「ラブコメ、海を渡る。」閃光少女 バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
ラブコメ、海を渡る。
日本が培ってきたマンガ原作の学園ラブコメが、中国に渡った。中国映画の伝統とかとはまったく別のところから生まれた、若者向けのライトなエンターテインメントである。
音楽学校の伝統音楽科に通う風変わりなヒロインが、意中の先輩を射止めるために伝統音楽バンドを結成するのだが、いつしか学校を二分する伝統音楽科VS西洋音楽科のバトルに発展していく。
いかにもマンガやアニメでありそうな設定で、作品のノリも確実に日本のマンガ原作のラブコメ映画の影響が色濃く感じられる。オタク文化やコスプレ文化も大々的にフィーチャーされているのだが、実際のところ、クオリティとしては日本の同ジャンルと比べてもかなりの高水準だと感じた。
これを日本映画としては光栄だと取るべきか、追いつき追い越されることに焦るべきかはよくわからない。が、海を渡って発展するほどの一ジャンルとなったことがなんだか感慨深いし、ボーダレス化することでどんどん面白い表現が生まれて欲しいと思う。
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