「余韻がすごいです」ボヘミアン・ラプソディ -OcO-さんの映画レビュー(感想・評価)
余韻がすごいです
私は、フレディマーキュリー=ギラギラした目力の強い怪しいおじさん、というフレディにもファンの方にも謝りたいイメージを持っていました。
でも、映画でのラミマレックの演技を見て、こんなにも繊細でちょっと頼りない優しい目をした人だったんだなと驚いています。
鑑賞後、インタビュー等の様々な実際の映像を見ましたが、映画と同じような印象で胸が締め付けられました。フレディごめんなさい。
初見で例のようにラミマレックはギラギラした感じじゃないのになと思ってましたが、目力がある上に繊細な目の動きを表現できていた彼が演じるべきだったんだと感じました。
力強いだけではなくフェミニンさもとても必要な役どころですし。妖艶さは本家が勝ってるかも?
この映画を観てフレディの苦悩全てをわかってあげる事は到底できませんが、自分も誰しも負の部分を少しでも背負って生きているので、どうしてもそれにリンクしてしまい終盤のライブエイドでは自然と涙が流れました。
ライブ終了後、フレディがメンバーを振り返って去るところもたまらなかったです。
オープニングのフレディはまるで息を吹き返したかのような演出に感じたので、今まではフレディが返ってくる夢を見ていたのかな…とさえ思ったりして。
物語は少し早足でしたが、それでもいつの間にか引き込まれる展開になっています。
こんなにも魅了されたのに、実物のフレディにはもう会えないと思うと悲しくて悲しくてたまりません。
でも、こうしてクイーンを知らない世代にも素晴らしい音楽を届けてくださりありがとうという気持ちです。
というか、あれもこれもクイーンの曲だったんだ!!という驚きのが大きかったかも!
実在の人物を演じるという難しい役どころを演じた、ラミマレックをはじめとする役者さんにも拍手を送りたいです。
ドラマチックでエネルギーに溢れたクイーンの曲をこれからたくさん聴き続けます♪