アメリカン・アニマルズのレビュー・感想・評価
全106件中、21~40件目を表示
構成の仕方も面白かった
ストーリーの所々に本人達が出てきてその時の心情を話す構成が良くて面白かったです
犯罪を犯してしまったけど悪人というわけではなくて、若者にありがちかもしれない「自分は特別」という気持ち、ごく普通のありふれた人が非日常を味わいたかっただけなのかも
誰も傷付けたくなかったと後悔してるから彼らを憎む事もなく、彼らの未来は良いものになるのではないかと希望が持てました
冒頭の「真実に基づいたストーリー」ではなく「真実のストーリー」を見た瞬間から面白い作品を確信してグイグイ作品の中に入って観れました
現実は厳しい
自分たちを全能と思い込み非現実的な犯罪を計画した若者たちのモラトリアムの話。話もおもしかったんだけど、当事者たち本人の語りも織り交ぜ、更にその矛盾をそのまま映像化している点もおもしろかった。
実行のシーンもそのまま矛盾を描いてくれたらもっとおもしろかったかも。なかったのかもしれないけど。
2021年映画はじめ
オーシャンズ11よりも痛快さがある
個人評価:3.8
崩れ落ちる様に破滅に導く犯罪劇は、痛快な怪盗劇よりも見応えがある。
実在の事件の映画化だが、実際の本人がインタビューを受けながら物語が進むので、リアル極まりない。
またバリー・コーガンのリアルな演技が、この物語をさらに本物にしている。
これはいい映画だ。
ドキュメンタリー×物語
物語の途中で事件の関係者が話をする作品は珍しいかも。彼らの話があるからこそ、現実味をもって視聴者の前にこの物語が現れる。当事者が心情を語ることを可能とした貴重な映画。
本人の心情を聞いているからこそ、本人たちに感情移入しやすい。実行するか否かで揺れるスペンサーの気持ちは痛いほど分かった。
犯行シーンの緊張感もすさまじい。
なぜ彼らはこんなことをしたのか。退屈な人生を特別なものにしたいという気持ちは分からなくもない。
彼ら自身も犯行理由は分かっていないように感じる。
実行は計画的に。
一言「若気の至りじゃのお」。
◎よかった点◎
・作り方が面白い。どうやら実際にあった「学生の図書館本の強盗」事件の話で。
当事者本人へのインタビューを交えながら、話が進む。
でもドキュメンタリーじゃ、ないんだな多分。
もやもや学生たちの、強盗するまでの心のゆらぎ過程。
素人(学生だからね)がそんなにうまく、図書館本(2人でなきゃ持てない巨大本)盗めるかいな?
と、半ば保護者気分にも。
・強盗のお手本としていたのが映画っていうのも、若いなあ。
「オーシャンズ11」(白黒だったので多分シナトラ版)や、タラ監督の「レア・ボア・ザ・ドック」に影響を受け。
この2作品見た人には、コラボってる箇所わかるかも。
・一度中止になったら、そこでやめておけばいいものの。
もう一回挑戦しちゃうのは、こちらも若さゆえの甘さかしら。
・最後の終わり方は、「こんなことしたら、こうなるのよ」って感じの教訓を示している。
そう人生は甘くない=思う通りにはいかないんだなと。
△いまいちな点△
・前半ちょっとだらっとしてて、眠かった・・・。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「自分から行動しないと、何も起きやしない」
大して練ってない計画を実行するとこうなる…
トランシルヴァニア大学で実際に起きた事件を元に作られた…じゃなくて、その事件の話。
ドキュメンタリーっぽい感じ?エヴァン・ピーターズやバリー・コーガンの出演シーンは、さながら「再現V」みたいな(笑)。
ただ、本当にこの子達がやったことって稚拙で、どこまで本気だったのか謎(笑)。
画集を本気で盗み出せると思ってたのかなぁ???
