「個人的な覚書」ザ・ファブル akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
個人的な覚書
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日本版ジョン・ウィックは、コミカルだった。
もと野生児。拾われて暗殺者として育てられた。
アトがつかないように複数の人間を瞬殺する技術をもつ。
殴られるふりをしながら、相手の指を折るなどの技もある超人的な暗殺者にして格闘家でもあるファブル。
ある時、佐藤アキラという名前をもらい、普通に暮らすという指令を受けて、大阪にやってきた。
運良く小さな広告会社(佐藤二郎)に拾われるが、出所してきたばかりの狂犬ヤクザ(柳楽優弥)と、のしあがりたい若手ヤクザ(向井理)のトラブルに巻き込まれ、大きなゴミ工場を舞台にした人質救出作戦を一人で遂行する羽目になる。
若干「るろうに剣心」に似たような話だが、舞台設定が、現代の大阪で、ノリはめちゃくちゃ軽い。
ある男に勧められていたのだが、見る機会を逸していた。テレビ放送をいい機会に、Amazonプライムで、通しで観た。
暗殺者として育てられた青年が、普通の暮らしをしようとする設定は、面白い。
さんまを頭から丸ごと食べたり、チキンを骨ごと食べたりかなり豪快で、楽しい。そのくせ猫舌で、夜は裸で歩き回る性癖をもつ。テレビで見たくだらない一発屋芸人のギャグにハマっている単純な若者でもある。
今回、山本美月と木村文乃は、いまいち活躍の場がなく、残念だった。しかし、柳楽優弥の軽さ、頭の悪そうなヤクザ感はこの物語の主役になり得ている。
昭和の脚本家なら、柳楽優弥は、山本美月とやってしまうんだろうが、この映画ではそうはならなかった。
佐藤浩市
光石研
安田顕
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