GODZILLA 星を喰う者のレビュー・感想・評価
全86件中、61~80件目を表示
宗教色はかなり強め。異色かつ難解な怪獣映画。
【賛否両論チェック】
賛:絶望的な状況下で、人類の怒りと憎しみに呼応するかのように降臨する絶対神・ギドラと、それを取り巻く登場人物達それぞれの思惑が交錯し、最後の戦いが繰り広げられていくのが印象深い。
否:前作までの知識は必須。ストーリーが非常に難解かつ宗教色もかなり強いので、好き嫌いは極端に分かれそう。
前作までのあらすじは全く説明してくれないので、予備知識は必要不可欠です。
メカゴジラをも凌駕され、もはやゴジラに対抗する術をなくした人類に対し、「神による救済」を説くエクシフのメトフィエスと、その手引きによって文字通り異次元から姿を現し、圧倒的な力を持ってゴジラに終焉をもたらそうとする絶対神・ギドラ。怪獣同士の戦いに加え、主人公・ハルオとメトフィエスそれぞれの思惑も交錯し、人類の存亡を賭けた戦いの最終章が紡がれていきます。
ただ今回の内容は非常に宗教的な内容も多く、かつその理論は理屈で理解しようとすること自体がナンセンスなほど、とても難解なものです。人によっては、
「何それ!?そんなの有り!?」
・・・ってなってしまうかも知れません(笑)。
シリーズのファンですら賛否が分かれそうな終わり方ではありますが、前作まで観てきた方は勿論のこと、気になった方も是非。
戦犯は静野監督
ゴジラや特撮にに全く興味が無い人にゴジラ映画を作らせたらこうなったという最悪の例になってしまった。瀬下監督と虚淵玄だけに作らせるべきだった。
メカゴジラの頭の形をしたメカゴジラシティ、最後には高さ1kmになるメカゴジラの登場。瀬下監督と虚淵玄の冗談だったとはいえ、非常に魅力的に思えるのだが、それをすぐに却下した静野監督には怪獣映画ファンとして反感を抱かざるを得ない。当然第3部のキングギドラとの戦いも違うものになっていただろう。ストーリーはまあこんなものかと思ってたけど、こういう副案があったのであれば、静野監督の意見なんかガン無視して作って欲しかった。というか、二人だけで今から第2部を作り直して欲しい。綺麗にまとまっていたとはいえ、それくらいこの第3部のストーリーや戦闘シーンは拍子抜けだった。
それでも評価が3なのは、映像技術がとても良かったこと、特にキングギドラの表現技術が素晴らしかったのと、それでもやっぱりゴジラはカッコいいと思ったため。
この映画の中で一番感動したシーンは本編ではなく、予告にあった来年5月上映のモンスターバースの新作。前から何度も観ている予告編が映画館でより高画質で観れたのは非常に嬉しかった。ゴジラxギドラxラドンxモスラの戦いにはとても期待している。
せめて動かせ
脚本も監督もゴジラに興味がなく、あくまでも仕事として関わったから仕事として付き合いました。仕事として完成させました。特に愛着はありません。全編通してそんな心の声が聞こえてくるような作品だった。
それでも内容が面白ければいいのだが、中身は思想的で哲学的なものに終始しており 、それが何かの説得力のあるものや感情に訴えかけてくるものならまだ救いがあったが、やっぱり脚本のひとり語りのようなもので入り込めない。そんなものに付き合わされて楽しいわけがない。
それでもそれでも、怪獣がかっこよければいいじゃない!と思ったのだが、ゴジラもギドラも動かない。何してたって、突っ立って噛みついてビーム撃っただけ。
流石に、は?ってなった。ネタバレもくそもない。本当にそれだけしかしてないからネタバレも書けない。
結局、これは取り敢えずアニメ化の企画が出たんで形にだけはしましたよって、それだけの作品でしかなく、そこに愛も何もない。Netflixが金だしているとはいえ東宝はブランド意識をもっと高くもって企画してほしい。
絶望からの希望?
