ボヘミアン・ラプソディのレビュー・感想・評価
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期待通りの圧巻!
皆さんのレビューがとても良いので、劇場で観てきました!
クイーンの曲は元々好きだし、Apple Musicで聴いたりしているけど、その経歴については何も知らなかった。
ミュージシャンとしてはわりとトントン拍子だったかもしれない。
でもその背景にあったのは彼の“孤独感”。
信頼してた人からの裏切り。
大切に思っている彼女も離れていき。
自分でコントロールできない感情に押しつぶされそうになり。
でも最後には家族と言えるクイーンのメンバーとも再結束でき、マリーとも支え合える友達に、彼氏とも幸せに暮らし、きっと幸せな最期を迎えられたんだなぁと感じられ本当に良かった。
ライブエイドの演出には感動しすぎてゾクゾクしてしった。
若くしてこの世からいなくなってしまったのは、本当に惜しいくらい素晴らしい才能を持った人だな。
でもエイズになってしまったからこその、彼の最期の生き方、エイズの人たちへの支援が生まれたのだから、無駄なことなんて何もないんだと心から思う。
運命には逆らえないからこそ、彼のように今を精一杯生きたい。
映画館のための映画
Queenの曲はよく耳にするがメンバーの中の誰一人知りませんでした。
フレディ・マーキュリーがQueenのボーカルなこともこの映画で初めて知ったくらいです。
そんな人間でもQueenがどれくらい凄いのかやその凄さに隠れた伝記をこの映画を通して知ることが出来ます。
なんの前知識もなく観た映画でしたがとにかく曲がいいのでよく分からなくても泣いたりワクワクしたりすることが出来ました。
この曲を作った時にはこんなストーリーがあったのかあと感慨深くもなりました。
フレディとメアリーの友情は切なくメアリーの気持ちに胸を痛めたりフレディの不安定さに共感したりすごく良かったです。
この作品は本当に映画館で見るべき映画のお手本のようなものだと思います。特に最後の部分のシーンはぜひ大迫力音響ばっちりな空間であればあるほどさらに楽しめるシーンでした。
最後に、フレディ・マーキュリーは髭のある人が好みなのかあって思いました。
あとベン・ハーディ演じるロジャー・テイラーが終始かっこよすぎてときめき祭りでした。
感動を誘う映画
素晴らしい映画でした。クイーンというよりフレディー・マーキュリーの半生を描いた映画なんですが、でも映画を観て分かりました。フレディー=クイーンであってフレディーあってのクイーン、クイーンあってのフレディーと、切っても切れない家族よような存在ということがテーマに描かれています。ラストのライヴシーンは感動ものです。大の大人が不覚にも涙を流してしまうほどでした。
ただ唯一残念だったのは、私がクイーンの楽曲の中で最も好きな「I was born to love you」がライヴシーンで流れなかったことぐらいかな。確か劇中ではフレディーがピアノで少しだけ奏でいた気がします。しかしながら、それを差し引いたとしても星5 の評価したいと思います。
壮大な伏線
映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観ました!
感動感動でした!
グレイテストショーマンもすごかったけど、あれを超える感動!
