「カオナシが乗っていそうな京浜急行」駅までの道をおしえて kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
カオナシが乗っていそうな京浜急行
この女の子が新海誠監督の娘!と聞いてびっくり。途中まではこの少女サヤカのPVなんじゃないかと思うくらいにクローズアップされていて、亡くなった愛犬ルーがまだ生きてるんじゃないかと妄想する表情が絶賛されるべき愛くるしさなのです。ルーといっても大きな柴犬じゃなく、ドコモCMの白戸家のお父さんみたいな白い犬。犬を飼いたいと思うシーンから泣けてきちゃいますよ。
近所に住む伯父の庭を借りて飼い始めたルー。赤い電車が好きで、アイスクリームも大好き。散歩コースからちょっとわかりにくい入口にある原っぱを見つけ、そこで鉄の棒をサヤカとルーで探し出すのが日課となった。時系列はちょっとごちゃ混ぜになっているが、10年後のサヤカ(有村架純:声)の記憶を辿ってるので、それほど気にならない。
ルーが死んでからは原っぱに現れた茶色の犬をサヤカが追いかけ、街角の古びたジャズ喫茶の老人フセと出会う。彼もまた幼い息子を亡くしたことが受け入れられないのだ。仲良くなった奇妙なコンビは「何かを探そう」と海に遊びに行き・・・
サヤカとフセ。二人とも夢の中で会いたい人・犬に出会う。もう、ここからがファンタジー色満載。コトリンゴの音楽が心地よく、幻想的な雰囲気につつまれる。チセちゃんの顔からも連想してしまうのですが、『千と千尋の神隠し』の実写版?と感じた方は他にもいるかもしれません。ただ、もっとも印象に残ってるのが看護師さんへのケツキックでしたが・・・
kossyさんへ
「大切な人を失うこと」に的を絞った無駄の無い脚本が良いなと思いましたし、「サヤカの一人称」シナリオを白けさせなかった新津チセちゃんに尽きると思います。子役さんで、作り過ぎにならず、自然な感じの演技が良かった!
kossyさん、いつもありがとうございます。
確かにジブリのような感じ。有りました!コトリンゴさんの音楽も良いです。
あのアニメ。呉が舞台のアニメ。新作。楽しみですね。
コメント拝読いたしました。
この作品が沁みたのは、過剰な音楽などなく、有村さんの抑制されたモノローグ始め、本当に悲しい時は人はどのように振る舞うのか をきちんと描いている部分でしたが、成る程仰るような見方もありますね。流石です。
これからも宜しくお願いいたします。色々教えて下さい。