ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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ものすごく
最初の導入シーン、伏線、俳優の演技や演出、カット割など、とても引き込まれるのに、最後、急に失笑と変わるのは、宗教観の違いからなのか、とにかくものすごく良い作品になりそうなのに、ものすごく残念な結果になったように感じました。
笑うしかない
ホラー映画は舞台や設定、登場人物は違っていても、プロットが大体同じである。即ち、最初は得体の知れない何かが迫ってきたり追いかけてきたり、脇役の誰かが殺されたりしながら、徐々に種明かしがされて正体が明らかになるというパターンだ。そして大抵の場合、原因となるのが主要な登場人物の過剰な思い込みであったり、極度の怒りであったりする。怒りが憎悪を生み、憎悪が怪奇現象となって襲いかかるパターンである。
本作品も前半は例外ではなく、得体の知れない何かが家族を襲うのであるが、原因は主要登場人物の精神異常ではなかった。母親の精神がやや普通でない部分はあったが、異常というほどでもなく、不幸の真の原因はタイトルの通りであった。
祖先が恐るべき力を持っていたという描写も何もなく、継承が超常現象の原因でしたというのがあまりにも唐突で、ラストシーンではもはや笑うしかなかった。これほど不出来なホラーは初めてである。
ワンパターンでもいいから、登場人物の誰かの怒りや憎悪、隠された過去などの描写があって、その結果としての超常現象でしたというふうに落ちをつけてくれたほうがまだマシだったと思う。
家族間の不協和音
不気味な子供に、奇妙な気配や音からじわじわと来る恐怖、という系統かと思いきや、そこで子供が?!と、予想を裏切る先の読めない展開で、最後まで目が離せませんでした。
中盤は家族間のピリピリとした不協和音の心理サスペンスのようで、神経質な不穏感に満ち溢れ、妄想なのか現実なのか、と思いきや、クライマックスの変貌ぶりは度肝を抜かれました。
クライマックスは、自分でするのか?!と、奇妙な滑稽さも感じましたが、それまでの日常のリアルな迫真の演技からか、異様さが尋常ではなく、やはり恐ろしかったです。
不気味な気配や音も恐怖感がありましたが、何より家族間の愛憎の不協和音が怖い、辛い、と感じました。
最たる毒親の祖母、ホラー的にも精神的にも、毒親の呪いが理不尽で恐ろしい作品でした。
ハッキリとした完全なるバッドエンドで、毒親の呪いから逃れられないのかと。
こえーよ
もう一度観たいけど…
じわじわと精神にくる怖さでした…
ホラーと言うか、オカルトでした
娘がナッツアレルギーだとか大事な設定など、さら〜っと説明なしに進んでいくので危うくスルーしてしまいそうになったり…
ラストに繋がる伏線などがたくさんあるのですが、オカルトの知識が少なかったため、これはなんだろう???と思うことが多かったです
でも映画を観た後にネタバレや詳しい解説を読んだところ、とても興味が出てしまい、もう一度観たくなりました。
伏線が回収しきれてなかったのでもう一度観て確認したい!いやいや、でももうしばらくは観たくないかも…
グロいもの、痛そうなものは耐性が付いてるはずなのに、怖かったです
気味が悪い、後味が悪い
考えれば考えるほど意味がわからない
でも個人的には好きです!