【ネタバレあり】
クイーンは、中学の時に知って以来、ずっと好き。DVDも持ってる。でも、この映画はクイーンを全然知らない人も感動間違いなし。
フレディがエイズを患ったという告白をしたというニュースが世界を駆け巡り、大ショックだったのを覚えてる。
その数年後には亡くなるという誰もが知るネタバレもあるのですが(笑)、ストーリーには期待しないで行ったら大間違いでした。
今までは歌詞の内容を知らずに聞いてました。
だけど、容姿へのコンプレックス、出身地へのコンプレックス、親との葛藤、LGBT、側近の裏切り、スターゆえの孤独などなど、背景を知った上での歌詞を読むと、本当に感動。
まるでそれらが、感動のライブシーンまでの伏線のように思える。
音楽ファンじゃなくても最後のライブシーンでは、間違いなく感動のクライマックスに連れていかれるはず。
おすすめです。
世界よ、これが「Queen」だ。
完璧でした。もう一回映画館で観たいです。
感動も勿論しましたが、何より胸が熱くなりました。
そして洋楽に疎い自分でも耳にすることの多いQueenの音楽がいかに凄いかを叩きつけられる作品だと思います。
個人的なイメージでフレディを聖人君子みたいな感じで捉えていたので、メンバーも含めてとても苦しい時期や下積みがあって、ちゃんと自惚れて悪態をついていた頃があるということを知れました。
主演のラミ・マレックの演技も凄かったです。
自分が演技に携わったことが無いので具体的なことはわかりませんがとにかく凄かったです。
ライブシーンでは映画の中のオーディエンスのように立ち上がって両手を掲げて歌いたい気持ちを抑えるのに必死になるぐらい最高でした。すごくライブに行きたくなりました。
あの完璧で確信犯的なセットリストも相まってスタートのファンファーレからエンドロールの最後まで何一つ見逃せない2018年を代表する映画だと思います。
昂ぶる
まるで魂を鷲掴みにされ、ありったけの力で揺さぶられたような感覚だ。
「Queen」ってバントは知ってる。
どんな曲をリリースしたかもなんとなく。
F・マーキュリーって人の顔は朧げながら覚えてる。オールバックの髪型に立派な髭を蓄えて、レオタードのような衣装を着てる人。
俺の認識なんてたかだかそんなもの。
そんな俺なのに…なぜ涙が止まらない??
物語はバンドの結成当時から始まる。
出っ歯で目がギョロっとしてて、スター性など欠片もなく、巷に溢れる若者の1人。
そんな彼と彼らの足跡があまりに有名な楽曲とともに語られる。
このフレディを演じてる役者がまた凄い。
彼は空っぽなのかと思う。
いや、そんな訳はないのだが、彼から発信される何かというよりは、彼に注ぎ込む何かのような感覚で、つい彼に寄り添ってしまう。
おそらくはソレが止まらない涙の理由の1つではあるのだろう。
物語の進行もとても秀逸で。
BGMが流れてこない。
耳に鮮烈に響くメロディはQueenの楽曲だけなのだ。後は雨の音、紙をめくる音、足音、レコードの針が落ちる音、その他諸々。どれもこれもSEなのである。
音楽監督賞みたいなもんがあるなら、進呈したい。無ければ、この作品とこの人の為に新設してもらいたいっ!
曲が流れる前には、その曲の生い立ちとでも言おうか、薄っすらとでもフレディ達のプライベートが語られる。
それらから思うのは、誰かの為、何かの為に書いたのではなく、自らから溢れ出した言葉なのだと言う事。和訳を一生懸命追うも情景までは見えてこない歌詞もあり、だが、その歌詞に反応できる背景をもつ人達には強烈に突き刺さるのだろう。
自分を表現する。その一点においてなんの気負いもなく潔いのである。
ラストのフェスがどれほどのモノだったのか俺にはサッパリ分からないのだが、涙が溢れて止まらなかった。
この時期はQueen的には第一線ってわけでもなく、既に過去のバンドだったようだ。
でも、どうだ!
彼らが巻き起こす熱は、観客の1人1人にくまなく届き、彼が振り上げる拳は天をも裂きそうに力強い。
このフェスが始まる前のシーンでは、自らがエイズに感染してる事を告白するシーンだった。フェスでは、母への想いを叫び、観客にさよならを告げ、俺たちは勝者だと叫ぶ。
全部フレディ本人の事のように思え、この人は常に戦ってきたのだなと思う。
理解されない性癖や、それを隠す為に感じてしまう孤独や、それでも他を求めてしまう弱さとか。でも、彼は目を背けず、常に向き合ってきたのだなあと思う。
そう思わせてくれた編集と、その絵を残したカメラマンと、そのカットを指示した監督に心からの感謝と喝采を贈りたい。
エンドロールが終わっても涙が止まらず、立ち上がるのを躊躇ったのはいつ以来だろうか?
