劇場公開日 2018年11月9日

「魂の演技。」ボヘミアン・ラプソディ TSさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5魂の演技。

2024年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

5年以上経っても、未だに衝撃を忘れられない作品(過去鑑賞作のレビュー。2018年公開直後に映画館で鑑賞)。

クイーンの最も光り輝いた時代を私は知らない。1990年代の高校生時代、音楽好きの友人から名盤だから、と勧められてアルバム「オペラ座の夜」のCDを借りて聞いたのが彼らを知ったきっかけだった。映画のタイトルにもなった「ボヘミアン・ラプソディ」を聞いたときは「ロックバンドがオペラ?何これ?何でこんなに長いの?歌詞も変だよ」と思ったのを覚えている。その後、「We Are the Champions」、「We Will Rock You」、「Don’t Stop Me Now」といったキャッチーなナンバーにはまって確かベストアルバムを買った(今はもう手元にない)。クイーンは好きなロックバンドになったが、「ボヘミアン・ラプソディ」という曲は私には全く響かない曲だった。※ちなみにMy bestは「I Was Born To Love You」。

で、この映画である。バンドがどうなったのか、フレディがどうなったのかは多くの人が知っている。いまさら一体何を見せてくれるんだ?タイトルが「ボヘミアン・ラプソディ」だし。わからない。しかし、メンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーが製作に関わっているのだから本物を見せてくれるに違いない!とかなりの期待を抱いて観に行ったが、期待を裏切らない傑作だった。

色々と書きたいことはあるのだが、この映画の見所は、とにかく主演のラミ・マレックの演技!顔が似ていなくても、歌唱が吹き替えでも、フレディ本人がそこに居るとしか見えない。
最後のライブエイドのシーンは、クイーンのライブ映像?という錯覚に陥るようなパワーを感じた。モノマネではない、迫真に迫るパフォーマンス。孤独と死の恐怖と戦いながらも、音楽で観客と一体となろうとする彼の姿をそこに観た。魂の演技である。

フレディとバンドは伝説になった。この作品も映画史に残る伝説の1作になるだろう。

※採点が5.0でない理由は、何度も観たい!というところまで心が動かなかったから、という個人的な基準によるもので、好きな作品であることは間違いないです。

TS
ゆ~きちさんのコメント
2024年2月22日

いいね、ありがとうございました。今月来日公演あったんですよね。めちゃくちゃ行きたかったです。😭…

クイーンの日本愛が本当に伝わりますよ!

ゆ~きち
Mさんのコメント
2024年2月12日

キムタクのアイスホッケーのドラマでクイーンを好きになった人も多いそうです。
私はコンサートの場面をそれこそ何回も見ました。
ただのラジオへの郷愁を歌っただけの曲なのに、あんなに感動するのが自分でも不思議でした。

M