劇場公開日 2018年11月9日

「酷い。酷い。酷い。」ボヘミアン・ラプソディ アサコさんの映画レビュー(感想・評価)

酷い。酷い。酷い。

2018年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

ラストのライブシーン、本物を知ってるものからすれば、ただただ大がかりの物まねを見せられているだけで、苦痛でした。

エンドロールでようやくフレディが出てきてくれた時は心底ほっとしましたが、同時に少し悲しくなりました。フレディはいつでも私の中ではリアルタイムに生き続けているので、あんな風に昔の画質で出てこられたら、「ああ、フレディが生きていたのは過去だったんだな」と思い知らされたというか。…うまく言えませんが。

酷い映画を見たら、無言の抗議として、エンドロールが始まった途端に席をたつ、というのを自らの映画鑑賞ポリシーにしているのですが、この映画ではその抗議すらできませんでした。ようやく本物のフレディを見ることができて、席をたてるわけがありませんから。そういう意味でも本当にこの映画はずるいです。

音楽がいいのは当たり前です。でもだからこそ、実際に生きたフレディやその周りの人たちの人格や尊厳を無視して、安易な感動を作るために事実を捻じ曲げて、保守的な異性愛主義に基づいた道徳観の枠にはめられた、偽善に満ちたストーリーを作り上げる必要性がどこにあるのでしょうか??
「ストーリーは陳腐であるが、音楽が素晴らしい、だからこの映画は素晴らしい」??????
それって映画評じゃなくてサントラ評ですよね???
なんてずるい映画なんでしょう。嫌悪感すら感じます。

この映画がそれほどまでに傑作であるのなら、フラッシュ・ゴードンなんてアカデミー賞ものですよね、まじで。

アサコ
ぱよさんのコメント
2021年6月11日

根っからのファンの方から見れば、こういう映画それはそうなるでしょうなぁ、とは思います。私自身は当時はラジオの流し聴きしかしてなかったのでクイーンとキッスの区別もついてませんでした。この映画を観てradiogagaてクイーンだったんだ、へー。とか。
でもその後本物はどんななのかな?と興味がわき、今の時代は便利なもので、ホンモノの映像が見れたり、日本語の歌詞の歌を聴いたり、お忍びて来るほど日本を気に入ってくれたアーチストだったんだと知ったり。
映画だけでは分からない部分を色々探してみたりする良いきっかけになりましたよ。

ぱよ
bassmanさんのコメント
2019年6月13日

おっと。うっかり。訂正します。
差別的な発言をしているのは若い子だけではありません。
自分の年代にも、それより歳上でもいると思います。
逆にすごく若くても、公平な評価をしている方はたくさんいるはずです。
言葉足らずで失礼しました。

bassman
B.O.Y.Eさんのコメント
2019年4月9日

色んな人のレビューを読んで勉強になりました。
僕はクイーンのファンじゃないけど、もしこれが自分の好きなバンドだったら…って考えると、穏やかでないですね(笑)

B.O.Y.E
bassmanさんのコメント
2019年3月31日

↑2019年 7月
日本ツアーするそうです!!!

bassman
bassmanさんのコメント
2019年3月31日

皆さんへ
映画に興味をもった方々は是非God Save the Queenをお聞きになってください!アルゼンチンのトリビュートバンドです!
(↑まるで宣伝??)

bassman
bassmanさんのコメント
2019年3月31日

改めて自分のコメント↑読みましたがめちゃめちゃ長いですね^-^;
ブライアン並みに長く喋ってます(笑)
ところでドイツ人の“Freddie Mercury's god son”ジョン・フレデリック・マック(ラインハルト氏の息子)さんは映画について同意見だそうです!びっくり。最近知りました。
彼はInstagramで色々と書いているそうですがそもそも彼のアカウントが見つけられないbassmanでした(×_×;)

bassman
bassmanさんのコメント
2019年3月30日

自分はまだまだ未熟者だと思っているので人の意見にケチつけたりしません。例えばこの作品に★5をつけている人のレビューを攻撃する、楽しんでいる人をけなす、なんてする気もありません。アサコさんもbassmanと同じ思想をお持ちなのだと思います。
ただアサコさんのレビューの方が抽象的で文学的なために刺激を感じる方がいらっしゃったと言うだけです。それに人々に刺激を与えるメッセンジャーは必要です^^
bassmanは元・文学青年ですがしょせんは理系。レビューは味気なく具体的な内容と検証と考察になっています。だから感情が感じられないのでしょう(笑)
2019年度は忙しくあまり更新出来ないと思いますがたまに拙レビューにTwitterのごとくつぶやきを加えてますのでお気が向けば遊びにいらしてください。まめではないですがコメントに気付いたらお返事します^^

