銃のレビュー・感想・評価
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村上親子共演シーンは良かったが
うーん。武正晴監督、「百円の恋」は相当良かったが、今回はいろいろ実験的な演出を試みたものの、いまひとつ噛み合っていない印象。映像のテクニカルなところに意識が向いてしまい、ストーリーに入り込めない。モノクロで処理してノワールな雰囲気を醸し出すが、9割がた白黒だとさすがに単調に思えた。
主人公・トオルのキャラクターにあまり魅力を感じない。リボルバーを偶然手に入れて、撃ってみたいという衝動はまあわかるが、近所の公園で猫に試し撃ちって馬鹿なのか?あと、異常なチェーンスモーカーぶりにも辟易。対面の女性が食事しているのに吸い始めるのはガサツにしか思えないし、タバコ業界から金でも出ていたか。それとも「ニコチン中毒になるとこんな危ない人間になりますよ」という警鐘?(なわけない)
いろいろ文句を書いたが、村上虹郎と村上淳の親子共演シーンの鮮烈さは良い。親子らしくないことを演じているのが、またいいんだな。
見辛い
モノクロずっとは見辛い。特に暗いシーンは。ラスト、殺して赤い血が出るところでカラーになる演出はわかるけど。飄々と、無気力ながらも、どこか危ない感じがする大学生役に村上虹郎はぴったりハマってた。広瀬アリスの声のトーンがどのシーンも同じで、若干浮いてる。刑事役のリリー・フランキーが虹郎を追い詰めるシーンで、蛇のように不気味に絡み付く演技は圧巻。ラスト、虹郎の台詞で、あともう少しという言葉と、何で死にきれなかったのに笑顔だったのかわからなかった。
ますます母親に似てきた村上虹郎の裸にドキッ
原作未読
読んでみたくなった
劇場で観たかったが観ることができなかった2020について調べていたらこの作品の存在を知る
日本じゃないとこういう作品は生まれない
『百円の恋』や『嘘八百 京町ロワイヤル』シリーズの武正晴監督作品
なぜかモノクロ
理由はよくわからないが武監督の趣味だろう
ポン・ジュノ監督もモノクロ好きらしい
冒頭に拳銃を拾って手に入れるといえば思い出されるのが90年に発売された森山塔の18禁アニメ『そうかもしんない』
あっちは中学生が拳銃で女性を脅してエッチなことをするわけだがこっちの大学生はそんなことはしない
モテるから
拳銃を入手したからモテ始めたわけでもない
原作知らないからこのまま拳銃を使わないのかなと思ったがそれは違った
死にかけの野良猫に2発発砲
最後の方に池の前で1発発砲し池に沈め終わったかと思ったらそうじゃなかった
電車内で発砲し迷惑な男性客を射殺
その途端になぜかカラーになる
アニメの方はぶっ飛んでいて全くリアルじゃなく馬鹿馬鹿しくて呆れてしまったがこっちの方はリアルで生々しく緊迫感がある
平凡な日常に拳銃という非日常が加味されることによって緊張感が出てきて面白くなる
広瀬アリスは脱がないが日南響子のヌードあり
どういうわけだかモノクロだとより一層美人に感じる広瀬アリス
不思議とリリー・フランキーもモノクロが映える
禁煙ファシズムの人にはこの作品はおすすめできない
ネット民には若い女優が喫煙しているとショックを受ける人が少なからずいるようだし
元喫煙者で吸わなくなって15年以上経つがこの価値観は全く理解できない
エンドロールも独特
電車の音と車内放送
カッコいい
モノクロは好き嫌いあるかも
WOWOW録画鑑賞。
おもしろくなくはないが…必然性を感じず、感情移入しづらく、全体的に中途半端な印象。
銃を持ったことはないので感情の変化も想像でしかないが、主人公の西川くんの行動原理に納得しづらく、人物として魅力をあまり感じない。
