ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのレビュー・感想・評価
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楽しかったー
この作品を賞賛する語彙力がないのであえて素直な言葉で言いますと、
・この映画を面白くないという選択肢はない
・この映画の主演の二人の最新作を映画館で観られるということは私の墓標になる
・私「これ当然レイティングつくよね」夫「パンツ見えてたしね」違うそうじゃない
映画っていいですね。
161分飽きずに見られた
実際の事件のことを知らずに見たので、
クライマックスまで、お隣さんと
どういう関係があるのかさっぱり分からなかった。
それでも161分飽きずに見られた。
後に何にも残らないけどめっちゃおもろいw
であの子役誰?
ハリウッドへの馴染み度合いが感想を変えそう
週末の新聞紙面で、スケール感の大きさが紹介されていたので9/1の割安鑑賞券で観に来ました。
ディカプリオの登場は知っていたけどブラピまで出ていてビックリ!更にアルパチーノまで‼️これら豪華キャストをタランティーノ監督がどうまとめ上げるのか、映画の冒頭から期待感が膨らみました。
60年代のアメリカ、ハリウッドやTVショーに馴染みのある方や、シャロンの殺害事件を知る方には、とても楽しめる内容だと思います。
私はこれらに馴染みがありませんでしたが、ディカプリオやブラピの演技は素晴らしかったし、途中に出て来るプロ根性満載の8歳の女の子のセリフも心に残りました。玄人向け作品としては一級品ではないでしょうか。
IMAXの選択肢もあったけど、私的には一般劇場で十分でした。60年代音楽好きにはIMAXも有りかも。
アメ車好きの主人は悶絶、だけど私は…
タランティーノ、ディカプリオ様、ブラピときたら
観に行くしかないと主人と観に行きました。
西部劇映画やドラマに出演する俳優という設定の
ディカプリオはもちろんかっこいいし、
ブラピもスタントマンと雑用もする運転手という役ながら、相変わらずダンディー。
2人を乗せるのはもちろん、街を走る車は
当時のシェビー、キャデラック、シボレー、、など
よく集めたなあと、アメ車ビンテージカーに乗る主人は目がキラキラ。
だけどだけど、、ドラマ性を求める私には
ちょっとストーリーが漠としていました。。
奇才タランティーノとわかっていても、、です。
確かに、ラスト13分はインパクトがありました。
でも、、
隣人との絡み方もモヤモヤしたまま、
ディカプリオとブラピの男の友情、絆っていう感じはあまりないし、、、
わー!という心の高ぶりが来ないまま終わってしまいました。監督は何が言いたかったのかなぁと。
もうキルビルとか忘れてしまったし、
タランティーノをわかってないなぁと言われれば、
それまでだと思いますが。
古き良きアメリカが大好きな人には、
一食抜いても是非だと思います。
タラ監督のシャロンテート愛
タランティーノのシャロンテートへの愛がたくさん詰まった映画だ。しかもその愛情表現をこんな形で見せてくるあたりがとにかくサプライズだった。
つまり一見サブストーリー的に描かれているシャロンテートの話こそがメインの話であり、あたかも主役的なディカプリオやブラピらのストーリーは実はサブなのである。
これは映画を最後まで観てなるほどなとわかるわけだが、ただそうしたものは大前提としてシャロンテートの生涯をウィキペディア等でもいいからザックリでも知っていないと全くわからない。
知らない人にはディカプリオとブラピが単にドタバタする映画という印象だけかもしれない。
とにかくこうした少し軸をずらして物語を進行させていったタランティーノの手腕にはさすがとしか言いようがない。
ただ残念でならないのがブルースリーの描かれ方である。彼のファンとしてはこんなブルースリーは見たくないなという印象だった。
しかし、90年代を代表するディカプリオとブラピの2大スター俳優が、これまでのキャリアでつちかってきた演技力と存在感で最高のパフォーマンスを見せてくれているあたりには敬意を表さずにはいられない。特にブラピのカッコよさは桁外れだった。
引退を示唆しているタランティーノだが、またしてもハリウッドに偉大なる財産を残してくれた。
キャラクターが全員魅力的
クエンティン・タランティーノ監督作品は、どちらかというと「苦手」なモノが多い。
スクリーン上では人がバンバン死んで、客席ではそれに親指立てて歓声が上がる、みたいな共犯関係に巻き込まれる感じ…というのが一番近いだろうか。
でも、今回の作品は随分と違っていた。
結論から言うと、すごく好きな作品だった。
延々と描かれる俳優達の日常。