Queenの事はホントに何も知らないが、とても、とても良い映画だった。
開始2分で泣いた
開始早々 「somebody to love 」で泣いた。
そもそも場面場面で流れる選曲が素晴らしかった。
そして最後の「show must go on 」でさらに泣いた。
「ライブ・エイド」は当時の音声かわからないが、歓声のタイミングまでバッチリで、あの映像を飽きるほど見た自分にとってはライブのスタジアムにいるかと思ったくらい最高の出来だった。
これはQUEENのミュージカルだ!
オープニングの配給会社の20世紀フォックスの、あの聞き慣れたテーマがいきなりブライアン・メイのギター・オーケストレーションで始まり映画開始前からテンションあがり「愛にすべてを」で引き込まれる。
この後もQUEENの全身のバンドの初ステージで観客から「パキスタン野郎」と野次られるも「炎のロックンロール」(Keep Yourself Alive)で歌詞の「自分を活かすんだ!」と自分を信じて言い聞かせる様な堂々としたステージで魅了し、その後はQUEENのデビューからその当時の代表曲の歌詞で「伝説のチャンピオン」まで展開していきます。
まるでQUEENの曲がこの映画が完結するまでの為に作詞されたのでは?
と感じる程でした。
この映画はQUEENの、あるいはフレディの生涯を描いたミュージカルだと感じました。
https://fukuyama-seikei.com/bohemianrhapsody/
invite you to Queen
史実を変えてまで作りたかったのが、コレ?
答え合わせ的な楽しみ方や記憶力を試すにはいいのかも?
ある程度の脚色は致し方ないにしても、絶対変えちゃいけない(その人の性格まで影響してしまう)部分まであるのは甚だ疑問。
やたら点が高いけど、観た人が感動してるのは彼らの音楽に、であって映画にではないと思う。
フレディの出自や容姿のコンプレックス、セクシャリティ、家族や周囲との関係諸々を深く掘り下げる事もせず、あっさり流す。
クイーンではなくフレディの物語を描くなら、もっと彼の本質に迫るようなエグさも必要だったのではないか?
だとしたらライブエイドで終わるなんて中途半端な事はしないはず。
そんな気概もなく、安っぽい感動に収束させる感じが気に食わない。
その感動だってライブエイド頼み。
そしていくら小道具やセットが本物と同じ様に作ってあっても、フレディのちょっとした笑顔やブライアンとの絡みやロジャーやジョンの表情で伺える彼らの気持ちや、観衆の熱気までは再現出来ないのだから本物に敵うはずが無い。
史実をもし変えるなら、ファルークがフレディマーキュリーを完璧に演じた様に、グレートプリテンダーと嘯く様に、観客をドップリ心酔させるくらいの芸術にして欲しいものだ。
まあ監督がかわり、ブライアンとロジャーの意見も却下され、主演も変わり…と色々あったから、仕方ない部分があるにせよ、クイーンと言うビッグネームを使った安易な感動作りに思えてしまう。(金儲けとは言いたくない。企画を出した時はもっと志が高かったかもしれないし、何年かけても頓挫せず公開までこぎつけたから)
ただ、ロジャーとブライアンの新録の20世紀foxのファンファーレが流れた時にはテンションmaxになった。
あと役者は本当に素晴らしかった。
曲は聴いた事あるけど、クイーンというバンド名は知ってるけど、あまり知らない人に本物のクイーンを知ってもらう為の招待状、そんな映画だと思う。
自分も真っさらな状態で見たら感想が随分違ってたんだろうな…。
映画を見終わった後、帰宅してすぐ本物のライブエイド見て、やっぱり興奮して楽しいのに寂しさも感じて号泣してしまった。
全ての人に本物見てほしい!