全編を漂う絶望感がなんとも…ギドラ登場!でも全然ワクワクしないし、なんでドラゴンみたいな形してるの?予想通りモスラ登場!しない。そんな哲学的な話されても困る。ゴジラのテーマの人類の罪を突き詰め過ぎです。私はそこまで求めてません。僕らはゴジラ対ギドラの闘いが観たいんだ!モヤモヤする!そしてラストのあきらめ感がね。
何故学ばない
エメリッヒ版「GODZILLA」が何故酷評されたのか。
何故アニメは好評価の「テラフォーマーズ」が実写映画でゴミ評価なのか。
前者はゴジラじゃなかった。後者は実写にするのが間違いだった。
「シン・ゴジラ」は自分的には世間程の高評価ではないが見事なゴジラだった。
それは樋口真嗣監督も庵野秀明総監督も特撮やゴジラを理解し尽くしていたからだ。
本作の脚本家はゴジラに詳しくなかった(興味がなかった)というYahoo記事を見たが、やはりなと思った。
一番問題なのはこのシリーズがゴジラである必要が全く無い事だが、そんな脚本家に頼んだらこうなるのも納得だ。
サイズが伝わらず、全く鳴かないゴジラ。
メカですらないメカゴジラ。
取り敢えず出しといた影のモスラ。
怪獣ですら無いギドラ。
アニメで実写と同じ事をやっても意味が無いと云う意気込みは理解するが、これで面白くなると思ったのか?
3部作の完結編、今作が一番つまらなかった。
なにせ説明ばかりでアクションほぼゼロだからな。3部作の最後なら、クライマックスとして精一杯盛り上げなきゃいけない所を、説明と伏線の回収と話の決着だけで終わらせた。3部作付き合った自分を褒めてやりたくなったよ。
脚本:「難しい話にしちゃいましたが、大丈夫ですか?ついてこれますか?」
監督:「お、おう(汗)。」
で、面白いかどうか二の次にして映像化してしまった様な印象だ。当たってると思う(笑)。
そもそもこの話、小難しいだけで3部作にする必要すら無かったと思う。
ややこしい基本設定は「STAR WARS」よろしく冒頭に字幕で説明しといて、、一番の見せ場は第1部のクライマックスぐらいなんで、そこやって第2部のクライマックスは第1部の焼き直しみたいなもんなんで4、5分で良し。第3部のクライマックスはゴジラがアクションフィギュアより動かないんでやはり4、5分で良し。
あとは説明と小難しいセリフのやり取りで繋いで、ウン、100分で充分ですね。
1作で終わっとけばこんな珍品も有りかな?とも思えるが、3部作にしたのはただ傷口広げただけだろう。公開初日に観てしまったが、ガラガラだったからな。
このシリーズのせいで、二度とゴジラをアニメでやろうなんていう企画は出ないだろう。そう云う意味でも罪深い作品だ。
きっといつかやるだろう次のガメラは、こんな事になりませんように。
追記
この作品を擁護する声も幾つか有る様だし、唯のSFアニメ作品として観るならば自分もここまでこの作品を否定しない。
許せないのはこの作品がゴジラの名を冠し、ゴジラファンの集客を見込んで作られている事だ。
ゴジラを怪獣として描かないのであれば、超文明を持つ宇宙人でもいいし、人間ドラマを描きたいだけなら環境破壊で居住不能になった地球が舞台ってだけでもいい。
初代ゴジラが今なを多くの人に支持されているのは、そこに反戦や人間ドラマだけでなく「巨大怪獣」「恐怖」「破壊」という万人に伝わるエンタメ要素を持たせた作品だからだ。
「シン·ゴジラ」はそこを見事にクリアしているが、この作品はクリアしようとすらしていない。同じアニメ畑出身の庵野秀明監督との比較を避けたのか?
この作品がゴジラの名を冠していないSFアニメだとしたら、自分もここまで叩いていないだろうが、ゴジラでなければ3部作付き合わなかったろうなあ。
やはり、だからこそ許せん。
それなりに楽しめた
新しい形で始まったこのゴジラシリーズを楽しみにしてた。前々回、前回とかなり楽しめた内容だったので、最終章も期待していた。その分、勝手にハードルをあげてしまった。思想表現や画にくどさはあったものの、平均的な内容の映画だったのではないかと思う。
共感ポイントなし
前二作同様に、小説向きな哲学的思考と選択なので、動いて音と一緒に魅せるという、映像作品にしかできない武器(メリット)を自ら捨ててる感じがもったいない。
怪獣の描写の意味すらなくなっていた。
延々と説明セリフ大会が繰り広げられて、あっけなく終了。
脚本を担当する虚淵さんの『楽園追放』『鎧武』で見せた、設定優先セリフ過多の傾向が露骨に出てしまってると思いました。
目的のために仲間をどれだけたくさん死なせても、まずはエッチしちゃうところで、三部作にて初めて主人公が主人公らしく見えました。
その行動すべてが論理破たんし、自己の感情だけで動いている主人公に対し、共感はしませんでしたが。
ゴジラとして完全体
