ザ・ファブルのレビュー・感想・評価
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ようやく邦画が作り上げた娯楽作品
原作漫画があるからか、岡田准一演じる主人公など、登場人物の過去や関係性を深く描かず、ストーリー重視の展開が良い。ようやく、日本でも、ハリウッドや香港のような、アクション作品が作られるようになったのだと、嬉しくなった。
東映任侠映画の変形版
『ザ・ファブル』 (2019年)
週刊ヤングマガジンに2014年から連載され、単行本が18巻発刊されている人気コミックの実写映画化で、今最も油が乗っている役者である岡田准一を始めとした安田顕、柳楽優弥、向井理、福士蒼汰、木村文乃、山本美月、佐藤次朗、佐藤浩市等の個性的な共演陣の度外れた演技によって大ヒット中の作品です。
アクション・コメディと謳っていますが、大阪が舞台になっていることもあり、彼の吉本新喜劇が過剰にバイオレンスでシーズニングされた、漫画の世界をそのまま映画にしてしまった、ある意味でストリート・ファイター・ゲームのスラプスティックコメディー風VR作品といえるでしょう。
ヤクザの裏社会がドラマの舞台になっており、その為にその筋めいた大阪弁の暴力的で乱暴な言動が飛び交いますが、出演者や設えは皆清潔で薄汚れてはおらず、そのせいもあってか芯から野蛮な獣性は感じられず、また恐怖感を掻き立てられることもなく、どこか剽軽さを漂わせながら殊更に大袈裟に羽目を外した感がしており、その点でも将に吉本新喜劇の変形といえます。
背筋が凍るような凄味ある威圧感、現れるだけで観衆に言い知れぬ恐怖と不安を齎す圧倒的存在感、いかにも狡猾で憎々しく湧き立たせる嫌悪感等を抱かせるようなキャラクター、例えば任侠映画の安部徹や天津敏、実録ヤクザ映画の成田三樹夫や小池朝雄、極妻シリーズの中条きよしや中尾彬といった怖い役柄は出て来ず、その面でもマンガ感覚でその筋の世界の仮想現実を楽しめられます。後半での主人公が秒刻みで危機に陥る目まぐるしい場面展開では、大いに手に汗握らせてもくれます。
悪党からの理不尽で言われなき迫害、虐待、苛斂誅求という挑発を受け続け、それでも辛抱し我慢し耐えに耐えた末に、悪党がヒロインを拐かすという一線を越えた所で、遂に堪忍袋の緒が切れて出入り、殴り込みに、その耐えに耐えた後のレバレッジによるエネルギーの爆発的発散、憤怒に燃えて悪党どもを一人一人討伐していく、その颯爽たる姿によるカタルシスが観客に陶酔感とエクスタシーを与えるというのが、本作のフレームワークです。
このパターンこそ、実は映画が始まって以来のお馴染みの勧善懲悪の定番パターンであり、半世紀強以前に映画界を席巻していた東映任侠映画の類型です。その典型的スターであった高倉健と池部良の着流しの道行き姿を岡田准一と木村文乃の黒ずくめの殺人者コンビに重ね合わせるのはあまりに飛躍があり過ぎますが、本作は、漫画チックに極端にデフォルメされたとはいえ、将に東映任侠映画路線の延長上にある作品だ、というのが私の率直な印象です。
スピード感ある編集能力
原作の漫画が好きで鑑賞しました。
漫画の面白さや世界観はまったく再現はされていませんが、これは時間の制限ある映画作品なので、なにを犠牲にして魅せるかが、問題です。監督の方向だと思います。
123分を感じさせない超スピード展開で、素晴らしいと感じました。監督の次回作にも期待したい。
佐藤二朗さんの出番は相当カット
されたと思いますが致し方ないかな。残念でしたが
よく出来ていたと思う。
なのに何故か心に響かなかった。漫画は読みましたが、それと比較して主人公がイケメンすぎるからかな?
俳優の皆さんの演技は素晴らしかったと思います。特に戦闘シーンは圧巻でした。
無理矢理問題点を探すと漫画に忠実過ぎて遊び心があまりなかった事と最後の曲が何故かレディーガガだった事かな。合ってるとは思わなかった。
ファブルを知らないライト層には漫画への良い入り口かもしれませんね。
2019 映画館 5
面白かったです。
岡田准一 木村文乃 山本美月と好きな俳優、女優だったしジョンウィックを思い出させるようなガンアクション。クスクス笑えるところもあり続編でればまた観たいです。
最近重たい役どころが多かった岡田だがコミカルな役も合っていた。
観て損はないと思います
良い意味で普通の面白さ
原作未読。むしろ映画は別に原作に忠実でなくても良い派です。
今回観て感じたのは、主演の岡田くんのアクションは邦画界の中でもトップクラスの切れ味なんじゃないかと思わせるキレッキレアクション!