なんか偉そうですみません。
見る前にハードル上げすぎたせいかも。
もう一回冷静に見て見よう。
やっぱりクイーンは最高のミュージシャン
初来日時からのクイーンの大ファンとしては、何より選曲とその曲の配置とシチュエーションがとても素晴らしかった。Somebody to Loveから入ったが、期待通りであったことと、予想以上の音源の素晴らしさに涙。絶対外してほしくなかった、 Now I’m hereも、調度良いところで本物同様のダイナミックなパーフォーマンスと共に聞かせてくれて、ファン心を良く分かってるなと感激。そして、悲しく美しいメロディのLove of my lifeは、勿論メアリーとの絡みで。
ウエンブリー・スタジアムの映像は観客の合唱に感激させられ、ユーチューブで何度となく見てきてる。今回の映像、フレディ役のラミ・マレックは勿論、他の俳優の動きも、まさにクイーンがそのまま乗り移ったごときで、演じてる感も口パク感も全くなく、その映像と音の素晴らしさに大感激。さらに大観衆で一杯のスタジアム全体での一体感の再現が、予想をはるかに超えたかたちでなされており、コンサート観客を疑似体験でき、そこにそれまでのエピソードがよーく効いて、涙涙涙。
クイーンファンとしては、グループ誕生での出来事、曲の誕生エピソード、フレディ周辺の愛憎劇など知らなかったはなしも多く、大変に興味深かった。また、訳した歌詞の表示があり、慣れ親しんできた曲の新たな発見ができた側面もあった。そういう意味で、クイーンファンは勿論、そうでなかった方々をもクイーンの大ファンにさせる大きなパワーを持った映画だと思われた。
何より、劣等感、苦悩と孤独、そして愛するこころとプライド高いパーフォーマー精神が、多くの人間の共感を生んだフレディ・マーキュリーのミュージシャンとしての本質的魅力が、強烈に印象づけられた傑作であった。
涙
ラストのライブエイドで涙してしまった。YOUTUBEで実物を見ると、たしかに主演俳優はフレディに似てないんですが、魂が乗り移ったかのような熱演ぶりは本当に素晴らしかった。ラストのライブシーンのためにスクリーン行く価値あるかと思います。
クイーンを知らない人は見ましょう
確かに才能豊かな人間の集まりなのは当時からヒシヒシと伝わってきてたので、わかるんだけど、
フレディがバンドに加入する経緯や、レコードデビューの経緯、これらもう少しストーリー上にタメがあればなと思った
唐突すぎて感情移入しにくい
最後のライヴエイドのステージ、当時、TVで生で見ました
たくさんのバンドを見た中で、当時、それほど思い入れのなかったクイーンが一番強いインパクトがあった
一番カッコ良かったのはとにかくクイーンだったのだ
だからなんだと思う
今回の役者がみんな凄くがんばってたのはわかってたけど、やはりあのシーンは本物の当時のクイーンの映像をそのまま使うべきだったと思う
本物は越えられないんだからね
かっこよくてガツンとくる素晴らしい映画
最近のいい映画の傾向として、オープニングからかっこよくてガツンとくる、というのがある(グレイテスト・ショーマンも、脚本はともかくオープニングとか挿入歌は良かったし、キングスマンもオープニングから手を抜いてない感)
クイーンについて全く知識ないけど、
ボーカルがレオタードの人?曲は知ってる!
レベルの私が、途中画面が揺れて見れないくらい泣いた。
私にとって、ママ〜のあの曲は、グッチ裕三(ハッチポッチステーションで替え歌してた)のイメージが根強く残っていまして…。
ともあれ起承転結がきっちりと脚本として作られてる映画なので、笑いもあり泣きもあり、切なさもあり、見た後には自分の中が満たされた感が強く残る。
フレディの若い頃は、峯田和伸に似ていて、スタイリッシュじゃない田舎者感が溢れる感じで(そもそも売れてからもスタイリッシュさとはかけ離れている感じはあるんだけど)、
そこからスターにのぼっていく姿、天狗になっていく姿、堕ちていく姿、また再起する姿が見られる。
フレディを取り巻くメンバーも、喧嘩したり仲良くしたり離れたり、
でもフレディが思っているよりも、フレディにはメンバーが必要で、メンバーは家族であるとフレディが気づくまでを丁寧に描いてある。
そこに気づかせるメアリーとも、ファーストコンタクトのフレディの奥手感もかわいくて、プロポーズの場面もすごくいい。
表現力が少なくて、素晴らしいのにうまく表せないのが悔しいと思うくらい。
特に、メアリーとの場面は、生々しいはずのシーンが、幸せな空気感に変わるあのプロポーズのシーンがすごい。
歯が出てるから、もごもごした演技がものすごく自然で、パカっと出てくるリングケースがなんだか家庭的な温かみがあって、、
それに対応するメアリーも、その後のメンバーたちのいつも通り感も!