この事の発端がウォーレン・リプカなんだけど、みんなの人生を狂わせちゃって…それがまた映画になるとか、余り賞賛出来ることではないかなと思った。リプカも口先だけって感じもするし。
実際、インタヴューでも言ってる事がお互いに違かったり…。
バリー・コーガンが演じたスペンサーも、なんとなく流されちゃったのかぁ…ノリ的なアレで(笑)。
ネットで見たけど、スペンサーはほんとうに素敵な絵を描く画家だなぁって!
それにしても、あの画集!デカイ!
あれは運ぶだけでも大変だろうな!絶対重いし(笑)!
エレベーターのシーンや、階段のシーンのドタバタ感は面白かったです。
コミカルとシリアス、フィクションとノンフィクションの斬新な同居
アメリカ、ケンタッキー州で退屈な大学生活を送る4人の学生は刺激を求め、時価1,200万ドル相当の書物が保管されているという大学の図書館への強盗計画を練ることを決意。
入念に練ったはずの計画の一連の経緯を4人の俳優と4人の当事者が語るフィクションとノンフィクションを混同させた斬新なドキュメンタリー風の作品。
2004年に実際に起きた事件の実行犯たちが出所したのちに語る映像に再現VTRのように俳優陣が各登場人物を演じる形で綴っていく作品。
フィクションの映像をノンフィクションの当事者たちが眺めるような具合の映像などもあり、2つの場面の切り替わりがスムーズで全く違和感のないキレイな編集になっている。
夢見がちなずぶの素人が綿密に練った作戦(「レザボアドッグ」や「オーシャンズ」シリーズを参考の為に皆で鑑賞する等笑)をいざ決行した途端に、想定外の出来事や見落としていた可能性、緊張で動かない体など計画が穴だらけだったと気づく彼らのその様はひどく情けなく、見方を変えれば大いにコミカルに映るはずなのだが(書物が大きすぎてそもそも運べないはちょっと笑った)、彼らの緊張感がヒシヒシと伝わってきて他人事と思えない緊張感に包まれるのが非常に不思議な感覚だった。
役者陣としては「X-MEN」シリーズのクイックシルバー役として大人気のエヴァンピーターがリーダーのウォーレンを演じ、クイックシルバーのようなコミカルな演技を抑えめに、感情むき出しで仲間に怒鳴り散らす情けないリーダーを熱演。
さらには「ダンケルク」で無口な兵士を演じたバリーコーガン、「スウィート17モンスター」で妹の親友と出来ちゃう兄貴を演じたブレイクジェンナーなど若手俳優を主に起用。
出所した現在の4人に交流があるかは不明だが、各人が話を続けていく中でだんだんと話し辛そうに、苦しそうにしているのが印象的だった。
一時の感情で動くべきではないと学んだ笑。
ドキュメンタリータッチのアーティスティック映画
すべてのバランスが良く思えるのだが、
何故か一本の映画としては長く感じた。
最後はドキュメンタリーらしさ満載の終わり方
作風としては好きだが、おもしろさに欠ける印象だった
本人達へのインタビューは「諸刃」に感じます。
刺激を欲した大学生4人組が、大学の図書館に展示されている貴重書の強奪を試みる物語。
事実を基にした物語です。特徴的なのが本人達が映画に出演してコメントしていること。
凄く突飛で独創的なアイデアに興味を惹かれます。
「刺激が欲しい」「特別になりたい」「無鉄砲」「無思慮」「軽薄」「受動的」・・・若者のネガティブな面を詰め込んだような主人公達が、シニカルに描かれています。
映画の完成度としては、個人的には高く評価しています。ただ、単純に「私が面白かったか?」と聞かれると、高い評価は難しい作品だったと思います。
それは先に「興味を惹かれた」と書いた本人達のコメントが、映画の結末への興味を減じてしまった為と感じられました。
ラストのラストにある展開に愕然とする作品
いや〜面白かった。ってか、超焦りました(笑)
オープニングの『事実の物語である』という一文から、2つの時代を交互に見せる仕掛けがフレッシュ。
ドキュメント映画を撮ってきた監督ならではの手法なんだろうけど、本作ではそれがラストで効果的に響いてくる。そして、まさかの急展開に愕然とさせられる。
…そんな事って、あるの??
