劇場公開日 2018年11月9日

「音楽が素晴らしい、それだけ」ボヘミアン・ラプソディ yamappleさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0音楽が素晴らしい、それだけ

2019年1月5日
iPhoneアプリから投稿

友人複数名が「何度も観に行った」とまで言うことと、Queenの曲を聴くには映画館が良いと聞いて、年明け早々観に行ってきました。

結論、「音楽は素晴らしいが、ストーリーがイマイチ」
という印象。ひたすらQueenの流れる曲が素晴らしい。
が、ストーリー展開は何の苦労もなくスターになっていくようなスピード展開だし、名曲の歌詞が生まれた背景とか何もなく…物語の描写がイマイチ。
フレディがゲイだとわかるところとかも含めて、「え?どこでわかったの?」というくらい、メアリーとの会話でしかわからない状態。
んで、苦悩にまみれて薬やアルコールに落ちていき、エイズになるわけだが、その苦悩も単にフレディが傲慢でイライラしているようにしか見えない表現…。

何というか、団塊世代にとっては、大スターだったQueenが青春を思い起こさせ、スマホ世代にとってはこのスピード展開でわかりやすいサクセスストーリーが良く、かつフレディがマイノリティだったのにスターだったという今っぽいかっこよさが、受け入れられているだけに見える。

ただ、40年くらい前に、人種もセクシャリティも宗教もマイノリティで大スターだっとことを考えると、フレディはかなりの重圧な中にいて、そして有り余る才能だったということ。それを分かってQueenの曲を聴くと、見方が変わる。

映画を観終わった後に、Queenの曲がたくさん耳に残って、聴きたくなる。彼らの曲の素晴らしさを余計に強調しているように感じさせられた。
そしてフレディは、本物のビデオを観るとやっぱりパワーとオーラがやばいわ…。

yamapple