「親しき二人とキュートな一匹、ハリウッドの闇を斬る!」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)
親しき二人とキュートな一匹、ハリウッドの闇を斬る!
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先鋭的で全方位で、とにかくイケてた『パルプ・フィクション』(1994)。まさかアレからこんなキュートな映画が出るとは思わなかった。
本編の感想自体は、他の皆さんも言っていますが、愛らしくてスゴく優しい。爽快バイオレンス付き(笑)。で、同時にタランティーノの集大成的一本だった!
ドッグファイトは『ジャンゴ』(2012)の頃よりもっと洗練されてるし、制裁場面は『ヘイトフル・エイト』(2015)以上に平等姿勢(要は悪事に男も女も関係無い。まとめて成敗)!止めの地獄の業火プレイは『グラウンドハウス』(2007)を経て(厳密にはロブ・ゾンビのフェイク予告編(『ナチ親衛隊の狼女』)かな)。つまりあらゆる経験値とエッセンスが詰まってた!それはそのままクリフ・ブースとリック・ダルトンに言えること。つまり辛酸を舐めても尚、頑張り続けた人間だけが、刹那だろうと誇れる瞬間、スポットライトにその時当たれる!短絡的なバカカルトには逆立ちしたってまず出来ない(そもそも住所は把握せえ)!
と、色々熱弁したけど、なるべくネタバレ見ない上で見た方がイイと思う。とはいえ多少はマンソン事件を調べた方がイイとも言える。タランティーノの起こした"偉業"をスゴく実感できるから!
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