是非、見てください。
ケイパーものとしては、ちょっと物足りないかもしれないけど、素人が行う拙い犯罪の描き方が見事でした。
『何かが起これば、人生が変わる(かもしれない)』という淡い期待、息の合っていないメンバー、焦りや葛藤の心理描写など。素人がこういう事やろうとすると、絶対に上手くいかないんだろうな、とも思うし、そういった描き方がとてもリアリティがあって楽しめました。
色々な視点で楽しめるのも本作の良いところかも。
おもろい実録犯罪ドキュメンタリー
かつて大学生らが起こした図書強奪を本人のインタビューを交えて描く実録ドキュメンタリー。なかなかおもろい描写だった。普通に人間としての彼らの生活についても非常に細かく描写されていて、本人のインタビューもあって興味深かった。最後には全員が自分らしく再起しているのが良かった。
ステルスマーケティングでしょうか?褒めてるレビューは
図書館から高価な本を盗んで金にしようとして失敗する実話に基づく、再現ビデオと犯人へのインタビューです。
インタビューも再現も、単なる雑談と徘徊の積み重ねだけです、何もありません、ナッシングです。
バラエティのすかっとジャパンや人間観察モニタリングや火曜サプライズの方がましですよ、ずっと。
こんなのを世に出すのは、資本主義ですから、仕方ないですが、褒めまくるステルスマーケティングは良くないと思います。
苦しかった。
前評判高いのでかなりハードル上がってしまったせいもあるか、中盤までの展開がイマイチ入り込めなかった。登場人物たちに感情移入出来なかったのは、彼らに「迷い」のようなものが感じられなかった?いや、違うな。迷いは表現出来ていたが、何か「ちゃんと」してた。自分の言葉でしっかりと話しているような。それじゃ感情移入出来ない。何者でもない自分への焦りとか、何者かになるために必要だと信じるそれは、幻想であること。劇中御本人達がそう言っているのだから、そのあたりの未熟さをもっと個人個人で表現して欲しい、と中盤までは思ってた。
しかし、クライマックスはそれを補って余りある展開、演技、素晴らしい。
数々のムチャは、もっとコメディ風なものを予想していたが、僕は全てをシリアスに受け止めた。胸が苦しかった。。追い詰められていく彼らの焦燥感をこれほどダイレクトにこっち側に伝えてくる作品は僕は他には知らない。
これは若い頃の自分を回顧する物語か?いや違うだろう。今現在の自分にすら彼らは訴えかけてくる。この普遍的な真実から目を背けてはならない。
人生の分かれ道
本人のインタビューを交える割と斬新な手法。
本人登場の効果が、自分にも若気の至りと言うか
無敵の悪ノリには覚えがあるので、
あの時あれ以上やってたら僕の青春と人生は
どうなってたのだろうか?と
彼らの人生と自分の人生を重ねられた。
薄氷を踏むような青春にだったんだなとゾッとした。
そして、すごい作戦を練って完璧に思えた計画が
いざやると雑過ぎるにもほどがあるのも、
馬鹿だなぁと思いながらも、
覚えがあって笑えなかった。
若い時のあの、ダセぇ大人になりたくねぇ!
今思えば絶対ダメだろ、馬鹿じゃねぇの?と思う方の
道を絶対正しい!カッコイイ!と思っちゃう感じは
何なのだろう?
危険な男をカッコいいと思って引っ張られて戻れない
感じもスゴく分かる。
スペンサーは当時を振り返り、
あの頃はあれが正しいと思い自分の人生わ変えるつもり
だったけど間違いだったと気付いて反省してるように
思えたけど、
ウォーレンはまだやってやった感を引きずってる感じが
面白かった。
息子が中学生くらいになったら一緒に観て、
教訓の1つでも言ってあげようと思う。
全106件中、21~40件目を表示