劇場公開日 2018年10月5日

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モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ : インタビュー

2018年10月5日更新
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窪田正孝&広瀬アリス、アニメの世界で見つけた“可能性”と“自信”

人気ゲーム「モンスターストライク」を原作としたCGアニメーション映画「モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ」が、10月5日に公開された。運命に立ち向かう主人公・カナタを演じた窪田正孝は今作で声優デビュー、謎の少女・ソラを演じた広瀬アリスはアニメ声優に初挑戦。未知の世界に飛び込んだ2人に話を聞いた。(取材・文/編集部 写真/堀弥生)

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今作の舞台は、13年前に謎のチカラによって東京の一部が浮き、空中都市「旧東京」と地上に残った「新東京」に分断された世界。新東京で生まれ育ったカナタは、旧東京からカナタを探しに来たソラと出会い、強大な闇の力を手に入れた“センジュ”との戦いに身を投じていく。

制作陣が目指したのは、“全く新しい長編CGアニメーション作品”。テレビアニメ「宝石の国」などの制作会社「オレンジ」が手がけ、声優陣は窪田、広瀬のほか山寺宏一細谷佳正悠木碧と人気声優陣を配役だ。六本木など実際に存在する場所で繰り広げられる戦闘シーンは思わず引き込まれ、制作陣の“本気度”が伝わってくる。

その思いは2人にも浸透し、今作ならではの魅力について窪田は「ターゲットは若い人なのかなと思っていたのですが、完成した作品を見ると、子どもでもわかる部分もあるし、子どもがお母さんに聞かないとわからない部分もある。アニメならではの描き方で“人間とは”という難しいテーマも扱っていました」と熱く語る。

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アニメ・漫画好きとして知られる広瀬も「人と人との絆、ソラとカナタの友情や、親子関係だったり、いろんな人との関わり、人間ドラマもしっかり描かれていると感じました。戦って勝って終わり、だけじゃないのがこの作品の大きな魅力です。映像も迫力があって、大きなスクリーンで見たいなと思いました」と太鼓判を押す。特に、戦闘シーンでは、実写映画「東京喰種 トーキョーグール」「銀魂2」でアクションに定評のある窪田による声の演技でさらに迫力が増したといい、「後ろから窪田さんのアフレコを見ていて震えました。もう口がふさがらない状態で、しびれました」と絶賛。

広瀬からの賛辞を「ありがとうございます!」と恥ずかしそうに受け止めた窪田は、憧れていた声優への挑戦について「怖い部分もあったけれど、また一つ殻を破ることができると思いました。お話をいただいて純粋にうれしかったです」と挑戦を決意した理由を明かす。「自分の(録音した)声がヘッドホンから聞こえてくるので、相手との距離がわからない」と難しさもあったが、「錦織博監督から、作品を作っていくなかでカナタというキャラクターも創造していけたらいいと話していただいたので、初めは二人三脚で作っていきました」と道のりを振り返った。

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一方、広瀬は「パワーレンジャー」「ミッション:インポッシブル フォールアウト」で吹き替え経験はあるものの、アニメ声優は初めて。今作では、先に収録されたセリフに合わせ、キャラクターの表情や動きを作画していく“プレスコ”という手法が用いられ「『プレスコって何ですか?』というところから始まりました。完成版を見て、『こういうことだったんだ』って答え合わせをしていくような感覚でした。難しかったですが、いろんなことが吸収できるなって思いました」と顔をほころばせる。

声優としての体験を経て、アニメならではの強みを実感することもできた。窪田は「特にアクションシーンでは、現実の映像では物理的に不可能な部分も描かれていました。日本の映画でこれをやりたいってなると、撮影場所から許可が下りなかったり、いろんな制約が出てきてしまう。それができるのはアニメの特権なんだなと思いました」、広瀬も「『GANTZ』の(原作者)奥浩哉さんはドローンを飛ばして映像を撮影してから風景を描いているそうですが、アニメではこんなにリアルに描かれた東京を見るのが初めてだったので、うれしかったです。工事中のところもそのままでした。見慣れている場所が崩れていくっていうのは、実写ではできないことですよね」と同調する。

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そんな未知だった世界で積んだ経験は、2人に自信と新たな可能性を与えてくれたそう。窪田は「先日、実写映画のアフレコがあったのですが、3分で終わらせることができました。自分の口に声を合わせるのが難しいので、役者はアフレコが苦手な人が多いです。でも、今はちょっとだけ自信になりました。もともとナレーションのお仕事ができたらいいなと漠然と思っていたので、今回こういう経験ができて、今後も反映できたらいいなと思います。可能性はどんどん広げていきたい」と意気込む。

広瀬も「アフレコを行った2日目の夜に、別の映画のアフレコがあったのですが、のどがいい感じに開いていて、わりと早く終わらせることができました。アフレコという普段とは違う環境に慣れることもできて、スタジオにこもりっぱなし状態でも気にせず収録ができたことが本当にうれしかったですね」と充実の表情を見せた。

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