劇場公開日 2019年6月21日

「一つの映画作品として」ザ・ファブル うむぼんずさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5一つの映画作品として

2020年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWにて、原作未読で視聴。
テーマは「『普通』は人によって異なる」。

アクションの動きは良い意味で日本映画ぽくなく、かといってハリウッド映画のように過剰過ぎない演出。また、ストーリーは複雑ではなくシンプルなので、単純に観ていて面白い。

柳楽優弥さんの演技は好きだなぁ。
憎めない馬鹿…を通り越してしまっているが、ファブルに助けられている状況でも「自分」を持っている面白い人間で、雰囲気が出ていた。
木村文乃さんも非常に可愛らしい。ハイテンションな演技は珍しいが、派手な役柄も合っている。

単純とは言っても原作がある作品なので、一つ一つの演出の意味を考えてみると奥深くもある。
感覚研ぎ澄ますための猫舌なら、毒とかすぐ分かるんだろうなぁ、匂いにも敏感なのかな?とか、マンガだと大自然グルメ(トカゲや虫など)の紹介ももっとあるのかな?とか。
でも山で暮していたなら寝るときは防御しそうだが、裸なのはどうなんだろう…。

ただ後半のアクションシーンでは、あまりにも密集し過ぎて動きが分かりづらく、皆銃を撃たないのでファブルの強さも微妙に感じてしまう。

逆に福士蒼汰さんとの戦闘では、あれだけ撃って跳弾しないのか気になる。内容もほぼ互角の勝負で、福士蒼汰さんが強いのか?ファブルが思ったより強くないのか?

後半以外は十分楽しめた。
2年に一回ぐらいは観たい。

うむぼんず