「オリジンクイーンファンの一人として」ボヘミアン・ラプソディ やまちゃんの一言さんの映画レビュー(感想・評価)
オリジンクイーンファンの一人として
姉がクイーンを日本に初めて紹介した会社「シンコーミュージック」に勤めていたため、かなり早い時期からクイーンを知った。思春期の私は当初から強烈な衝撃を受けた。
最初に聞いた曲は、姉が聞かせくれたLP「シアーハートアタック」の最初の曲、「ブライトンロック」。まるでロンドンの遊園地にいるような情景が今も聞くたびに蘇る。そしてそれに続く名曲「キラークイーン」。なめるような甘いメロディ、フレディーの甘い声に、完全にノックアウトされたのを覚えている。
その感動を胸に初めてお金を出して買ったLPが恐らく。。「オペラ座の夜」だった。何の先入観もなく期待と不安を胸にレコードに針を落とした。そして。。最初の「デスオントゥーレッグス」から最後の「ボヘミアンラプソディ(BHR)」までを一気に聞いて、その世界感や独創性の凄さに衝撃を受けたことを、今でも鮮烈に覚えている。
そして昨日夜24時からとしまえんで、初めてBHRを観た。いや体感した。クイーンがなぜ画期的なイノベーションを出し続けるチームなのだったのかが、よくわかった。当時英国では異端に見られていたクイーンを、日本が世界で初めて最高に認めたのは、彼らの王子様のようなルックスに女子が食いついたのはもちろんだが、その独創的でイノベーティブな楽曲が、純粋に公平にいいモノ/コトを評価する日本人の心に響いたからだと思う。自分がその一人であったことが、今になって素直にうれしい。
そしてそんなクイーンの、フレディーのイノベーティブでギラギラとした生き様は、今イノベーションの大海を前にした若者達の心にも、響いている。そんなクイーンの全てを体感できるエキスペリエンス型映画「BHD」は、イマジネーションの心に再び灯をつけるだろう。あの時クイーンが日本に出現した時、ふたたび。
拝見させていただきました。同世代の方と思います。
当時、「レッドチェッぺリン(映画の字幕ではゼップありました。)やディープパープル等々のグループとは別な存在」とロック好きな男子から揶揄されていたクイーン。
言葉は悪いですがドロドロ感がなく垢抜けていたちょっと異色のグループと考えていた男子が多数であったのは事実。
そんな中で私はあなたさまの書かれている曲を含めてバリエーション多彩な彼らの曲が好きでした。40数年の年月は流れて、当時のグループの曲でクイーンの作品が一番多く継承(というか若い方々に知られている)されているのに気がつきます。
時代が変わっても彼らの作品の多くが愛される普遍性を持っていたという証明。
11月から20数回観ていますが映画館は我々の世代よりも10代から30代の若い方々が圧倒的に多くなっています。映画館を観た若者がクイーンの過去のアルバムを買い求めているという話も読みました。私たちが愛したクイーンの多くの曲が世代を超えて愛されていく。これだけで嬉しくなります。ボヘミアンラプソディは素晴らしい映画であると思います。