bassman
bassmanさんのコメント
2019年3月30日

そして同性愛について。(bassman、話が長いぞ校長先生か?と言う声が聞こえてきそうです)
自分は元・文学青年で社会派気取りなのでlgbt映画は好き好んで観ますが…
『ボヘミアン』はある種のlgbt映画だ!とか評されていますよね。う~ん。あれじゃ無節操な同性愛者ばかり描いているようにみえました^-^;
また上↑に書いたような若い子達もは「ゲイだゲイだ」と反応するだけですしネット上にも自分は異性愛者なのでホッとした、みたいな書き込みがわんさかあります^-^;
実際に同性愛者の方々の一部は「ボヘミアンを観てゲイは怖い、主人公はゲイでなければ生きてたのにと思う人が沢山いて辛い」と嘆かれています。これはインド美人に心奪われているbassmanの意見より説得力があるでしょう(笑)
自分は『ボヘミアン』の制作者ではありません。だから意図はわかりません。
しかし映画は「受け取られたら終わり」みたいな部分もあります。受け手が差別的な思想を抱けばその点において責任があるのです。

bassman
bassmanさんのコメント
2019年3月30日

後はフレディの人生を完全な「お涙頂戴」にしてしまった感が強いですね。これは映画が好きな方々でさえ指摘されています。
「辛いのに乗り越えてliveaid頑張ったね!ピース✌️」と言うストーリに取れます。(もちろん違う見方をした方もいらっしゃるとは思いますが)
それを安っぽく感じる人がいても仕方無いでしょう。「感動を作るために真実をねじ曲げた」のは確かです。ブライアン達が認めてますから(笑)

bassman
bassmanさんのコメント
2019年3月30日

お!ご本人登場^^実は心待ちにしておりました(笑)
正にそうなんですよ~。
アサコさんもbassmanも他の方々も別にこの映画のアンチではないのです。
「これが真実の物語じゃと!?ちょっと待ちなされ皆の衆!それは違うのじゃ!」と啓蒙したいんですよね(笑)
しかしCMはやはり責任重大^-^;
「フレディ・マーキュリー、彼の"真実の"物語」ですからね。
この宣伝が無ければ鑑賞者の目も変わります。
実際に映画を観た若い子が「フレディはスゲー自分勝手で孤独なゲイだということがわかった」と言っているのを耳にして鼻血噴きそうになりました(笑)
あの二時間あまりを経験して感想はそれだけ。『ボヘミアン・ラプソディ』のおかげで若い世代にクイーンの楽曲の良さが伝わるのが良いと思っていましたが、それよりも彼らの脳みそには違う事がインプットされたようです^-^;
もちろん楽曲に惹かれつつ「これって本当?」と思って下さった方もいますが^^

bassman
アサコさんのコメント
2019年3月25日

…続きです
この映画のストーリは下記の通りですよね。
・フレディ、ゲイを自覚してメアリーと別れる
・フレディ、孤独を紛らわすためパーティーやドラッグにはまる
・フレディ、自らのワンマンぶりゆえにバンド仲間とも仲違い
・フレディ、エイズ発覚
・フレディ、愛する「家族」のもとへ帰っていき、ライブエイドにて魂のパフォーマンス

…書いていてやはり怒りがこみあげてきました。あまりにも、フレディを馬鹿にしてます。そしてゲイソサエティを悪者にしてます。フレディの死をみとったガーデンロッジの友人たちのことを完全に無視してます。ゲイソサエティはフレディにとって放蕩の場、闇の部分だけではないはずなんです。。ポールの描き方も、まさに悪の権化という感じで、、、

フレディは誰よりも人生を楽しんでいて、だからこそ、そのバイタリティに、少なくとも私は魅了されているんだと感じています。エイズにかかって辛いだけど頑張ってるから魅了されたんじゃありません。フレディの魅力はそんなものじゃないと思っています。

長い文章になってしまいました。まとめます。
普段映画レビューは書かないのですが、この映画が「真実の物語」といった風情で広まってしまっている状態が、個人的にとても辛く、自分一人では消化しきれなかったため、「他に同じ思いを抱くクイーンファンの人は必ずいるはず!」と、自らを慰めるためにレビューを書きました。少し感情的になってしまっていた部分もあるかもしれません。実際、特にbassmanさん、おかんさんには慰められました笑。他の方の意見も参考になりました。ありがとうございます!
Freddie, I Still love you!!!