また、西川くんのモノローグのトーンが絶妙に合っていない気がする。小説が原作とのことだが、映像で表現できなかったものか。また、モノローグありにしても抑揚はもっと抑えた方が入ってきやすい気がする。
リリーフランキーさんの刑事役はすごくよかったけど、他の俳優の方々は個性がイマイチ発揮されていないように思う。
モノクロ映像はいいが、途中派手な音楽になる箇所が何回かあり、今みで積み上げてきた雰囲気を台無しにしてしまっているような感じ。
モノクロ効果
何故モノクロなのかと不思議に思ったけれど、ラストを観ると、、、うーん、モノクロだからこそ、最後が、ズシッと響いた。モノクロ正解ですね。
原作にここまで忠実な映画も珍しいのではないだろうか。違うところは、隣人の虐待母を殺そうとして殺せなかった時に実母を想い描いたところと、最後に刑事が電車に乗っていたところ。それ以外はほとんど原作のまま。これは中村文則のファンの方も納得の作品ではないかな。
村上虹郎もイメージにピッタリ!拳銃に魅了され、取り憑かれて狂わされていく様子を見事に表現していて、将来が楽しみですね。お父さんの村上淳が出てたんだ、死んじゃったけど😥ファーストサマーウイカが何処に出ていたのか、わからなかった💦
今作のトースト女が主役の「銃2020」観てみたいです🎥
銃を手にしてメンタルが狂っていく内容はおもしろい。 ただ、主人公の...
銃を手にしてメンタルが狂っていく内容はおもしろい。
ただ、主人公の男は元々おかしいね。
銃を拾ってそのまま家に持ち帰るのはあり得ないし、撃ってみたいとも思わないだろう。
あと、今の時代にあれほどタバコを吸うシーンを入れてどうするのかね。
虹郎くん良かった
モノクロの哀愁好き
虹郎くん舞台「密やかな結晶」の好青年なイメージしかなかったが今回の雰囲気新鮮で良かった
広瀬アリスじゃなくても良かったんじゃないかな
家の近くで猫撃っちゃうのはもったいない
最後にカラーは意外だった
モノクロ映画という事で、あまり気は進まなかったが、村上虹郎なので見...
モノクロ映画という事で、あまり気は進まなかったが、村上虹郎なので見てみました。
主人公の冷めたような表情や倦怠感、刑事の執拗なねっとりとしたしゃべり方が、モノクロでより強まって見えた気がしました。またモノクロでラストまで進んで一気に変わるカラーが衝撃的で効果的。主人公の限られた狭い世界、日常で起きるストーリーが、より怖さを増します。久々にこういう作品を見ました。でも苦手な人多いかも。
親子共演
2019-019@ココロヲ・動かす・映画館◯
無気力な学生の役をやらせたら村上虹郎くんはうまいけど、正直なところまたか、といった感じはしないでもないが、彼の狂気をはらんだ演技はなかなか見応えがあるのも事実。
終始淡々としたテンポで受けとり手側の感情の変化もあまり無いので退屈気味だった。
主人公が無機質でどこか他人事のように生きてるのを表現したいのかこの作品は全編モノクロなのだけど、ラストだけカラーになる演出はチープすぎるのでやらない方が良かったかもしれない。作り手側が好きそうな演出だな、といらない想像をかき立てられて終わった。
他にも見せ方の方法はあるはずなので安易な方法を選ばずに試行錯誤してみるといいと思う。
虹郎が良い子ちゃん過ぎた
銃を拾った若者が、自分自身に酔い始め、又追い詰められ、空回りし始めて、、、
よーく観りゃ俳優陣が豪華だなと思える作品。ジャルジャル後藤くんが駐在さんとはw
当初、白黒で描かれた描写が微妙だったものの、話が進むにつれ主人公の哀愁が漂う様になってくる。
(ラストがカラーになるのは予測出来た事なので)虹郎くん、後半もう少し擦れてくれれば良かったかな。
良い子ちゃん過ぎた✨薬師丸ひろ子並みにww
