愛がなんだのレビュー・感想・評価
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もうこういう思いをしなくていいんだと思うとホッとする
俯瞰して見られる恋愛もの、年取っちゃった。
それがいいのか悪いのか。
でももう若い頃にもう一回戻ってみたいなんて まったく思わない。
それをしみじみと思うストーリーだった。
角田光代だ〜。
こういう恋愛は疲れる。
誰かの事が好きで、どんな仕打ちされても
呼ばれたら有頂天になって その人のもとへ。
大学生の時
生涯で最大の恋愛と失恋をした。
めちゃくちゃ疲れた。
ぼろぼろに傷ついて
もう会わない。そう思っても足は彼のもとへ。
そんな時に夫と出会った。
結婚して、子どもも生まれて
そして昨年の九月に逝った。
それからの私の人生は、何だかオマケみたいで
コロナって事もあって、一旦やめてた仕事の再開も出来てない。
成田凌は、ただいま絶賛 アホ男邁進中。
日本中の朝ドラファンを敵に回している。
一平のどあほ〜。
それから もう一人の彼。
彼もまたようこの事が大好きで、都合のいいだけの人間であっても彼女のそばにいたい。
ここで 私の恋愛の持論を。
恋愛は綱引き、と言うけど
いやいや 棒です。
イメージとしては 長さ2メートルくらいの。
田中守は ずかっと自分のテリトリーに入って来られるのが苦手な男。
だから すみれさん みたいな女に引っ張られる。
山田さんは棒を押し続ける、もしくは
相手がその棒を握ってなくても
いつか振り返って気付いてくれたらと 待ち続け握りしめている。
人は 自分の方ばっかり見てる人間に興味もったりしない生き物。
私は、夫婦でいた数十年の間中、ずっと体半分で夫を見ていたような気がする。
そしてそれは、夫の死後
時に私の中に贖罪のような気持ちを沸き立たせる。
でももう 私に対して 粘着質な嫉妬心を持ち続けた夫がいないのだと思うと、少しホッとする部分があるのである。
嫉妬されるような事なんて
ずっと昔から 何一つなかったのに。
そして今だって そんなものはないのに。
もしかしたら 夫婦関係のうまくいくコツって
体半分で相手を愛する事。そこなのかもしれない。
愛がなんだ
愛のかたちっていろいろあるね。
尽くし過ぎる女は良くない。それはわかってるんだけどね?!
男って、そして女って
あー
男ってなんて情けないんだろう、でもかわいい。
ん?情けないからかわいいんだろうか?
そして、女ってめんどくさいし、意味不明。
自分がこのめんどくさい意味不明モードになってた頃をつつかれた気がして、なんだかざわざわしてしまった。
なんでそんなこと言うかな〜
でも、めっちゃわかる。が、多い。笑
甘酸っぱい恋愛映画ではなく、
リアルな、どこにでもありそうな恋愛の、
めんどくささだけを切り取ったような映画。
でも、そのめんどくささが人間らしくて、登場人物がみんな愛おしく思える。
みんなちょっとかっこわるくて、情けなくて、めんどくさい。ぬるい夜に、自分をゆるませるのにぴったりの映画。
俳優陣は若手が多いのに、みんなすごく演技がよい。
だからこそ、愛おしいと思えたんだと思う。
今後も今泉作品に期待
公開から2年ほど経ってようやく観賞した。というのも、2021年春は、今泉力哉監督の「街の上で」が公開され、ちょいハマりをしている。いよいよ3度目の緊急事態宣言が発出されたので、自宅で鑑賞できる作品を探していたところ「これだ!」とピンときた。「街の上で」メンバーの若葉竜也、穂志もえか、成田凌が再集結(実際の時系列は逆)したので観ない理由がなかったし、今泉作品の醍醐味である日常会話のリアリティには相変わらず唸らされた。次は「えっ?」というセリフがが何回出てきたかを数えたいくらい、皆が「えっ?」と言う。皆どこかぶっ飛んでいるというかクセがある。岸井ゆきのは無個性な女性を演じているが、それゆえにかえって「悪目立ち」しているところが見受けられ、それはキャラが立っているということだろう。成田凌は相変わらずイケメン。そして、言うまでもないクズ。若葉竜也は「街の上で」と同じ髪型で登場し、誰かが評していたように、決して派手さはないのだが、映像に「奥行き」を与えている。ここまでは、あくまで想定内といえば想定内だが、江口のりこの登場により、桂三枝並みにずっこけた。彼女はこんな役もできるのか。あまりに意外であった。いずれにせよ、今後も今泉作品には期待しかない。
みんな残念でみんな寂しい映画
登場人物がみんな寂しがりで全員自分勝手であるが、それは若さとか足かせのない自分勝手であって、過去かつて自分が一時期持っていた自分勝手であるなぁと思う。
だからとても見ていて恥ずかしいし、見ていて応援したくなるし、見ていて「やめとけ!」と言いたくなる。
つまりは大人になってからのこじらせ青春であるのではないかと思う。
年いってから後悔しますよ
ブレない女がブレまくる男を定点観測する世。
やっと、今泉力哉監督「愛がなんだ」を観る。いや、もう最高。特に岸井...
