ボヘミアン・ラプソディのレビュー・感想・評価
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クイーンを再び世に知らしめる功績
クイーンを知らなかった人、クイーンを忘れていた人に、美しいストーリーとファンタジー、サウンドがたくさん詰まったこの映画でクイーンの素晴らしさをいまもなお色鮮やかに蘇らせてくれるのは、すばらしい功績であると思います。
自分が当時フレディを知ったときは、お髭のおじさんでした。どちらかといえば私は70年代サウンド、ブライアンのテイストが好きで、過去をひっくり返して聴いてました。
髭をはやしてからフレディは、カリスマ、明るさ力強さ、唯一無二の個性を発揮し、より大衆志向の音楽に幅広く展開していったと思います。
自分はハードロックに傾いており、80年代が進むにつれクイーンへの興味を失っていきましたが、いまのように映像、動画が簡単にアクセスできれば、フレディの良さをもっと理解出来ていたのにと思うのです。
映画では、フレディが全身全霊で音楽に取り組む姿を映し出し、鳥肌が立ちました。あんなに全力で熱く自由にエネルギッシュに奏でる音楽であったとは、知らなかった自分が恥ずかしいです。
当時の映像のままステージアクションをしたフレディ役はなり切って本当に素晴らしいとしかいいようがない。力強さには若干欠けていたけれど、よくここまでやったと思います。ブライアン、ジョンもそっくりに表現していて、びっくりしたのは、ライブエイドのリハーサル映像、着ている服も同じ(ブライアンのショートパンツとか)でこってますよね。
また、成功する人のサクセスストリーの典型がしっかりと表現されいます。若いフレディにはトップアーチストになるという将来の姿がしっかり自分に見えていて、将来の姿をすでになり切っているフレディ。これはコーチング理論的にも正しくて、夢を実現したい人には、勇気付けられる映画であると思います。ぜひ真似してください。
嬉しいのはエンドロールでDon't Stop Me Now が当時のプロモ映像で流れます(髭前のフレディ)。大好きな曲なので笑顔になります。私はこの映画では泣きません。ハッピーな気持ちで終わります。そして、この曲につづくのは、The Show Must Go On。最期の魂の叫びであるこの曲で、号泣する人はいるかもしれませんね。
2回観ました。1回だけでも良かったかもしれません。IMAX、ドルビー両方見ましたが、音を楽しむので、高いIMAXよりドルビーの方がいいかもしれません。
映画後はずっと音楽をきき、Youtubeを観ています。ジムハットンの「フレディと私」まで買ってしまいました(原書)。映画の影響力って凄いです。フレディは亡くなっても残したものが莫大にあり、彼は美しいハートのまま永遠なのです。二回目はより爽やかな気持ちで映画館を後にしました。
これは映画館で見ないと意味無い。
伝説
往年のスターを映画にして成功した例を見たことがない。記録画像をつないだものは、テレビの特集番組のレベル程度にしかなっていないものがほとんどだった。あの強烈な個性をもつクイーンを、フレディ・マーキュリーを誰かが演じる?リアルタイムを知る者からすれば猿芝居にしか見えないだろう。そう思ってこの映画の存在を知ったときも観る気はさらさらなかった。
しかしこのサイトでランキング1位。そんなことがあるのだろうか?まあ、クイーンのファンでもないので下手に演じられていても気にならないだろうと思い、劇場に向かった。
トレーラーも音楽ものばかりだった。流行なのだろうか。そして21世紀フォックスのロゴがブライアン・メイのギターで現れて映画が始まった。
バンドや名曲誕生のエピソードはファンでなくても当時見聞きしたことから特別目新しいものはなく、詰め込み感があって雑にすら感じられた。
出っ歯を強調しすぎる。滑舌が悪く聞こえる。フレディはそんなことなかった。ブライアン・メイはもっと知的だった。
遅刻するのがメンバーとフレディで入れ替わり、父親とのエピソード、「マイアミ」を最後は本名で呼ぶ。そんな映画演出なんてはっきりいって邪魔だった。
だが、そんなミステイクも、フレディのボーカルが全部吹き飛ばした。
ライブの再現映像が優れていたわけでもない、役者は悪くはなかったが特別よかったわけでもない、まがい物でしかない。しかし、フレディの歌声がそれをステージに変えた。フレディの歌声は20年以上たった今でも朽ちることなく迫ってきた。彼が死んだというのは実感が湧かない。クイーンの曲は時折流れ続けている。消えた存在ではないことをあらためて実感した。こんなにも自分がクイーンの音楽を、フレディの歌声を愛していたことにはじめて気がついた。
彼らは永遠を手にした。それを知らしめた映画だった。
考えさせられる映画。
Fredyのボーカルがこだまする
Queen現役世代に生きていながら、当時はしっかり聞いていなかったことを少し後悔した。ボヘミアンラプソディーは、ロックオペラという奇妙な分野、難解な歌詞、くるくる変わる曲調に当時は戸惑ったがみなさんも同じように戸惑っていたことがわかり、何十年来の心の引っ掛かりが溶けた。ライブエイドとか、USA for AFRICAとかが大盛り上がりだったことを思い出した。
ドラムスが歯科大生ということにびっくりした。
ヒゲと短髪はゲイの符号らしいということも初めて知った。
バンドメンバーとの確執、葛藤がうまく表現されていた。特に印象深かったシーンは、フレディがCBSとソロ契約をしたあと、もとのメンバーに戻ってきて頭を下げるところ。
「新メンバーは文句を言わない。ニコニコ笑って喧嘩もなければ衝突もない。従順で言いなりなだけ。俺にはみんなが必要なことがわかった。」というセリフ。いればいれたで、アルバムの収録順やシングルのB面、ギャラやツアーのことで衝突ばかりでうんざりするくせに、やはりメンバーの元に戻って来た姿勢に本当の仲間のあり方を認識した。
ゲイであることを包み隠さず描いていたが、「こうやって同好の士を漁るのか」と思った。が、昔恩師に言われた「彼らを笑ってはいけない。彼らはその体を選ぶことができなかった。望んでその体に生まれて来たのではないのだから、たまたま普通の男性に生まれて来たに過ぎないお前に彼らを笑う資格はない。」という言葉を思い出した。昨今、LGBTという考え方が浸透して来たが、バイセクシャルの人たちのこういう苦悩があってこそだと思う。
最後の20分はライブ会場にいるかのような一体感があった。政治や国や宗教や民族でまとまれなくても、音楽の力で、我々は一つになれることを痛感した。
ゲイとしての苦悩とバンドリーダーとしての苦悩が上手く描かれた秀作。
脚本3点 演出5点 音楽5点 映像4点 総合評価4点 (5点満点)
これは泣く
前半のボヘミアンラプソディーは、コンプレックスを抱えたファルーク・バルサラからフレディ・マーキュリーに変身してゆくストーリー.
