ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのレビュー・感想・評価
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私にとっては懐古趣味満載!!でもそれだけじゃ無い。
普段然程映画を観ない64歳。
申し訳ないけれど、タランティーノ作品も全く(キルビルさえも)観ていない。
先日知り合いのタランティーノ好きカナダ男性が、
私の60's カウンターカルチャー好きを知っていて、この映画を勧められた。
勿論彼は封切り日に観たらしい(笑)
彼曰く「タランティーノ作品はコメディ」なのだそうだが、
私にとっては「難しそう」「残虐?」
でも今回は1969年が舞台だし、
「今年はWoodstockから50年だよ」と言い続けていた事もあり、
彼のお勧めに乗ってみた。
確かに1969年は私にとって生涯で一番印象に残る年だった。
7月にはアポロ11号が月面着陸し(と信じたい、笑)
8月にはマンソン事件があり、Woodstockが開かれ、
先日亡くなったピーター・フォンダのEASY RIDERもこの年だった。
リアルにこの時代を知っている。(だから予習は不要でした)
超長時間の作品にも拘らず、結論は「めちゃくちゃ面白かった」
同時代を生きて、更にはアメリカン・カルチャーにドップリ嵌っていたからこそ。
若い人たちにはかなり???な内容だろうな。
大まかなストーリーだけじゃなく、
「ナポレオン・ソロやアンクルの女」なんて細かい台詞に思わずニヤリとしてしまう。
パーティーで登場のキャス・エリオット役の人、ピッタリの人見付けて来たね(笑)
S・マックイーンの「大脱走」・・有ったなぁ。
映画館の上映中看板に見つけた「ロミオとジュリエット」もまさに私の青春。
ヴィエトナムでの戦況を伝えるニュースも思い出させてくれたなぁ。
勿論次々流れて来る懐かしい曲にも大満足させてもらった。
でも単に懐古趣味を堪能しただけじゃなく、
ピークを過ぎた俳優生命にリックが苛立つシーンは、
還暦を過ぎアチコチ体力に不安を覚える自分と重なった。
イタリアから戻ったヒーローお二人さんも、
なんだかんだボヤキながらこれからも生きて行くんだろうな。
うん、私もまだがんばってみるよ。
大好きな「YOU KEEP ME HANGIN' ON」をバックの火炎放射器シーンでは、
カナダ男性から聞いた「コメディだ」に納得し、
Fairy Taleで終わってくれたお蔭で、マンソン事件の禍々しさも薄められ、
私にとっての「1969年から50周年」のいい締めくくりになった作品でした。
レオの演技を満喫
ポランスキー監督とそれにまつわる事件について知ってたほうがいいかも
映画に登場する車から小物、建物、看板いたるところに1960年末期の雰囲気にあふれている。なおかつ当時の大掛かりな撮影手法(ドローンだったらごめんなさい)や演出にこだわっていて、タランティーノの並々ならぬ当時への思いが感じ取られる映画となっている。往年のスターの役柄もウィットに富んでいて、タランティーノと同年代の私にとってはその点ですでに楽しめている。(ちょっとパルプフィクションを思い出した)
あちこちに俳優やTVシリーズに絡めたパロディぽいワンショットがありそうなのですが、若い人、米国のTV知らない人にはわからないところも多いかも(時折中だるみ感があるのはそのため?私も『コンバット』くらいしかわからなかった)
ストーリーについては話せることはほぼ情報として出ているので、あとは見てくださいとしか言えない。
ただ、1点ポランスキー監督がどんな人かと彼にまつわる事件について知っているのといないのとでは、楽しみが半減するので、知らない方は調べてから観に行ったほうがいいかも。。
追記: やはり大掛かりなセットと撮影方法だったようですね。ここのニュースを読むとわかります。。もともと映画を見る前になるべく情報を入れないようにしているのでわからなかった(;^_^A
【ネタバレ注意】日本での広告宣伝は本当に最悪
最低で最悪のネタバレを公式から喰らうとは思いもしなかった
日本版ポスターの煽り文句
「ラスト13分。タランティーノがハリウッドの闇に奇跡を起こす。」
もうさ、シャロンテートは絶対に殺されないって分かるやん
映画のクライマックスの展開が確実に読めて興醒めどころの話じゃないやん
このポスターが劇場にデカデカと貼られてたら、いくら事前情報シャットアウトしてても全く意味ないやん
久しぶりに最悪な映画体験しました
あ、映画の内容自体は60年代好きやタランティーノファンなら十分楽しめるかと
観る前にシャロン・テート殺人事件の予習を
その言葉をSNSで見かけて、素直に予習してから行ったんだけれど
真面目に、すごい大事
この実在の事件を知っているか否かが
なぜなら、この映画は、あの事件を背景に置きながら展開していくから
架空の人物であるレオ演じる落ち目なテレビ俳優と、ブラピ演じるそのスタントマンで友人
この二人を主役に置きつつ、実在のシャロンテートとポランスキー夫妻、その友人たちも登場し、運命の1969年8月9日へと向かっていく
実際に命を奪われた人がいるにも関わらず、この言葉は不謹慎かもしれないけれど、クエンティンタランティーノが見事に面白い映画に仕上げていることに驚いた
まさにクエンティンタランティーノ監督の作品だ、と思わずにはいられなかった
本来は、重い気持ちになりかねないこの事件を描きながらも、この映画は、観終わった後、爽快な気持ちにさせてくれるし、ところどころで笑わせてくれる
正直前半はどうも物語に入りきれなくて、少しダレるんだけれど、ひたすら大好きなふたりの俳優を大画面で愛でながら乗り越えると、あとはもう観てよかったって言葉が出てくるから不思議
それにしても、レオの演技は相変わらず多様性があって好きだし、歳を取っても青い目は綺麗だし、
ブラピは歳を取ろうがなんだろうが、スクリーンの中の、その存在が好きすぎるわ←
何年か前にも聞いたけれど、ブラピが俳優業からは徐々に手を引くって言ってるらしく、その存在が好きな私には悲報でしかない
引退はしないって言ってるからまだ救われるけれど
ブラピがカッコイイです。
貧困生活で暮らす人達の、気持ちを害するような、セレブ達の振る舞いにも問題ありだと思いました。ブルースは、あんなに弱くないと思うけど、ちょつと酷くないですか。
予習必須!で、ブラボーな作品。
これは、おもしろかった!