前日譚が見てみたい
評判聞いて見てきた
ローズマリーの赤ちゃんの系譜かなと。
その意味でも継承。
グラハム家の物語として、前日譚も見てみたい。
父や兄の設定も興味そそられるところだったから。
つまらないと言う人がいても、不思議ではないかな。
ただ、見ている間はずっと怖い。
舞台は白樺に囲まれた家。
上映後、徒歩で帰る途中、しらかば幼稚園の脇を過ぎた。ゾッとした。
2018-114
ドス黒い塊みたいなものを心に落とされて、それが服についた習字の墨みたいになかなか消えない。
何を見たんだ。
ここ最近、かっこいいピーターとしか思えなかったトニコレ、今回はメンヘラ母ちゃん役で久々ピーターぽくない。
チャーリー役の女の子の雰囲気がはんぱじゃなく、この期待感は『エスター』並でしたが……。
なんだこれ。
とりあえず怖くはない。
こんな感じのテイスト、『聖なる鹿殺し』を見たあとと同じ感情です。あっちのほうが心に落ちてきた塊、でかいけど。
『オーメン』とか、似た感じので好きな(というか、楽しめた)のもあるのですが。
怖さを推すなら、見せ方によっては『着信アリ』と似たようなシーンもあるし、もっと怖く演出できると思うのですが、どこに重点を持っていきたいのか最後までよくわからず…。
トニコレの表情を楽しむものなのかな🤔
(余談)
隣のお兄さん、トイレ我慢しとったのは充分わかるけど、限界達したときに突然立ってガンダッシュすんのやめてください。一応ホラー見てるんですから。
ラスト10分まで我慢してください。
怖さの次元が違う。
何か見てはいけないものを見てしまった感覚・・・。
夜トイレに行くのが怖くなったり、寝返りをうつのが怖くなったり、部屋の隅の暗がりを見つめるとうっかり何か見えてしまいそうな感覚になる映画です。
特にトラウマ的な映像のこびりつき方はエクソシストのそれと同様で、あれも得体の知れない恐怖とそれに立ち向かう家族の姿だったが、本作の家族は果たして立ち向かうことができるのか?という作品です。
しかし、この映画が面白いのは怖い演出だけでは決してなく、細かな伏線の張り方とその回収方法がこれ以上はないくらい効果的に演出され、最後まで緊張感を持続させていること。
予告編で流れているのでネタバレにはならないと思うが、ドールハウスを使った演出、音を使った演出がとても効果的。上手い。
近年稀に見るオリジナリティに溢れた作品で、とても貴重な映画体験だった。
アホな家族を鑑賞させられる辛さ
祖母の死んだ後、家族に災難が降り注ぐホラー映画。
劇場での予告編にて面白そうだったから鑑賞したのだが、完全に的外れで残念だった。
原因は描かれている家族。
色々とこの家族、まともな様に見えて部分部分が抜けている。簡単に言えばツッコミ所が多いのだ。
(最初の災難を例に例えると、災難までのシーンが災難直後の行動不可解さで台無し、災難の理由や追求も災難が起きてかなり経過して話し合うなんて、、、普通子供の帰り待つなり、最悪でも起きた朝一やり合うだろ?的でありえないやこの家族って感じ。)
「家族みんながアホなんだろう」と思えば済む話なんだが、その後もアホ過ぎて感情移入も出来ず、真面に観る気は失せてしまっていた。
その後シナリオも一体どの方向へ持って行きたいのかが分からず。いや、ドラマ性もだんだん無くなり、「ただ怖がらせたいだけだろ?この映画。」と化していた。
最後の王様もう〜ん。悪魔のオカルト設定が裏にあるとしてもつまらん。
人間ドラマ部分に計画性が無いホラーってこんなに面白く無いんですね。
こんなんだったら、ドラマ殆ど無しのアホな事してる最中にどんどん人が殺されて行く様なB級ホラー映画を観ていた方がまだマシである。
今時珍しいぐらいのストレートなホラー
難しくて底知れない怖さ
ある日、グラハム家の家長エレンがこの世を去る。娘のアニーは、母に複雑な感情を抱きつつも、残された家族と一緒に葬儀を行う。エレンが亡くなった悲しみを乗り越えようとするグラハム家では、不思議な光が部屋を走ったり、暗闇に誰かの気配がしたりするなど不可解な現象が起こる。
まず雰囲気がずーっと怖い。暗〜く古く大きい洋館、森のなかにポツンと一軒。その不気味な洋館でミニチュア家具作りを仕事にしている母親。良くわからない宗教に傾倒し精神病も患っていた祖母。その祖母に人身御供の如く差し出され暗い正確に育ち奇妙な一人遊びばかりする少女。諌めない父。息子だけはと祖母から遠ざけたせいで兄はお気楽にクスリを覚えたりしていたが、ホラー映画なので平和な学生生活は一瞬で終わる。
スプラッタ好きには物足りないだろうが神経に来るホラーだった。
クライマックスを除くといわゆるホラーのお約束色は希薄で、シンプルなホラーを期待する客には不評を買う可能性もあって、いわゆる「わかりやすいホラー」にはなっておりません。
その反面、どシリアスな「家族ドラマ」を鮮やかにホラーに転じて見せたアイデアには今後のジャンル映画の可能性を見て取ることが出来た訳で素直に評価すべきだと思います。
頭も神経もすり減った
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