「涙、しかし笑わされちゃう」ボヘミアン・ラプソディ わたやん1776さんの映画レビュー(感想・評価)
涙、しかし笑わされちゃう
まず、音楽に特別興味がない人はまったく面白くないでしょうし、当然だと思います
冒頭の、Live Aidの舞台に上がるフレディの背中が、なんだかフレディが生き返ったみたいに思えて、すでに泣いていました
私は80年あたりから洋楽を聞いてたので、リアルタイムで活動を知っていましたが、特に好きなわけではなく、「すごいバンド」という程度の認識でした
なので詳しいことは知りませんが、当時の記憶を呼び起こされながら見ていました(さすがに曲は知ってました
時系列がかなり前後しているようですが、これはドキュメンタリー映画ではないので、ストーリーとしてまとめるには妥当な脚色だと思います
フレディの、こうありたい自分と現実の自分のギャップ、強いコンプレックスなどから、どんどん荒れていくのはとても心が痛みましたし、Live Aidで再び結束し、歴史に残るパフォーマンスができたのは涙なしでは見ていられませんでした
が、本当にみんな似ていて、特にブライアンとジョン(髪短くなってから特に)がぎょっとするほど本人すぎて、涙を流しつつどうしても笑ってしまいました
後で調べたら、ジム・ハットンなど、周りの人もかなり似てますね
心が痛み、感動し、涙が流れるのですが、同時に笑いもあるという、長い上演時間がまったく気にならない素晴らしい作品だと思います