タランティーノ作品は、ガラッと変わる展開と、意味が分からなくなっても最後には、「え?そう言うこと!?」と納得できて、後味がよく面白い。
今回も、歴史上の残虐な事件をテーマにし、正義が必ず勝つというストーリーの中で、暴力をより残忍かつコミカルに描き、最後には、オー!ブラボー!と叫びたくなった。
デカプリオとブラピの豪華俳優の素晴らしい演技と、ラジオの音声や街中の映画館の看板等細かい部分にも手が込んでいて、60年代ハリウッドの街並み様子が思い浮かぶ。
ラスト15分は、映画史を変えてしまう事件が!?これは見逃せない。
タランティーノ監督は、10本撮ったら引退と言っていた、でもこの9本目が好評ならこれで引退かもと宣言するほどの、渾身の作品。
ただ、予習しておかないと、面白みの明暗が別れる。シャロン・テート殺害事件とチャールズ・マンソン ファミリー の予備知識は必須。
「あ、ここ好きだな」と思う部分が見つかる、感情豊かな名作
レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットのW主演。
さらにはアイ・トーニャで一躍名を馳せたマーゴット・ロビーも続いて挙がってくる豪華な布陣の本作。
そんな中で本作がスクリーンデビューの子役、ジュリア・バターズ。
見た方は彼女の名前を覚えることになるでしょう。とんでもない演技と存在感を見せてくれます。
文句のつけどころは結構ある作品です。長いし。
けれど、それらの不満点もひっくり返せば好きになってしまう要素に満ちています。
今は落ち目の元スター俳優、それがレオナルド・ディカプリオの演じるリック・ダルトン。ちょっと情けなく、不安定なところもある彼ですが、そこがまた魅力的に映るから素晴らしいものです。
そんな彼には過去、こんな存在感があったんだ。こんな名作に出てたんだ。
普通ならば周囲の反応でそれを示す程度に収まる部分ですが、本作ではがっつり見れます。
おいおい、本筋はどうしたなんて思ってしまうかもしれませんが、そのシーンがどれもこれも面白いんです。この作中作も見たいよ、撮ってくれよタランティーノと自分はなってしまいました。
もちろん、スタントダブルであるクリフとのバディっぷり、シャロンの華やかさ、もうすっかり好々爺の似合うようになったアル・パチーノ演じるマーヴィンのエンタメ好きっぷり、先述のジュリア・バターズの怪演などなど本作には見どころたっぷりです。
161分と長めの上演時間ではありますが、きっとその中で「あ、ここ好きだな」と思える部分が見つかるはずです。
緩やかに流れる時間を楽しむことも、ジェットコースターのような勢いを感じることも、緊張に息を飲むことも、腹を抱えて笑いそうになってしまうことも――とにかく、この作品にはいろんな楽しみが詰まっていました。
きっと、タランティーノもそんな風に楽しんで撮っていてくれればいいなと思います。
時代は繰り返すのか
本当に大バカ者
予習必須だが おかげで楽しめた
予習しないとわからない という噂を聞き、今回はめちゃくちゃ予習して行った。
隣人であるポランスキー監督と女優シャロンテートとは誰か。彼らが巻き込まれた事件とは何か。その犯人であるチャールズマンソンとはどんな人物か。
ウィキペディア時代の恩恵で、上記くらいのことなら、昼飯食いながらでひと通り読めるってのは、ありがたいよなあ。
予習したおかげで、監督が描きたかったのであろう2つのことはわかった。
ひとつは、「この誰も彼もがクソッタレな、俳優を中心にした “映画に関わる人々” を、監督がどれだけ好きで愛しているか ということ。
もうひとつは、あの実際に起きてしまった事件は、「映画だったら こうなってるはずじゃないか!」という 監督の悲痛な叫び。彼なりのファンタジー。だから「むかしむかし、ハリウッドでは…」というお伽話のタイトルなのか。
両方に共通して底を流れているのは、監督の映画への愛情、ハリウッドに対する故郷感。
この文脈でこの映画を観た時、ブルースリーは決して揶揄されているわけではないことがわかるだろう。彼もまた、クソッタレで愛すべき者たちのひとりだと監督は言っているんだ。それは、事件の被害者であるポランスキーとシャロンテート以外で、本名で出ているのが、ブルースリーとスティーブマックイーンだけだということからもわかる。彼らは、まさに当時の大スターだったということを示している。
俳優が 大衆によって神格化されることを あまり好ましく思ってないのかもしれないね。
しかしマックイーンは似てたな。
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