物語の本筋とすべてがリンクするとは思えない小さなエピソードにも結構な時間がかけてある。
その結果の161分という長い上映時間なのだが、全く長さを感じなかった。
理由はいろいろあるんだろうけど、まずはこの映画での1分1秒が「あの日のあの事件」へ向かって流れていること、いわばこれはすべてカウントダウンだと事前情報として共有されていることが一つ、そしてやはり大きいのは、登場人物のすべてがとても魅力的であること。
もう一つ今回好きだったのは、映画全体がシャロン・テートだけでなく「俳優」という仕事全体への優しい眼差しに溢れていたこと。これは、結果的にあのバイオレンスシーン、そして主人公リックが迎えるラストシーンの感慨の増幅にも一役かっている。
その意味では、私の苦手な「バイオレンスで親指立てて歓声があがる」ことを免罪している気もする。
(まあ、個人的にはやはり眉根にシワを寄せてしまうシーンだったが、後ろに座っておられた老夫婦は大笑いされていたので、そういう事なんだろうと納得した。)
いつも通り、音楽はノリノリのオーデルディズでメチャメチャカッコいい(今回は特に有名な曲が多かった)。
とにかく、愛に溢れた映画だった。
特に女性のキュートさと来たら。
今回のシャロン・テート、子役の女の子、ヒッチハイクのヒッピー娘、マンソンファミリーの一人ひとりに至るまで、みんな最高に魅力的。
レオナルド・ディカプリオは最近ものすごく味のある俳優になったね。今回もすごく良い。
ブラッド・ピットは過去最高くらいカッコ良かった。
これこれ❗️これがいいんですよ❗️
デカプリオめちゃくちゃ良い役。
ブラピめちゃくちゃかっこいい役。
相変わらず音楽のセンスがいい、タランティーノ。
相変わらずストーリーに関係ない会話劇あり。
楽しいよ。
タランティーノ❗️楽しいよ❗️
ありがとう、ありがとう、タランティーノ❗️
タランティーノのお伽噺
何度も本人が語っているとおり、69年のハリウッドに捧げられたお伽噺。
タランティーノだからこそ許される鷹揚な語り口。正直ちょっと長いけど、だからこそ伝わってくる空気というものもあるね。
そしてブラピがめちゃくちゃに格好いい。中盤と終盤のマンソン・ファミリーとの絡みのシーンは兎に角シビれた。
お伽噺だからこその着地も良いね。長いけど。
タランティーノ監督の切なる願いを感じた
すごく人を選ぶ映画だなと思ったのが1点。
アメリカの映画史やアメリカンカルチャーを知らないと、楽しみどころを見出せないなと思ったのが1点。
タランティーノ監督が描いたのは、英語文法でいう仮定法過去の"もしこうだったら"というような思いを、強く反映させた作品だなと最後に気づき、少し切なくなったのが1点。
考慮すべき側面が多く、どう評価すればいいか難しい作品でした。
私は個人的にカーカルチャーが好きなので、
ボロいカルマンギアやシェビートラック、ナローポルシェなどを筆頭に、いい車がたくさん出てきた点がとても楽しめたのと、当時の時代考証も緻密になされていた(と思う)点はとても良かった。
話の骨子となるシャロンテートに関する事件は、
事前にキネマ旬報で読みなんとなく頭にあったので、
なんとなく展開は読めていたのだが、ラストはまさかの展開でびっくり。
一般に言うタランティーノ作品らしさを感じられたのは、その部分だったのかもしれない。
尺の長さの問題もあるだろうけど、ほぼ満員の客席から途中で退出する人が2名。
ストーリーにも文化的背景にもノレなかったんだろうなぁと思った。
かくいう私も、車とカルチャーの側面ではとてもワクワクしたけれど、話の筋書きではノレなかったのが本音です...。
作品のどこに価値を見出すかによって、楽しめるか楽しめないかが大きく別れる映画だなと思った。
アメリカ人でも、この作品のベースの話を知る人は多くはないのでは(?)と思うだけに、日本人が理解できないのも無理はないよなぁと。
大衆向けエンタメ作品ではないなと思ったのが、
一番の感想でした。
素晴らしいの一言。
ネットを見ると中だるみだの、会話が長いだのという声を見ますが、あなた達、タランティーノ作品観たことないでしょ?映画というものはそもそも統一基準で測れるものではなく、それぞれのジャンル、ストーリー、メイカーごとに全く違う要素が求められます。タランティーノに関して言えば、彼自身が一つのジャンルであるわけです。そういった意味で言えば、私はタランティーノ作品として最高傑作と呼んでもいいと思います。たしかにパルプフィクションとかに比べると、序盤のカットも多いし、タランティーノラインも少なめ。とは言え、バランス的な意味合いでいうと、ジャンゴとパルプフィクションの中間が欲しかった自分としてはとても満足でした。まだやめないで欲しいけど、これが最後だと言われても納得できる素晴らしい作品をありがとうございました!
