「二極性のこだわり」アップグレード キネマーカイギュウさんの映画レビュー(感想・評価)
二極性のこだわり
メインビジュアルのポスターがキカイダーのように赤と青くっきり別れてますが、まさしくこの映画の持つ人間と人工知能、現実と仮想現実、アナログとデジタル、正義の心と悪の心、などの二極性を物語っているように感じました。
主人公と人工知能との共依存、やり取りは「寄生獣」や「ヴェノム」とは一味違うドライ感があって面白かったです。バトルシーンもカンフーが基本でお約束的な所でもありますが、個性的な効果音とエフェクトを織り交ぜ独特な魅せ方がありました。バトル中いグロい描写もあり、SAWを手かげた方が関わっているだけあって一瞬ヒヤッとさせるのは秀逸。
予算と時間の兼ね合いか、登場人物のキャラの掘り下げの甘さ、終盤にかけての駆け足感は拭えず、世界観もいまいち掴みづらいのが少し気になりましたが物語自体のオチ、落とし所は私は好きです。
その後の行く末が気になりますね・・・
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