「日本では何度クイーンブームが起こるんだろう。」ボヘミアン・ラプソディ つばめさんの映画レビュー(感想・評価)
日本では何度クイーンブームが起こるんだろう。
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ドラマを盛り上げたあの時。
キムタクが目線を上げゴールを見据えるその瞬間に
クイーンが流れるだけで、そのシーンに魂が篭ったような不思議な感覚に陥った。
この映画を観れば、不思議な感覚は確信になる。
当たり前だったのだ。
歌はフレディの魂だ。
バンドは最高の味方で、彼が一番彼たらしめる場所だった。
彼は、全ての人と変わりない劣等感や不安を真っ直ぐに見てしまう人だったんだろう。普通の人なら見過ごそうとする気持ちも、彼は防ぎようもなく傷ついたんだろう。
だけど、彼には歌があった。それは揺るぎのない自信だったのだろう。
展開を追うごとに、私たちの気持ちは高められていくだろう。
そして、その感情がてっぺんへいく頃、ライブエイドは始まるのだ。歌いだす前に開いた瞳の美しいこと。
彼の歌に
ある人は『そのままでよい』と
ある人は『進み続けよう』と
ある人は『奮い立て』と
そう、励まされることだろう。それぞれの魂に寄り添った形で。
何かと息苦しいことの多いこの国では、クイーンは何度でも私たちの味方となり、ブームを巻き起こしていくんだろう、そう思った。
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