よし、もっかい観るか。
少し勉強していくと100倍楽しい!
タランティーノ監督の新作と聞いて心が動かない映画ファンっているの?
しかも、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットのW主演。
誰の感想も聞きたくなくて急いで見に行った。
たぶん誰もまだ感想なんて聞きたく無いだろうからこれから見る人への注意だけ。
1969年のフラワームーブメント、ヒッピー、マンソンファミリー、シャロンテート、と聞いて何があったのかピンと来る人もいると思う。
でも、ピンとこなかった人は調べてから行った方がいい。
でないと、なぜ映画を偏愛するタランティーノ監督が映画という文法を使ってこの映画を作ったのか理解出来ないと思う。
西部劇ドラマで人気を集めたリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は映画に転向したが鳴かず飛ばずで落ち目寸前。
リック・ダルトン専属のスタントマンをやっているクリス・ブース(ブラッド・ピット)はそんなリックを支えている。
そんな二人がカムバック出来るのか!?
ロマン・ポランスキー、シャロン・テート、スティーブ・マックィーン、ブルース・リーと当時の花形の俳優達や画面に出てくるのが映画好きには嬉しい。
ただスティーブ・マックィーンは全く似ていなくてガッカリするけれど…
とにかく今すぐ映画館に行くべき!!
中だるみが・・・
好きな監督なので、全部の作品は観ていますが、それでも今作は長い!と感じてしまった。
MG-TDやカルマンギアといったオープンカーの良さ、ナローポルシェの格好良さ、再現された昔の街並み等々、印象に残る名シーンは多いのだけれど、デカプリオの西部劇撮影の下りで集中力が切れてしまった。
その代わり、デカプリオの相棒であるブラピが最高に格好よくて、ブラピのシーンはどれも引き締まっていて飽きさせない。
最後は、いつもの調子でまとめるわけですが、ちょっと長すぎたという印象を受けた。
よく言われることだが、マンソンファミリーやシャロンテート事件のことは予備知識で持っていないと、さらに、はぁという印象を受けること必至でしょう。
自分は好きだ‼️
タランティーノの監督作品9作目は60年代のハリウッドである。時代を感じさせるファッションこれには度肝ぬかれるし当時のスター達には感心してしまうし、映画史に興味ある自分にとって良い作品になったと感じているが単純だなぁと感じてしまうところもある。そこがタランティーノ作品だと自分は思う
面白ければストーリーなんていらない
待ちに待ったタランティーノ監督作なので初日に鑑賞。
始まって数分、ブラックコメディを織り混ぜながら話は淡々と進んでいく
ただ、この手の作品はあまり深く考えずに
観た方がいい1本
69年8月9日に起こったシャロンテート殺人事件をベースにラストを描いていたが、
これはタランティーノが夢に見た 夢の国ハリウッドを描写されていたので面白味があり、
見応えのある作品だった
でもラストのリックとクリフの友情に
自然と涙が出ていました
タランティーノはこれが失敗したら
もう撮らないと言っているけどこれこそ
彼の集大成なのかなと思える1本だとも思えました
タラの個人的趣味全開の作品だが切れ味に欠けた
