劇場公開日 2018年12月28日

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「王道映画なのに、涙なしには見られない。」それだけが、僕の世界 tikkyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0王道映画なのに、涙なしには見られない。

2019年1月20日
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韓流映画はやや苦手意識があったのだが、予告編から泣きそうになり、気になっていて、本編の方はほんとに号泣してしまった。こんなに泣いた映画は初かもしれない。
まずイ・ビョンホンがこんなに演技の上手い俳優さんだったとは知らなかった。クールなイメージだったのだが、こんなにコミカルな普通なおじさん?お兄さんを演じられて、こんなに姿や表情で演じられるなんて、びっくりした。かっこよすぎた。
弟さんのひく、ピアノ。選曲がどれも最高。ここにこれがくるのか!と、まさに感動を引き起こすような曲ばかりで、演奏シーンも迫力。音楽のすごさや熱さの表現が素晴らしく、見入ってしまった。作った人がきっと自分と同じ音楽へのスイッチの入り方なのだろうと思う。どれも、シーンや雰囲気とぴったりで、迫力と感動で涙が出てしまった。
障害のある弟くんとフラットに接する大家さんの娘さん。この関係性もとても自然で素敵。
何もかもベタだし、えっ、と思うところもところどころあるけれど、全くつっこもうと思えないほど、それ以外のところで心が揺さぶられた。本格派の演技と演出で、ここまで持ってくる作品力の高さに本当に感動。こういう映画って意外とない。
普段は一癖ある映画が好きなのだが、こんな王道で感動を持ってかれた!!
きっと好き嫌いは別れると思うが、こういうの苦手、と思う人ほど見てほしい映画。

tikky