「☆☆☆★★★ 手掛かりは男に掛かって来る緊急電話のみ。 その電話の...」THE GUILTY ギルティ(2018) 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ 手掛かりは男に掛かって来る緊急電話のみ。 その電話の...
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☆☆☆★★★
手掛かりは男に掛かって来る緊急電話のみ。
その電話の中に有る情報と、やり取りだけでサスペンスな展開が拡がりをみせる。
《犯人は、音の中に、潜んでいる》
映画のチラシの惹句にはそう書かれている。
しかし…。
映画を見終わって感じるのは、映画本編が本当に描きたかったのはもっと違うところに有ったのが分かる。
これは犯人探しの映画では無く、心の奥底に潜んでいる真実を引き出すサスペンス映画でした。
多くの伏線の中でもファーストシーンは重要で、見逃し禁止ではありますが。それはあくまでも本編の中で描かれる事件に対するモノと言え、或る意味ではマクガフィンに近いのかもしれない。
寧ろそれよりも、男の指に巻かれているバンドエイドで有ったり。左手の薬指の結婚指輪で有ったり等。映画本編の中で、はっきりと描かれなかった描写にこそ、観客に向けてジワジワと《真実》を炙り出していたと言えるでしょう。
緊急時に一切の手掛かりが消えた瞬間に感じる虚無感を。汗や無音状態での背中で表現する等。確かな演出力にも注目して貰いたいところです。
2019年2月25日 ユナイテッドシネマ豊洲/スクリーン11
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