「一見ロジックIC」アップグレード odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
一見ロジックIC
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ロボコップなどを思わせるが、ハイテクで機敏な動きを手に入れ襲撃犯への復讐を果たす過程はサスペンスの醍醐味を味わえる、神経補完システムと対話ができるところもアラジンの主従関係のようで面白い。
ただ、全てが謎のチップの仕組んだことと言う落ちは腑に落ちない。生体埋め込み式なのに自動運転車を乗っ取る通信機能まで有していのは凄いが、そんな機能を有しているならこんな面倒臭い遠回りをしないでしょう。寄生主に主人公が選ばれる理由も曖昧、発明者アロンはチップを埋め込んではいないでしょ、チップの言いなりの訳がわかりません。もっとも最初からアロンが胡散臭く描かれるので大体の読みはできてしまいますね。
振り返れば主人公は脊髄損傷、脳は機能しているのでAIの必要はないでしょう、医学ではIPS細胞を使って神経細胞を修復する方法が注目を集めています。凄いチップというが一見初期のロジックICのような陳腐さ、スマホのCPUだってもう少し複雑でしょう。この辺のセンスの無さが残念です。せっかくリベンジ過程は面白いのに詰めの甘さが惜しまれます。
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