コールド・アンド・ファイヤー 凍土を覆う戦火

劇場公開日:

解説

19世紀デンマークの過酷な戦場に身を投じた兄弟の運命を、リアルな戦場描写の連続で描いた戦争大河ロマン。デンマーク史上最大の戦争とされる第2次シュレースビヒ=ホルシュタイン戦争を題材にしたテレビドラマ「1864」をもとに映画化した。第1次シュレースビヒ=ホルシュタイン戦争に勝利したデンマークの政治家たちは、和平協定を無視してシュレースビヒ公国を併合しようともくろんでいた。そんな激動の時代の中で生まれ育った兄弟ペーターとラウスは同じ女性インゲに恋をするが、デンマーク首相モンラッドがビスマルク率いる強国プロイセンとオーストリアに宣戦布告したことで、つかの間の平和は終わりを告げる。兄弟はインゲをめぐる三角関係を抱えながら、志願兵として戦場へと向かう。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2018/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018」(18年7月14日~8月24日)上映作品。

2014年製作/126分/R15+/デンマーク
原題または英題:1864
配給:彩プロ
劇場公開日:2018年7月22日

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(C)2014 DR, Miso Film, 4 Fiction, Sirena Film, AB Svensk Filmindustri, TV 2 Norge.

映画レビュー

3.5当時のデンマークの歴史的背景はわからないが、戦争はどれも同じ、前線...

2022年4月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

当時のデンマークの歴史的背景はわからないが、戦争はどれも同じ、前線で闘う兵士の酷さが恐ろしいほど伝わってきた。
2人の兄弟と少女インゲの成長、愛情を軸とした人間ドラマとしてもよく出来ていた。
そのまま感動的な結末で終わってほしかったが、最後のインゲの選択があまりに愚か過ぎて、がっかり。せっかくの感動がスッと冷めてしまった。
それでも、ラストシーンの映像の美しさは抜群で、なんとかもう一度気持ちを盛り上げてくれた。

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tsumumiki

3.0R15+総集編ぽい編集。TVドラマがあるみたい

2020年3月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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4.0間違った愛国心の行く末と戦争の悲惨さを描きます。

2020年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

第一次大戦前、デンマークとプロセイン(ドイツ)の間で起こった「第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争」を、志願兵の目線で描いた物語。

デンマーク産の戦争映画です。邦画で言えば、映画的にも、歴史的意味でも「二百三高地」でしょうか?この戦争の重要な局面である「デュッペル堡塁の戦い」がクライマックスです。
冒頭のテロップで「デンマーク国民は熱にうかされていた」との文字が現れます。その通り、愛国心を声高に叫び若者を戦地に送り出す有力者達、戦地での武勇伝を子供たちに伝える帰還兵。戦争は偽政者の失政だけではなく、こんな人たちの間違った愛国心や虚栄心が引き起こすのだと、改めて感じます。
政治の話になりますが、現在の日韓関係がそうですね。韓国の人たちの感情を私たちでは制御出来ませんが、せめて日本側だけでも落ち着いて感情にながされないようにしたいですね。
映画としても、良く出来た映画だと思います。熱に浮かされ愛国心の赴くままに入隊する若者たち。殺される恐怖、殺す恐怖、隣合わせの死への慣れ、インサートされるひばりの鳴き声、つかの間の勝利の歓喜と絶望。戦争の悲惨さ。
ラスト近くでのヒロインの様は、少々酷く感じました。しかし、ラストにある草原シーンは、戦争の酷さを超えて、人生の温かさを感じることできる秀逸な場面でした。

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よし

3.0※テレビドラマの総編集版です

2019年12月26日
スマートフォンから投稿

泣ける

楽しい

興奮

デンマーク戦争(第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争)の中で描かれる、兄弟の絆と恋の物語です。
映画の内容としては、主人公の2人と幼なじみの女性を中心に描かれており、歴史的な話よりも彼らの微妙な関係性(三角関係や互いに対する気持ちの変化)がメインです。
確かに、戦闘シーンもしっかりと作られていて、結構グロいところもあります。しかし、あくまでも『戦争の中での3人の生き方・あり方』が中心であって、単なるドンパチ映画を期待していると途中で飽きます苦笑

さて、タイトルにも書きましたが、私が一番レビューで伝えたいことは、この映画が【ドラマの総編集版】だということです。
まず、歴史映画であるにもかかわらず、説明が極めて薄いです。ドラマでは、当時のプロシア・デンマークの関係性や外交過程、政治面、軍事作戦など細かく描かれていますが、この映画では『単にプロシアが攻めてくるだけ』です。よほど歴史に詳しい人でも、登場人物の説明すら割愛が多いのでよく分からないと思います。
特に、プロシア側の最重要人物(ビスマルクやモルトケなど)が出てこないので歴史映画としては微妙です。
また、恋愛映画としても、8時間分の内容を2時間に圧縮しているので大変呆気ない展開に思えます。要は恋愛の過程が薄いのです。彼らの激しい想いや壮絶な葛藤が僅かなシーンでしか描かれてません。多分、映画を見終わった後に『なんだこりゃ??』となる人も多いと思います。

総じて、中途半端な映画と言えなくもありません。しかし、19世紀後半の戦争映画は全く作られておらず、この映画は当時の雰囲気を楽しむのに最適でもあります。また、テレビドラマ版はデンマーク語吹替と英語字幕しかないため、現状この映画が唯一のデンマーク戦争ものです。『大河ドラマの総編集』というイメージをもって観られるのがいいと思います。
もし、フルストーリーを楽しみたい方は2014年のドラマ版『1864』をどうぞ。

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Jackal