「最後の一滴まで命を燃やし尽くせ🔥 伝説の男が観客に伝える”善き思い、善き言葉、善き行い”とは…。」ボヘミアン・ラプソディ たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の一滴まで命を燃やし尽くせ🔥 伝説の男が観客に伝える”善き思い、善き言葉、善き行い”とは…。
伝説のバンド「クイーン」のリード・ボーカル、フレディ・マーキュリーの成功と苦悩、挫折と復活を描く伝記音楽映画。
監督は『ユージュアル・サスペクツ』『X-MEN』シリーズのブライアン・シンガー。
主人公フレディ・マーキュリーを演じるのは『ナイト ミュージアム』シリーズや『ショート・ターム』の、名優ラミ・マレック。本作でオスカーを獲得する。
クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーを演じているのは『X-MEN:アポカリプス』『オンリー・ザ・ブレイブ』のベン・ハーディ。
フレディの妻メアリー・オースティンを演じるのは『シング・ストリート』『オリエント急行殺人事件』のルーシー・ボイントン。
🏆受賞歴🏆
第91回 アカデミー賞…録音賞/編集賞/音響編集賞/主演男優賞!✨✨✨
第76回 ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)…作品賞/主演男優賞!✨
第72回 英国アカデミー賞…音響賞/主演男優賞!✨
第42回 日本アカデミー賞…最優秀外国作品賞!
第61回 ブルーリボン賞…外国映画賞を受賞!
私はクイーン直撃世代ではないですし、特にクイーンに深い思い入れがありません。それでもこの映画には引き込まれた!
史実からはかなり脚色されているようですが、1人の人間としてのフレディ・マーキュリーがスマートに纏められており、非常にわかりやすい映画。
人種差別やバイセクシャルであることに苦悩するフレディ。大きな成功を収めたことで心身ともに荒んだ生活を送るようになり、周りの人間はどんどん彼から去っていく。最愛の人メアリーとも破局してしまい失意のドン底にいるフレディに、追い討ちをかけるように不治の病であるHIVが襲いかかる…。
この映画ではクイーンの成功までの過程は驚くほどあっさりと描かれ、その後はひたすら気が滅入るような展開が続く。
正直中盤までは結構退屈していました。全然スカッとしない展開が淡々と続いていたので…。
しかし、失意のドン底にいるフレディが、失った誇りを取り戻し、真の自分に覚醒してからの展開には舌を巻いた。
終盤までの溜まりに溜まったフラストレーションを一気に解放するような圧巻のバンド・エイドでのパフォーマンス!
映画中で披露された4曲、「ボヘミアン・ラプソディ」「レディオ・ガガ」「ハマー・トゥ・フォール」「伝説のチャンピオン」はどの曲もフレディの人生とリンクしているようで、鑑賞していて涙が止まらなかった😭
どんな人間でも命というのは有限である。そのことを自覚した時にこそ、魂は美しく輝くのだろう。
フレディのお父さんの教え。「善き思い、善き言葉、善き行い」とは、ありのままの自分を認め、家族や友人を大切にする。そんな当たり前のことである。
当たり前すぎて忘れていることを、フレディはその人生を通して我々に思い出させてくれた。
クイーンに興味がないという理由で、映画館に足を運ばなかった自分をぶん殴りたくなる…。
実は「クイーン」に興味が無かった人の方が、細かいことが気にならないので楽しめるのかも、と思ったりします。
ただ少し気になった点もある。
フレディに焦点を絞っている為、クイーンの他のメンバーはハッキリ言って脇役。最後まで特に掘り下げられないので、クイーンをよく知らない人間からすると「この人たち誰だっけ?」みたいな薄い印象しか残らない。その点は残念といえば残念。
また、フレディとビジネス以上の関係になるポールや、フレディの最後の恋人として有名なジム・ハットンの描写も薄く、彼らと恋愛関係に発展する展開がいささか唐突に感じられた。
まぁこれらの点は些細なこと。基本的には大満足の一作でした♪
ブライアンのレッド・スペシャルが奏でる20世紀FOXのファンファーレ。あれ、素晴らしいファン・サービスだよね。
最近流行りの伝記物。
興味がない人の方が細かいところが気にならないのは、本当ですね。
知っている人は、事実をどのように脚色されているかを楽しむ余裕がないと、観ちゃいけません。
この映画は、メンバーたちが協力しているので、彼らを悪くは描いていない。
そんなことでこの映画の価値は下がらない。
純粋に面白い映画ですよね。
コロナウィルスで世間は大変だけど 新作が延期になる中『ボ.ラプ』の再上映 一年振りで大スクリーンで観れたことに大興奮してしまった。
DVD買ったけれど 映画館で観れた嬉しさで鼻血を出してしまったわ。
Queenを知らなかった私、今では私の生活の一部になってます。