「フレディ・マーキュリーという存在の肯定の物語」ボヘミアン・ラプソディ 岡部 竜弥さんの映画レビュー(感想・評価)
フレディ・マーキュリーという存在の肯定の物語
フレディ・マーキュリーという人間の苦悩と人生の失敗、罪とも言えるほどの過ちを描くことで、彼の持つ神格性をとっぱらい一人の人間としての「存在」を赦す物語だと思った。
この物語におけるフレディ・マーキュリーとはQueenのボーカルとしてのフレディ・マーキュリーであると共に、誰しもが持っている欠点やマイノリティが具現化した存在とも言える。
同性愛者としてのフレディ、インドからの移民としてのフレディ、エイズ罹患者としてのフレディ。それら全てを受け入れたのは、家族と音楽だった。
きっとこの映画は彼の人生を肯定することで、彼と同様な悩みを持つ存在をも肯定するように出来ている。
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