メアリーとの関係も、すれ違っていく場面が切なくて、どんどん1人に、孤独になっていくフレディがつらくて、涙が止まらなかった。
最後はフレディの死がテロップされるけど、そこにあるのは悲しさだけではなくて、やり遂げた!っていう達成感がある。
フレディは、孤独ではあったかもしれないけど、1人じゃなかった(ジムがいてもいなくても)。
ライブのシーンはもう終わらないでー!!!って思うくらい。前知識で20分くらいというのはわかっていたので、もうこの曲で終わり?!まだあるよね?!って気持ちで聞いていた。
歌詞とフレディのそれまでとのシンクロでまた泣ける。
メンバーとの関係も、自分の家族との関係も、メアリーとの関係も、それからジムや、クビにしてきた人たちとの関係も、いろんなことにきちんと収束がついて、きちんと終わる。
フレディが歌うクイーンの歌が、本家と比べて上手いとか下手とか違うとか、原曲を知らない私にはわからないけれど、
エンターテイメントとして素晴らしいと思うし、リリーのすべてのようなままならなさや切なさもあって、ハンカチなしでは見ないでほしい作品。
あまりにも泣いて冷静に映画を見られなかったので、またあと2回くらい見たい。
いつも映画が終わったらあそこがどーだとかこーだったらとか文句たらたらの私が、文句なしに★★★★★をつけたいと思う。
音楽の臨場感!
ドラマ自体は見る所はない。成功と挫折のベタ中のベタ。しかし…
ライブシーンの臨場感は良かった。この映画の見るべき(聞くべき?)はまさに音楽シーンだ。これ、フレディ本人の声だよね?俳優本人が歌っているようにしか聞こえない。
昨今、CGばかりテクニカルな興味が持たれるが、この映画の音楽シーンの臨場感はどうやったんだろう?舞台裏を知りたい。
迫力満点のライブシーンに心躍った。
3.5じゃないけど4.0でもないかな(笑)
QUEEN!素晴らしい!って程ではないが二、三曲は知ってるね、と、言う感じで観に行きました。
作詞作曲全てをフレディーが、してるのかと思ってたけど違うのね。しかし、二、三曲かと思ったら10曲は知ってたな。すごいね。染み付いてるのね。
メンバーみんなインテリで、だからこそ、フレディーはちょっと疎外感だってのかな?