怪しい刑事役にリリー・フランキー。今迄観た中で1番良い役柄ではなかろうか?喫茶店で追い詰めるシーンは不気味さ全開だ。
残念なのは女性陣。色気を魅せない。ここが限界なのは分かるが広瀬アリスの起用には疑問を感じるし、日南響子も中途半端。
主人公の日常から外れて、世界から外れていく様は面白かったです。
サスペンスかと思いきや
人を服従させる凶器を手に入れたことで全知全能の神になった錯覚をしてしまい人生が壊れていく男のストーリー。
持っていれば使いたくなってウズウズしてくるモノを手に入れてしまうと抑制が効かなくなってパンドラの箱を空けてしまう。そういうものが日常には多く潜んでいる。
酒、タバコ、クスリなどもそう。使用したくないものは視界に入れてはいけないという教訓をこの作品から学んだ。
次第に壊れていく人間の理性
銃を拾った西川。
始めは、優越感を覚えているだけだったが、次第に銃を撃ってみたいと思うようになり、猫を撃った。
次に人間を撃ってみたいと思うようになったが、撃つ寸前で思い止まった。
しかい、ひょんなことから人間を撃ってしまったという内容だった。
人は銃を手にする撃ちたくなるというような言葉をどこかで聞いたようなことがある。
この映画を観ていたら、本当にそう思うなと思いました。
モデルガンを持っている人達もこの考えに近いんだろうなと思う。
銃を手に入れると、周りの人たちが、死んだ方がいい人に見えてきてしまうんだなと思う。
しかし、その撃ちたい思いを止めておけるかは、その人の理性に関わっていくんだなと思う。
止められない人は、犯罪に走っていくんだなと思います。
”次は人間を撃ちたいと思っているんでしょ” 村上虹朗演じる大学生トオルが偶々手にした凶器に徐々に理性を揺さぶられていく過程をモノクロで描きだす。
あの奥山和由がプロデュースのモノクロ作品。
村上虹朗(銃を偶々手にした大学生トオル)は矢張り存在感と擦れた声のモノローグが圧倒的であるし、彼の数少ない友人、ヨシカワユウコ(この作品のメインキャストの中では、唯一の善人を広瀬アリスが好演している。
日南響子の美しい裸身と妖しい佇まいにも魅入られたし、トオルを徐々に追い詰めていく刑事(リリー・フランキー、実に良い。)との遣り取りも面白い。
奥山臭は濃厚に漂うが(嫌いではないが、好みが分かれる)、武正晴監督が上手く処理してくれている。
<2018年11月17日 劇場にて鑑賞>
ダークで深淵を覗くような映画
どこか非現実的であり、共感もしないが、独特の緊張感が観る者を掴む映画
ある日偶然拳銃を拾った大学生が、拳銃の魅力に翻弄されていく物語…
全編モノクロ映像で語られ、それがどこか非現実的感を演出している。
拳銃の持つ魔性の魅力に取りつかれ、徐々に狂気じみた言動へ変わる青年の描写が丁寧に淡々と描かれており、それが独特の緊張感へと繋がる
とは言ったものの、彼の思考や考え、行動原理がイマイチ分からん
どこか人生を達観視しているような、感情を表に出さないような、暗い部分を背負ったような彼の雰囲気が良い部分でも有りつつ、どこかあまりにも分からなかった。
広瀬アリス演じる女子大生との会話で語られたような、どこか人生においてスッキリしないような感覚や迷いみたいなモノを彼は拳銃を寄り代にしてしまったみたいなものか?
謎めいた存在かと思いきや、意外と普通の女子大生でしかなかったなぁ
リリー・フランキー演じる刑事のイヤらしさ、怪しげな雰囲気はとても良かった
ラスト色味を戻していく映像は一気に現実感を放ち、どこか悲しげな余韻と衝撃を残す。
物語としてはシンプルだが、拳銃を手にして変わりゆく若者を(少々小難しい)心理描写と共に描く意欲作
原作にも興味が出てきた
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