ああ、キングダムにもこのキレが欲しいんだよなぁ・・
と思いつつ、話は良くも悪くも普通!!
ただ普通って言っても、すっごい面白い訳では無いんだけど普通に面白かったという感じ。
なんか全盛期の真田広之ばりのバッキバキの岡田くんのアクション映画が見てみたい。
光石研は、原作そっくりでした。
頭空っぽにして見られる、面白い映画でした。岡田准一の無駄のないアクションはファブルそのもの。ボスの佐藤浩市も良かったわ。藤森もいい味出していたし。
原作とは違った展開だったけど、これはこれで良いと思う。
まぁ、テレビでは再放送無理でしょ。
岡田准一は中国語か英語を話せるようになるべき
海外で通用するアクションスターになれる。
ところどころジャッキー・チェンを思わせる
シーンがあった。
あとは観客をアッと言わせられる
アクション演出家と出会うのみ。
面白かった。でも、それだけ
皆さんの演技に惹き込まれましたが、劇場内でも笑い声がよく出ていたり、悪くはないのだけど殺し屋の1番の見せ場で、人数が多すぎたこと、バッタバッタと敵を倒していくシーンでは何がどうなっているのか良くわからず、気づいたら格闘シーン終わっていたので、呆気にとられた。
岡田准一さんよりも柳楽優弥さんや安田顕さんが素晴らしくて圧巻の演技。
娯楽映画として見たら楽しめる。
岡田准一大好きだし😍
原作を読んでないままの鑑賞。
岡田准一の大ファンなので、アクション、表情、仕草全て良かったです!
ストーリーも2時間、飽きずにあっと言う間だったし、共演者の方々も豪華で良かったです。ジャニオタですみません<(_ _*)>
阪本順治に撮らすべき映画
2週遅れでよせばいいのに観てしまった。岡田准一は大阪府枚方市の出身で同郷なもんだから(と言っても彼が生まれたのは私が大阪を出てからだが・・)本来ならこの手の俳優さんにはあまり興味はないのだけれどどうしても少し気になってしまうのだ。数年前から枚方パークというローカル遊園地のCMに「2代目ひらぱー兄さん」で出ている。今回の役どころはまさにそのキャラのまんまで2枚目が大真面目のキリッとした表情ででズッコケるという落差の笑いを狙っているのだがまあ悲しいかな笑えない。関西においては「笑いを取る」ことが何よりも偉いという価値観があり岡田准一は「やっとコメディが来て嬉しかった」と何かで述べていたが、残念なことに滑ってしまっている。江口カンというのは「めんたいぴりり」で評価された監督だそうで、福岡出身者のエンターテイメントの素養は認めるが、関西のエンターテイメントが目指す方向性と90度ずれているような気がするのだ。トムクルーズばりの吹き替えなしのアクションもよく頑張ってはいるが全体にもたもたしていてだるい。「ボーンアイデンティティ」のアクション監督が参加してるなんて!ほんまかいな。
笑いとアクションを備えてます。
原作の大ファンですが、裏切られることない内容。わずかに違う部分もありますが、新たな魅了となってました。
岡田准一の新たな魅了というかジャンルが開かれたんじゃないでしょうか?
シリアスからアクション、そしてギャグ。
プロの殺し屋ゆえにケンカで負けるシーンが原作さながらで最高でした。
妹がチャラい男を酔わすシーンだけは原作にかなわなかったかなと
個性的なキャラが魅力
個性的で魅力のあるキャラが揃っている。岡田准一はさすがの演技力で相棒役・木村文乃とのコンビも抜群に良かった。展開も早く最後まで飽きずに楽しめる作品。続編を作っても面白い。
2019-139
期待どおりコメディで満足!!
岡田准一さんは特にファンという訳ではないけどなぜか映画を欠かさずみてます。NHKの大河の時まで評価高かったけど、あれ以降つまらん時代物映画ばかり出てて、げんなりしてましたが、今回はいい役で良かった。
木村文乃さんの若干古めの弾け方もかわいい。
これ、原作があるようですがまったく読んだことないです。映画は楽しかったけど原作読むかな~?多分読まないだろうなぁ。。。
グロめだがワチャワチャした楽しい映画
コミカル要素の強いギャグ映画なのに、その割に結構グロい。岡田准一や木村文乃、山本美月らのキャストは良い。これはこれで完成した映画なのだが、自分はやはりもう少しディープな映画が好きかな。
素直に面白い邦画
原作は読んでませんので、細かい経緯とかはわかりませんが、2時間の枠でよくまとめてある、というか、枠に収めてきた感じ。若干無理があるようなシーンもあったが、本映画の醍醐味は、出演者同士の絡みであり、その点がうまく表現されてて、面白かったです。
できれば、冒頭であった、白い誘導線?のような演出は、もう少し透明加工した方が良かったのと、クライマックスのシーンでも入れてくれたら、より凄さが出たかなぁと思いました。
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