないなー。鬼は不滅ですな。このままバンパイアになって、ずっと生き長らえて欲しい。
クレジットの最後に「ヨハン・ヨハンソンに捧ぐ」とあって、音楽担当の人が亡くなったのを思い出した。ヨハンの息子ヨハンよ、安らかに…。でも、同じアイスランド出身のヒドゥル・グドナドッティルもいい仕事してたと思う。アイスランドって小さい島国なのに、才能あるアーティストがよく出てくるなぁ。
ただただベニチオ・デル・トロの強靭さに脱帽
導入部で前作の記憶が蘇る、「今回はエミリー・ブラントの代わりは誰?」なんて見始めると、あれよあれよの展開。野犬の中で一人の猟犬のように貫こうとする主人公はなく、みんなが野犬でした。
そんな中、デル・トロの生命力と強さが際立つ。前作の「あやしげなおじさん」を残しつつパワーアップ、今作では精悍でキレもいい。結果的にギャングの娘を助ける設定も、意外だが父性も感じる。撃ち抜かれた感じが???だったとはいえ、そういうことかいと納得のエンディング。ただただ強かった。
エグいんですけどね‥
メキシコからクレーム来ないのかなと思いながら鑑賞しました。
昨今のドキュメンタリーからも、ひょっとして本当に起こってる出来事の強アレンジ版じゃないかと、恐れながら観てました。
とにかく引き込まれ、印象に残る作品でした。
「真実が常に正しいのか」と問いかけられる
「ボーダーライン」の続編と位置づけられていますが、個人的にはこっちの方が数倍面白い。
善悪の境界線を自分の心との葛藤の中で揺れ続け、リアリティーのある映像とストーリーで最後まで一気に突き進みます。
「真実が常に正しいのか」と問いかけられる映画で、人間性のある俳優陣が、運命の中で翻弄されながらも必死に生き抜こうとする演技に心打たれます。
前作の足元にも及ばない!!
前作は新任女性兵士の視点からカルテル抗争の地獄を描いていて、単にドンパチ好きに限らず女性や一般層でも観る事ができる素晴らしい映画だったと思います。監督が変わったので劇場に観に行くのを止めましたが、やはり心配した通り普通の映画になってしまい、つまらなかったです。全編にわたって、安全な場所での会話が多く全体の緊張感が薄いですし、カルテルらしき奴らも殆ど出て来ないので緩急も薄く、現在地や今何をしているのか状況が良く分かりませんでした。中盤のハンヴィでの護送シーンは「おっ、始まった!!」と期待しましたが、これだけの重装備なのにチームの誰もヘルメットをしていないのは舐めているのかと思いましたし、敵も弱すぎてすぐ終わってしまい、護送対象に逃げられたのに出発し、次で何もなかったかのように合流して進むので、何だこの映画はと言う感じでした。アレハンドロは子供も殺す冷酷な人でしたが、子守りになってよく喋るキャラに変わっている気がします。何かしらピンチがあっても、すぐ次のシーンに移るので普通過ぎますし、とにかく退屈でした。
まさにボーダーライン、トランプ大統領のメキシコ国境の壁建設も理解できるかも
前作からの継続を予想していたが、全く関係ないストーリーだったので、単体作品としても楽しめる。世界観は前作の方が好きかな、でも本作もメキシコとの国境を挟んで何でもありなアメリカイズムが垣間見られて楽しむことが出来る。
中途半端に巻き込まれた奴らが可哀想
アメリカで自爆テロが発生。経済的に麻薬の相場をあげようと企むメキシコ・カルテルが発端だと思いCIAがカルテル同士を争わせ、自然壊滅に見せかけ様とするが、、、、、
最初は事件的部分が面白そうに思えるのだが、麻薬王の娘など人間性を描く様になってから作品の雲行きが違う方向へ。
案の定CIAがやらかし、発端も「ウソでした〜」になってからオイオイ状態💦
他国でこっそりやって失敗して、証拠は消せと言われてもね😅
事件に巻き込まれた奴らが可哀想。
アレハンドロの立場はどうなのよ💧
もうラストはどうなったのか分かりません。
色々含み持たせながら終了〜。
麻薬王の娘どうなった?
成り上がり少年どうなる?
アレハンドロあの後情報仕入れたのか?
色々気になる〜⁉️
イザベラ・モナーが可愛かったのと、ベニチオ・デル・トロがカッコ良かったしか印象に残ってねぇやww
悪くは無いんだけど、ポスター観て視聴する気になった人は少子抜けするのでは無かろうか?
