「同人作品の決定版」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第六章「回生篇」 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0同人作品の決定版

2018年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

寝られる

 ご都合、超展開、そして台詞「まさか!」の連発。説明朗読に終止する台詞を始めストーリーも破綻しかけてるので、場面ごとの迫力の描写映像を観ている他ないのですが、ソレにも飽きてきました。
 正直、CG映像のサンプル的には非常に優れた技術ですので、2199より劣ると思う方もおられますが、個人的にはアニメとして充分な絵面です。
 ですがソレ以外の殆どがだいぶ痛々しく、ホントにヤッツケ仕事に割り切ったと勘ぐらざるを得ません。感動的な台詞とかもあった筈ですが、モノづくりの姿勢はそう言うのも一掃してしまった様です。福井氏に於いては下旬に〝ナラティブ〟があるので気持ちココに有らずだったのかも?

 多々ある難点『どうしてこうなった?』を挙げていくとキリがないのと、もはやその半分以上が一晩で記憶から消失する程の些末な創りで、言わば関係者首脳陣が個々に個人的な趣味を詰め込んだ『同人作品の決定版』と言う印象でした。
 作品中に感動・感嘆する場面はなく「へーそうなんだー」と返してしまいそうな薄っぺら展開。イヤもうストーリーは楽しむ所がないので、ビジュアルを眺めるしかない状態でした。難点あれど絵面だけは辛うじて『宇宙戦艦ヤマト』です。もっとも銀河が出た時ソレも終わるかと諦めたものですが‥‥

 人生積み重ねて色んな経験をして、人となりが出来上がった方々には「はぁ???」な内容かも知れませんが、その反面、目の前のソレを手放しで単純に楽しめる子供達には観ていて楽しいかも知れません。
 自分は前者なのでイロイロ無理でしたが、実はオリジナルの『宇宙戦艦ヤマト2(さらヤマ含む)』も実質そう言うフシがなかった訳ではありません。よって自分自身が、こう言ったドンチャン騒ぎを単純に楽しめない年齢〝爺さん〟に成り果てたと独り寂しく思う事となりました。

Geso_de_Nyoro
Geso_de_Nyoroさんのコメント
2018年11月5日

コメント頂き有難うございます。当該作品は旧来のファンの間では人災とまでも囁かれる程になっていますが、個人としては企画段階の不備・手落ちが原因でココに来て煮崩れした状態だと思っています。それは『ターゲット層が不明瞭』『考証の不備』『辻褄の合わない設定』『広げすぎた風呂敷』などと考えています。

Geso_de_Nyoro
hirocyan@chibaさんのコメント
2018年11月5日

ごもっともです。しかしヤマトとは元々そう言う傾向だし、特に新作は強調してる感さえあるのでそういうもんだと諦めています。

hirocyan@chiba