「ワンセットもの。」THE GUILTY ギルティ(2018) mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
ワンセットもの。
僕は群像劇が大好物であるが、その次くらいに好きなのがワンセットものである。この両方を満たしているクローズド・サークルのミステリーはなによりも好きである。
それはさておき。
警察の救急センターのような部署。日本でいう110番のようなところ。ここに切羽詰まった女性から電話がかかってくる。どうやら拉致されたようだ。
ここでよく考えればストーリーラインは見えたかもしれない。
電話を受けたアスガー(ヤコブ・セーダーグレン)はこの女性を救うことができるのか。
ワンセットものは成功すればかなり記憶に残る作品になる。
本作は、その記憶に残る作品になった。
電話だけが外部との連絡手段で、なのにストーリーが転がるという離れ業をやってのけている。
アスガーといっしょに呆然としてしまう瞬間があった。
グスタフ・モーラー監督は、徹底してワンセットにこだわっている。アスガーが抱えている問題に関しては、回想シーンがあってもいいところだが、それもない。
アメリカでリメイクされるようだが、ワンセットにはこだわってほしい。
素晴らしい作品であった。
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