映画全体、タイトルからエンドロールまで1960年代後半の空気でパックしたよ!こういうの作りたかったんだ!というタラ監督の声が聞こえてきそうな作品。その意図には成功している。当時のアメリカのテレビ、映画を同時代で体験してるアメリカ国民には細い描写や流れる音楽が心に沁みるかもしれない。ただ、自分は日本の70年代生まれなので、時代の雰囲気づくりに成功してるんだろうな、くらいにしか分からん。シャロンテート事件についてウィキで読んでから観たから作品理解の点でまだ救われた。パルプフィクション、レザボアドッグスのような、セリフのかけあい、展開の小気味良さと観客をびっくりさせるサプライズの連続はもうタラ監督には期待できないのかも。ラストシーンのサプライズが、「やっと」見せつけられ歓喜したけど、映画の長さからしたら全体的に物足りないストーリー。ディカプリオ、ブラピ、ワンちゃんはいい演技してるよ。タラ監督、あと1作品しか作らないみたい。最終作品はどうなることやら。期待は半分程度にしておこう。今作品に期待しすぎた。
タランティーノ総決算にして鎮魂歌
ずっと楽しみにしていたワンハリ。公開2日目に観てきました。レイトながら、客の入りは8割。長尺の映画ながら途中離席する人はゼロ。タランティーノ作品は殆ど見たものの、実はスクリーンでの鑑賞は初めてでした。
始まってまもなく1969年のハリウッドの世界に没入させられます。古き良きアメリカの街並み、ディカプリオ×ブラピの軽妙な掛け合い。ノリノリのBGMにフェチの凝縮されたカメラワーク。随所に溢れる過去作品へのオマージュ。
もうこれだけで多幸感に溢れていて、なんとゴージャスな映画なんだろうと感心してしまうほどでした。
特に注目して欲しいのがタランティーノならではの"フード描写"。
マカロニサラダ、カクテル、タバコにドラック、果てはドックフードに至るまで、どれもたまらなく魅力的に映るんですよね。ストーリーに直接関係ないこれらの描写は一度見たら脳裏にこびりつくかと思います。
現実には避けられなかった悲劇的な事件。それまでのアメリカの"空気"を一変させてしまったあの事件へのカウンターであり、タランティーノのこれまでの全ての仕事の総決算でもあるという。非常に高度にバランスのとれた映画でした。
ある意味、タランティーノによるニューシネマパラダイスと言っても過言ではないと思います。
だから映画的快楽に溢れていながらも、どこか懐かしく、後味が苦い。そんな深みのある作品に仕上がっています。
活気溢れる当時のハリウッドを、映画というマジックで永遠の物にしようとしたタランティーノ。
その思いを考えると、クライマックスのシーンには涙を禁じ得ませんでした。
あ〜あ、やっぱりタランティーノ
もう、何がオチなのかわからなくなるけど、随所にタランティーノが散りばめられている映画。
18分くらいで、「あっ!やば」と気づくわけです。
残りの時間をいかに楽しむか。
タランティーノが仕掛けたトラップに、まんまとひっかかった上に、今回はデカプリオとブラピときてるものだから、なおさら引き返せないわけで。
そうこうしているうちに、何か引き込まれて行くんだな。
あ〜あ、なんだろう。この監督のやりたい放題に巻き込まれる感じ。
でも、やっぱり存在大きいな。
もう、後戻りできない感じ。
タランティーノ文学
うん、タランティーノだな、と。いまかかってるどの映画より魅力的で面白いと思うのだけど、個人的にそれほど興奮しないのは、どうしても不器用な映画に見えてしまう。ディテールの面白さはあるけど、縦にぐいぐい押していかない、という。しかしいまやその不器用さも武器みたいな感じなのでもう何も思わずタランティーノだな、と。
しかしタランティーノでなくてはなし得ない豪華さ。この小さな話にふんだんに予算をかけて、と、そのカリスマ性には脱帽する。年取ったイケメン俳優のダサかっこよさ、まさかのどんでん返しというかちゃぶ台返しというか、あろうことかのファンタジー。逆にシャロンテートやると聞いてこれを見せられると、やはり語り口の巧さ、というか、文学的だな、と思ったりする。
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