「観客は耳を傾けて物語を想定する。」THE GUILTY ギルティ(2018) 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
観客は耳を傾けて物語を想定する。
本来は現場警察官なのだが、現在ある理由により緊急通報司令室のオペレーターをしている主人公。
緊急ダイヤル112番(日本で言えば110番)にかかってくる電話は色々。
もうすぐ退社時間という時に、誘拐されたという女性から電話が来て、正義感も目覚め、帰れなくなっちゃって、、と言う流れ。
正直、舞台はオペレーター室のみ。
一本調子なので飽きる人もいるかも知れない。
しかし、女性誘拐事件が思わぬ方向に向かい始め、途中で鑑賞を辞めるには勿体ない状態になってしまっていた。
明らかに脚本勝ちのこの映画。観客は耳を傾けて次を想定するしかない状況。
欲を言えば、主人公の現在抱えている状態がもっと作品に深みを与えていればと残念である。
(彼の過去の映像数秒入れても良かったのでは?オペレーター室にこだわり過ぎ。)
「これが絶対劇場まで観に行く絶賛映画か?」と言われれば否。
家庭用にメディア化され、ふと闇雲にこれを選択して安く鑑賞出来て初めて「意外と面白かったな」と思える作品でした。
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