でも、家族に愛されて才能もあって、夢どおりの活動ができて、それでもあんなに孤独を感じてしまうのかなー。寂しいものですな。
しかしマネージャ?のクズ度が、凄かった(笑)
親と見に行ったけど親は泣いていた。やはりリアルタイムの人の心の方が響くのかな。
クイーンってこういうグループだったんだ
Queenの映画だということで気になって観に行った。
僕にとってQueenは木村拓哉さん主演のプライドの主題歌を歌ってた人くらいのイメージだった。
一応有名どころの歌を知ってはいたけど、なぜすごいのかは分からなかった。
劇中ではフレディ・マーキュリーの苦悩や葛藤が描かれていた。才能があるから/人と違うからゆえの苦悩はどこか共感してしまうストーリー設計になっていた。
特に最後の彼の告白と歌詞がリンクしていて泣いてしまった。
これはこれで素晴らしいけれど、商業的な仕上がりが優先された
オープニングからいきなりアガる!サーチライトとともに流れる「20世紀フォックス・ファンファーレ」が、ブライアン・メイとロジャー・テイラーによる、Queenバージョンで始まるのである。
楽曲とライヴパフォーマンスの両面で突き抜けた人気を誇り、ロック史に名を残した20世紀最強バンドのひとつ、Queen(クイーン)。そのリードボーカルで、AIDS発症による肺炎で45歳で亡くなったフレディ・マーキュリーの半生を描いている。
リアルタイムでQueenを愛するファンには、よく知った事実が並んだ内容なのに、なんともフレディに捧げた感動的な"愛の讃歌"である。
もちろんバンドの活動停止後も、日本ではその代表曲の数々がCMやドラマ主題歌などで親しまれ続けてきただけに、Queenを新たに知るファンにも強烈に響くことだろう。手放しで万人受けする今年最高・最強の音楽映画に仕上がっている。
これは単なる伝記映画というより、Queenの新作ベストアルバムでもある。ブライアンとロジャーが音楽総指揮としてクレジットされており、劇中のライブシーンで使われている音源が、すべて"実際のライブ音源"を使っている。
なかでも圧巻なのは、クライマックス約20分間の「ライブ・エイド」の演奏シーン。ウェンブリー・スタジアムで行われた伝説のライブは、音源はそのままだが、なんと映像は実際にセットを組んで再現されたという。
個人的には当時「ライブ・エイド」の中継映像を見た世代だが、もちろん、こんなにクリアではないし、デジタル技術による映像マジックに驚嘆する。ドローンによる空撮を含め、IMAX級の大スクリーンで体感する価値がある。
またオリジナルサウンドトラックには、これらのライブ音源がアルバム初収録され、来年3月にはアナログ盤も発売される。
こだわりはこれだけでない。完全な演奏再現のために一部の楽曲は、フレディの生まれ変わり!とまで言われた激似ボーカルのマーク・マーテルが補完再録している。マークは単なるモノマネ芸人ではない。ロジャー・テイラーがプロデュースした、トリビュート・バンド、"クイーン・エクストラヴァガンザ"(Queen Extravaganza)を結成し、ライブツアーも行ったほどで、2代目ボーカルと言ってもいい実力だ。気になる人は、Youtubeで検索するといい。
つまり役者は口パクなのだが、まったくそうは感じさせない。近年のハリウッド伝記映画と同様、どこまでも本物そっくり。フレディ・マーキュリー役のラミ・マレックのパフォーマンスは圧巻である(部分的にはラミ・マレック本人も歌っている)。また、ブライアン・メイ(ベン・ハーディ)とロジャー・テイラー(グウィリム・リー)が似すぎ。
もうひとつの見どころは、名曲の数々が誕生する瞬間である。「Bohemian Rhapsody」が24トラックのマルチトラックレコーダーで途方もない回数のダビングを重ねて生まれた様子や、ブライアンが観客とのシンクロを意図した「We Will Rock You」、ジョンの「地獄へ道づれ」のベースリフなどが生まれるエピソードもある。
さて、本作のサブテーマは言うまでもなく、"バイセクシュアル(bisexual)"である。バンド名はそういう意味で付けられたわけではないが、実は"Queen = ゲイの隠語"だったりする。
フレディの死まで描くかどうかについては議論されたうえ、端折られている。あくまでも商業的な仕上がりが優先されたという印象だ。
恋人のジム・ハットンがやはりAIDS発症で亡くなっているが、おそらくフレディからHiV感染したことを、フレディが亡くなるまで口外しなかったことなど、描いてもよかったエピソードも省略されてしまった。
フレディはAIDS発症を「ライブ・エイド」(1985年)前に知ったように描かれているが、これまで知られていた時系列(1987年頃とジム・ハットンが証言)と異なる。映画的な表現なのか、未知の新事実なのか、気になるところ。