前半のアレから後半ソレ?
私はその1人だ。
2作目の成功に思わず安堵
1回目は映画館で観たのだが、Amazon primeにあったから何となく2回目の鑑賞。緊迫したシーンの連続でつい最後まで観てしまった。
現在も軍隊が出動するほどの麻薬戦争中のメキシコを舞台に、寡黙で非常な殺し屋がキャラの厚みを増してまたも怪演。この普通なら絶対に足を踏み入れたくない世界についての熟練者たちが何と怖ろしく頼もしいか。
アクションシーンでは、誘拐された少女の「地獄に迷い込んでしまった一般人」の視点も良い。その辺も軍人たちの容赦ない強さと非情さが脳内に叩きつけられる感じだ。敵も味方も一皮剥けば獣なキャラたちが常に怖い。そこに絡んでいく一般ピープルたちの視点があるから、ドキドキしないわけない。
今作では主人公の魅力も増した。少女への感情の変化、立ち寄った小屋での貧しい夫婦との交流など、彼のヒューマスティックな面が少ないセリフで伝わってくる。その演出の情報量がとても程よい。彼が瀕死のシーン、あの銃撃痕にもかかわらず、まさかの熱い展開。いや、よかった。本作もアメリカ映画よろしく、彼もまたキリストなんだな。
前作のドゥニ・ビルヌーブ監督による美しいカメラワークを今作でも引き継ごうという意思は一応感じられた。宵の濃紺と茜色の鮮やかなグラデーションをバックに、ベネチオ・デルトロの漆黒の暗殺スーツが映える。まさに闇に紛れる獣。このシリーズの鉄板だと思う。
2作目が成功している映画は本当に貴重なので、3作目がとても待ち遠しい。
人間味でたなぁ
前作では人を喰ったような態度で、終盤まで人間味を出さなかったアレハンドロの内面をより深く掘り下げた本作。彼の行動原理が信念に基づくものである事が窺える。ベニチオ・デルトロとジョシュ・ブローリンのコンビは最高でした。でもラストはちょっと人間味出しすぎかな。
もっともアがったシーンとして、アレハンドロのベレッタ連射シーン。調べたら、パンプファイアっていう技術なんですね。本来、実用性なさそうな打ち方だけど、たまらんなぁ。
梯子を外さないで
テロリストの入国を稼ぎとするメキシコの麻薬カルテルを内紛を偽装して殲滅させるCIAの特殊工作、ところが途中から自爆テロの犯人は違法移民でなく米国籍だったこととカルテルに買収されたメキシコ警察と揉めたことで作戦変更となる。一応殺し合いの理屈は付けているし爆破シーンや銃撃戦の壮絶さは見事な撮り方なのだがアクション映画のカタルシスが全く感じられないのは何故だろう。
ミッションを与えられればその遂行を目指そうとするのは観客も同じだろう、そういう気持ちにさせておいて突然はしごを外されると今までの思い入れは何だったのかと当惑する、筋書きが行き当たりばったり過ぎて後半はどうでもよくなってしまった。麻薬王の娘や悪に染められる少年にライトを当てているのでメキシコの将来を案じる映画にしたかったのでしょうか、ご立派だとは思いますがまさに羊頭狗肉なプロモーションですね。
「シカリオ」とは
前作が傑作だったのでAmazonで視聴
大体傑作の続編は駄作になると相場が決まっているが
本作は期待値並に仕上がってきている
前作視聴しているなら十分楽しめるだろう
前作の邦題がおかしいので、まぁわかってはいたんだけど
原題が「Sicario: Day of the Soldado」なので
視聴前に「Sicarioってなんだろう、調べよ」くらいの
心持ちがあるかどうかが割と重要だと思う
その点で邦題が残念
前作を視聴していればシカリオが暗殺者を意味するのは冒頭の説明でわかるのだが
今作ではその説明がない。唐突に出てくる単語になっている。
原題そのままだったら、前作視聴必須ではないが
邦題では前作を見ていなければ意味不明
前作で端的に表現されていたCIAの作戦をよりダイナミックに描いている
が、展開的にスカッとするような感覚は味わえないので
娯楽作品としては万人向けといえない
・主人公の人物像が掘り下げられる物語
・SF要素抜きのCIAの作戦
・国境地域の少年がマフィアになっていく姿
見どころは上記
演出が良いので実際に視聴してみないと面白さはわからないと思う
個人的には国家ぐるみで悪事を任務として遂行していく姿が印象深く
非常に面白いと感じた
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