殺してしまったのはファルークバルサラ自身.
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後半のボヘミアンラプソディーは、ゲイ、HIV感染、殺してしまったのはフレディマーキュリー自身。しかし、死を知って生を知る。ファルークバルサラ自身を認め、ファルークとフレディは1つに、真のフレディマーキュリーとして、伝説のライブエイドへと向かう。。
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ウェンブリースタジアム15万人を前に、ピアノ、ボヘミアンラプソディー。。こんな構成されたら泣くだろ!?
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コンプレックスを抱えた全ての人たちへ。
ウィーアーザチャンピオン。。泣くだろ!?
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エンドロール、ドントストップミーナウ!.
めちゃくちゃ楽しさが込み上げてくるんですけど!?なんか幸せなんですけど!!
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めちゃくちゃ普遍的なテーマ!!
エイズで死を悟ったけど、誰しもが寿命に向かって常に時計が進んでいるんだけどな。
誰しもがもっと早く自分自身と向き合えるはずなんだけどな!!.
自分を幸せにするのは他の誰かじゃないよ。自分自身で幸せにするんだよ!人はいつだって変われる。
ストーリーはチープかも知れない
魂が震える
神格化がなくなって1人の人間と感じた
名曲はフレディー1人の力でなく、メンバーとの感情のぶつかり合いから生まれてる、というシーンが特に良かった。レコーディングに遅刻しまくるフレディーにメンバーが痺れを切らしている時にブライアンメイがウィーアーザチャンピオンの前奏のどんどんパッどんどんパッのリズムを思いついて、遅れてきたフレディーとケンカになるもの、曲のアイデアがどんどん膨らんでいき、ケンカも収まり一体となる、音楽、創作を中心とした家族的繋がり、という彼らの関係性が感じられて良かった。
全然世代でもないですが
Love of My Life
クイーンというロックバンドのフロントマン・フレディと、彼の恋人であり妻であり友人であるメアリー・オースティンとの関係を描いた本作『Love of My Life』は、短い尺の小品ながらも切ない余韻を残す佳作でした。
フレディにとって、メアリーは本当に唯一無二な存在なのでしょう。彼がストレートなヘテロセクシャルならば、2人は肉体的・精神的にも同じニーズを持つため、スムーズな関係を維持できたのでは、と感じます。
フレディの難しさは、バイセクシャルと言うかなんと言うか、精神的にはメアリーを求めているけれど、肉体的には求められない苦しさですよね。メアリーに「あなたはゲイよ」と言われるシーンから、メアリーとの肉体関係は不可能だったのだと思います。でも、メアリーは肉体的・精神的に愛し合いたいのですよね。2人はLove of My Life なんて曲ができちゃうぐらい精神的につながっているのに、誰が悪い訳でもないのにこの苦しみは切ない!
より相手を強く求めていたのはフレディで、別離後、互いの家でライトを点け合うシーンは胸に迫りました。乾杯するのはフレディだけで、メアリーはしない。でも、それはメアリーの健康さの表れにも思えて、悲しいけどポジティヴなイメージを受けました。メアリーはフレディとの関係に自分なりにケリをつけて、自分の人生を歩み始めたのだな、と感じさせるシーンでした。
で、フレディも反動的にポールとの関係に溺れますが、あくまでもポールはフレディにとってセフレなんですよね。精神的なつながりはない。でも、ポールにはフレディを精神的にも求めているようなフシも見えました。リムジンの中でポールは自らのセクシャリティの苦しさを吐露します。でも、フレディは受け止めない。これってけっこう残酷な関係だな、と感じました。
本作の問題点は、ジム・ハットンですかね。パーソナリティーも何も描かれてないのに、自然とフレディのステディみたいなポジションに収まっていて、何なんだ?って感じです。こういった雑な演出は映画を台無しにするのでやめてほしいです。もっと描き方があったのでは、と感じました。
プチネタバレですが、ラストにフレディのバンドが大舞台で演奏するのですが、頻繁に舞台袖にいるメアリーをカメラが抜くので、その度に胸が切なくなりました。でも、その脇には謎のジム・ハットンが…ホント、丁寧な演出をお願いします。
つーか!
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