このシリーズ、相変わらず評価が低いですが私には完璧です。
まず、ゴジラと聞くと、子供向けの怪獣映画と思うかもしれませんが、根本には、発展と滅亡、盛者必衰というテーマがあります。
核の技術を手に入れた人類が発展していくと同時に破滅に向かうというゴジラ永遠のテーマがあって、このシリーズは見事にここから逸脱しない。60年前の古いテーマに加えて、新しさと興奮があります。
確かに、前半は眠くなります。論理パートというか、うんちくパートがあるので、ここを理解しようとすると、アタマがプスプスいい始める。
ただ、このフリが効いての後半のアクションパートが生きてきます。眠みから一気に目が離せなくなるギャップが気持ちいい。
難点は三部作ということ。前作を見てないと意味不明だろうし、観てても覚えてないとついていけない。
意味がわからない人は、前作見てないか、観てても覚えてないか、理解力が、、、でしょう。
また、ゴジラ、メカゴジラ、ヒドラ。。。も私には鳥肌。ゴジラのテーマとキャラのまま素晴らしい物語と映画でした。
「想像を遥かに超える」
本年度94本目。
土曜日15:50の回が、舞台挨拶の映像付きで、凄いラッキーでした。
瀬下監督、まもー、櫻井君、花澤香菜、上田麗奈、小澤亜李の6人で、瀬下監督が、「マスコミ入ってないよね」と2度確認して、ネタバラシが、非常に面白かったです。
作品は、想像を遥かに超える展開で良かったです。
「甲鉄城のカバネリ」が人生NO.1アニメ映画ですが、それに匹敵する面白さでした。
辻褄さえ合ってない
もうこうなったらSF的に絶望的状況をどう打開するのかを見届けようと思ったが、だけどあの場面で、反撃できてしまったら、そこまでの話の流れや設定を完全に無視じゃないですか。
SF映画としても辻褄さえ合っていないんじゃあ、、
覚悟していた通り
一部、二部を観た以上はこれも見なけりゃしめしがつかぬ。
前作までで怪獣映画としての期待は一切捨て去ったので気楽に観賞できました。
語りで紡がれる精神世界。
SF好きならもっと楽しめたかもしれません。
私にはちょっとハードルが高かったです。
あとちょっぴりうふふな場面があります。
途中からの興味は、落とし所はどこでしょう?の一点。
そこもまあ、なんとなくは、はい。
公開記念のプレゼントカードはまだ開けてません。
中身はなんだろ
オチがつけられてよかったが、やっぱ楽しくなかったですわな。
この作品は、3部作なので、完結編単体の評価と3部作全体の評価をしてみたい。
まず、完結編単体の映画としての評価だが、「よくぞまとめ上げたな」という感心するものの、でも「やっぱり映画としてはつまらないよね」という残念評価になる。
そもそも2作目終了時点で、「後はこんな感じで行くしかないよね」みたいな方向性はだいたい視えてるし、その延長線上じゃ、超ウルトラCでも無い限り面白くするのは至難の業だわなぁと。
そしてウルトラCや奇跡など早々起こるモノではなく、順当にあまり楽しくない作品となってしまった。というところか。
アクション少な目、延々と語られる議論、精神論宗教教義など、話をまとめるために必要であったかもしれないが、決して面白くなかった要素がてんこ盛りであった。
しかしながら映画としての破綻はなく、体裁はちゃんと整ってた。
苦心しながらも話をまとめ上げたところには賛辞を贈りたいと思う。
完結編第3部であるこの映画において小さな救いがあるとすれば、この映画を見に行く人はぼ前2作を見てる(物好きな)人ということで、完全一般人初見者が見に行くことはほぼ無いというところだと思う。不幸な事故はたぶん起こらない。確率は低い。
商業的にはどうなんだろうねと思いますけどね(笑
さて、3部作全体を通しての虚淵アニメ版ゴジラの評価に移るが、個人的には1作目はかなり楽しめた。2作目は色々言いたいことはあるけど、まぁ楽しめたと。だけどこれこのまま次どうすんの?これ以上面白くするのは無理じゃね?って思ってました。完結編ではその予感が残念ながら的中してしまったと。そんな感じ。
1作目はアニメファンSFファンならほぼ楽しめる間口の広い良作だったが、
2作目は設定を深く理解してる人しか楽しむことのできない間口の狭い作品になってしまった。
3作目はもはや楽しむための映画ではなく「終わらせる」ための映画だった。
だが、しっかり完結させたことにより、評価を確定させることができるので良かった。エヴァみたいな終わらせることができなかった作品は、部分部分の評価はできるけど総評として評価・語る事ができない。それはエンタメとして、また、オタクが語る作品としては辛いものだと思う。
キッチリ終わらせたことにより、楽しかった部分、つまらなかった部分を語り、作品として愛する事ができるようになったことに感謝したい。
全86件中、61~80件目を表示