また本作を監督したのが、「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガーというのも偶然ではあるまい(撮影途中で降板したが)。ブライアン・シンガー監督はバイセクシャルであることを公言しており、「X-MEN」シリーズは"他人と違うことで差別される、痛みや悲しみ"を描くことで、LGBTQ問題を隠喩している。途中降板してしまったブライアンがどれくらい作品表現に関与していたのかは興味が尽きない。
(2018/11/10/TOHOシネマズ日比谷/IMAX[シネスコ]/字幕:風間綾平/字幕監修:増田勇一)
観る度に感じる深さ。
公開日から3日連続で鑑賞しています。その度にこの映画に込められた深い思いを感じます。
冒頭のシーン。
Somebody to loveをバックに
ライブエイド本番前、待機していた車から降り、ジャケットを脱ぎ、自らに気合いを入れるようにピョンピョンと飛ぶフレディをカメラは追います。
すでにもう涙。
郊外でのレコーディング合宿中ボヘミアンラプソディーの曲を完成させるのですが、
ピアノを弾きながら
「I sometimes wish I'd never been born at all(時々考えてしまう。いっそのこと生まれてこなきゃよかった)」と歌いきってハッとする。
この言葉は歌詞ではなく思わず口から出てきたものだったのではないか。この思いこそがフレディの恐れていた「追いかけてくる闇」なのか?と、心が締め付けられました。
メアリーがもし早々にフレディの元を去っていたなら、バンドメンバーが二度と会わないと彼を見限ってしまっていたら、
フレディは本当に「いっそのこと生まれて来なければよかった」という思いで人生を終えていたでしょう。
でもそうじゃなかった。
時代考証に少し??というところもありますが(汗)それを差し引いたところで、まだまだこの映画に込められたものを探しに行く価値はあると思います。
これは泣ける
ほぼ曲も知らずに観たが、
孤独を感じるフレディが悲しくて
和訳付きの歌も感動した。
最後のwe are the championsは
自然と魂が震えて涙が出てきた。
また映画館で観たい。
2019.4.28追記
DVDリリースに伴い5回見たので追加レビュー。
ライブ中の細かな目線や、
映し出される観客の表情等がマジで細かく撮られてる。
上にも挙げた、
we are the championsのラストで
ブライアンメイが溜めを作るフレディに対して
やってやったぜとも、お前の雄姿に感動したとも
取れる表情で興奮を抑えられずに息乱れている姿が
一瞬映し出される。
ライブエイドの退場シーンで
フレディがメンバーひとりひとりをしっかり
見回して、ステージからはけていく。
メンバーの信頼感等が感じられる演出で
涙が出た。
観客の中にも同曲で
泣いてる親父?に息子?が肩を組んでいるシーンがある。
メアリーも楽曲中に涙を流していた。
同じ気持ちで俺も泣きました。
細かいところまで見れば見るほど感動した。
“食わず嫌い”だった!?
私は,クイーンの音楽を自ら聴きたいと思ったことはなかった。バンドとしても,フレディ・マーキュリーとしても…
何故だろうか?
映画の中で聴く曲は,ほとんど,一度は耳したことのある曲ばかりだった。意外にも,曲作り,ライブ・パフォーマンスとも魅力的だった。
当時受けつけなかったものが,この映画を通して偏見が少なくなった。その音楽の背景をいくらか理解できたからかもしれない。
観て良かったと思う。
「僕は死にたくないよ 時々 考えてしまうよ,いっそのこと生まれてこなきゃよかった」
この歌詞は強く印象に残った。
Too late, my time has come
もう遅すぎる 僕の最期が来た
Sends shivers down my spine
体中を震えが走る
Body's aching all the time
体中が苦痛に責めたてられる
Goodbye everybody - I've got to go
さようなら みなさん 僕はもう行かなくては
Gotta leave you all behind and face the truth
あなた方の元を離れ 真実と向かい合う時だ
Mama, ooo - (anyway the wind blows)
ママ ああ ママ
I don't want to die
僕は死にたくないよ
I sometimes wish I'd never been born at all
時々 考えてしまうよ、いっそのこと生まれてこなきゃよかった
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