どんな立場であっても隣に居たい。
日常を切り取った時間のリアリティと会話の面白さにある、ある女性の自分探し
一目惚れした男性の都合のいい女になった恋愛依存症の山田テルコを主人公にした女性映画。ごく平凡な日常の時間をそのまま切り取ったリアリティの興味深さと、とりとめのない会話にある等身大の若者の言動の面白さがある。ただ映画の表現法ではなく小説の朗読劇のようで、演出の丁寧さは良いが工夫が足りない。観客の共感を最優先にする今日の映像表現なのだろうが、これを音声だけのラジオ放送で聴いても印象はあまり変わらないのではないだろうか。キャスティングでは、成田凌と江口のりこが既に俳優としての個性が付いてしまっている点で、このお話のリアリティの説得力を削いでいる。どちらもいい演技をしているのは違いないのだが、まだ色の付いていない俳優の方が作品のリアリティを出せたと思う。商業映画の難しいところではある。このふたりを生かすならば、見せ場を用意するのが脚色の力であろう。映画としての演技で云えば、テルコの友人葉子の使用人のような仲原を演じた若葉竜也が最もいい。主演の岸井ゆきのは、難役をよく演じた。何故なら、自分の事が解っていない山田テルコは、本当の自分と嘘の自分を常に演じている女性だからだ。自分を愛せない人は、他人も愛せない。自分を愛する以上に大切な人が現れたら、それが本当の愛だと思うのだが、どうだろう。”愛がなんだ”は、”私は誰なんだ”にいい替えてもいい。
良いシーンがあった。田中マモルから誘われて一夜を過ごすところの会話と足のアップ。でも、ここをふたりの表情と素足が微かに見えるライティングにして演出したら、もっといい場面になったと思う。
痛いし、出来損ないだー
恋愛のススメ。
人生は、誰もが知るように、思い通りにはならない。
でもそれをわかった上で楽しむ努力をすることこそが、生きているものの使命だと感じます。
ある意味、全力で真剣にそれをやっているのが、主人公テルちゃん。守くんのことが好きだが、言うまでもなく現段階では自分でも愛だか執着だか、もうなんだかわからん状態になっている。追っかけのような。生きがい。恋してる状態に溺れ、寂しさを麻痺させるクスリにしようと。その沼に相手まで陥れようとする怖さがある。
でも仕方がない、テルちゃんこそが自分勝手で且つ無自覚で、ヤバい人スレスレです。けれど、恋したらそうなってしまうものでしょう。恋は常軌を逸した自分と出会う経験。そこを怖がって恋愛しないより、不器用でも、初めの一歩を踏み出して、失敗を重ねるしかない。
それ無くして、愛もわからないのでは?と思います。
だからテルちゃんは、愛を知るための王道を、ズカズカ歩んでいるとも言える。
でも何としても獲物(守君)をものにしたくて、
「わたしでいいじゃん」
.... テルちゃん、この「で」はひどい。全てを台無しにするよ..
スミレさんが見守っている気持ちに気づいたかなぁ。
葉子ちゃんも。いい友達持ったね。
仲原君もいいやつだ。彼も本物だ。
テルちゃん。
へぼへぼ男に惚れてしまうのが、恋。経験者なら誰しもわかる、この自己矛盾。葉子ちゃん、仲原君、スミレさんの、あなたへの愛に逆ギレしてたね。本当の愛に、毒付いて。
でも交換できる本当の愛が、テルちゃん自身の中にも育ったら、わかるよ。もう少し時間がかかるのかもしれないけれど。
仲原君。
スミレさんがあなたに同情して、あなたの代わりに、葉子さんってひどい女だね、と怒ってくれた時、あなたも拗ねて逆ギレしてたね。
でも、ちゃんと刺さってたんだね。
主従関係を許す自分。とにかく自分の本音と向き合った。これじゃあ愛になりっこないとわかった。
あなたが気付いたってことに、葉子ちゃんもちゃんと気付いたよ。自分であなたの事を調べ、写真展を観に来てくれたよね。あなたの写真をみて、何かを確信した。あなたは終わった恋だと思ってたかもしれないが、ここから何かが始まる!
なんだかんだ言っても、恋愛はしたほうがいいとわたしは思う。成就しなくても。歳をとって思い出すものがあるって、すごく豊かな気持ちになる。無防備な恋は、若さの特権。
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