「それぞれの大切なもの」それだけが、僕の世界 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれの大切なもの
人間関係が丁寧に描かれている寡作。
ジンテを取り巻く人たちが、それぞれの何か大切なものを取り戻していく。
母親と向き合い、父親と対峙するジョハ。
ジョハは、母親を許し、ジンテの支えになっていくだろう。
右脚を事故で失ってしまったピアニストは、ピアノに向き合い、失意から踏み出すだろう。
ピアニストの母親も、アパートの大家親子も、たとえ小さな一歩であっても踏み出し、何か大切なものを手にするように思える。
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