アサコ
アサコさんのコメント
2019年3月25日

私の稚拙なレビューにコメントを多数いただきまして、ありがとうございます。

この映画を見て感動した方を批判するつもりは毛頭ありませんでしたし、別に通ぶったり偉そうにしたりするつもりもありませんでしたが、私の意見が何人かの方の心情を傷つけてしまったようで、そのことについては申し訳なく思います。
ただ、私もこの映画は公開前から本当に楽しみにしていていて、もちろん自分でお金を払って映画を観ました。そのうえで感じたことをレビューに残すのは、当然の権利で、間違ったことだとは思いませんし、「批判するくらいだったら見なければいいのに」といった類の意見については、それは違うんじゃないかな、と思います。。

私がこの映画を嫌悪する一番の理由は、この映画全体に流れている価値観が、どうしてもどうしても、フレディを冒涜しているようにしか、私には思えないからです。ここのシーンが事実と違うからダメだとか、フレディに胸毛がないからダメだとか(いや、個人的にはダメですが笑)、そういうことではないんです。
根底に流れている道徳的な判断が、どうしても許せないんです。だからこそ、最後のライブエイドのシーンも、悪質な物まねにしか見えなかったんだと思います。

…続きます

アサコ
ニックさんのコメント
2019年3月8日

うーん、ひどいコメントの人はレビュー無しですね。

ニック
PIKE3719さんのコメント
2019年2月22日

私も還暦前ですが、批判等は、あってもいい、いろんな考え方あってもいい。本人が、映画観て感じたらそれでいい。Queenの本物は、dvdがある、あくまで映画、感動したらそれでよい。

PIKE3719
bassmanさんのコメント
2019年2月3日

そうなのです!
このレビューから伝わってくるのは"I still love you,Freddie"です^^

bassman
おかんさんのコメント
2019年1月22日

このレビュー、愛を感じるわ。

おかん
bassmanさんのコメント
2019年1月19日

レビューを書いていない人の中にもアサコさんに賛成する人はたくさんいるはず!
文章が飾り気なく率直に書かれているからこそフレディに対する深い愛情を感じます。
そしてどの部分をとっても正論!!!

bassman
B.O.Y.Eさんのコメント
2019年1月14日

作り物だと言うことは分かっていても、どのような内容であるかは鑑賞するまで分かりません。
ファンならば劇場に入ったら最後まで見届けずにはいられないですよね。
そして不満を抱かれた所以を正直に書いておられるので、貴重なご意見として拝見させてもらいました。
批判してはいけないなどと誰が決めたのでしょうか。手放しの賞賛よりもむしろ理由付の批判の方が説得力があります。

アサコさんの貴重なレビューに感謝します。

B.O.Y.E
2019年1月13日

作り物と解っていて見に行ったんですよね。

酷いと思ったなら、途中で帰ってLIVE DVDでも観ればいいのに。

ⓐoKi
Morning & Mor/Morさんのコメント
2018年12月31日

アサコさん
私も賛成です。
音楽が良いから映画も高評価って言うのも可笑しな話ですよね。

Morning & Mor/Mor
ろまんろらんさんのコメント
2018年12月31日

私は脚色肯定派ですが、Qファンとしてお気持ちはすごくわかります。

ろまんろらん
wikipediamazonさんのコメント
2018年12月26日

なるほど

wikipediamazon
Axlさんのコメント
2018年12月25日

唯一無二のロックンローラーフレディ・マーキュリー!

Axl
B.O.Y.Eさんのコメント
2018年12月25日

エンドロールが一番カッコ良かったです
痺れました。。。

B.O.Y.E
OnOnさんのコメント
2018年12月24日

高校時代にクイーンのファンになり今だに手元にアルバムを残しているファン(オヤジの部類に入ります)
当時のファンは2つに分かれていました。曲を中心に楽しむファンと同時にクイーンの詳細について情報を収集してとことん彼らを知ろうというコアなファン。私は前者です。

多くの批評を読ませていただくと知り尽くしたファンは批判的な意見が多いようです。しかし、肯定的な意見、批判的な意見ともに独立した存在であり、どちらがいいということはないというのが私の考え。

もの(この場合は映画ボヘミアンラプソディ)に対しての見方は複数あり鑑賞者のそれぞれの歩んできた人生をベースに感情が生まれるものと思います。意見の押し付け合いではなくそれぞれ「そういう見方もあるか。」と俯瞰してもいい。自身の考え方に反する意見には反発が生まれるのが人間の性ですが穏やかに考えるのも良しです。

ベースには皆さん、クイーンが好き、もしくは興味があって映画館に足を運んだという共通な思いがあるのですから。

私自身はこの映画は次の点においてとても気に入っています。

1、映画館で聞く楽曲は遥か40年前の自身の燃えた日々を思い出させてくれた。
2、2世代も離れた若い方々にクイーンというバンドを知ってもらえたこと。(ファンとしてはこの点が最も嬉しい。時間とともに忘れ去られてしまうバンドが多い中、クイーンは次世代の記憶にも残されます。大きな中古CD店のクイーンの30枚ぐらいあったアルバムが全て売れていた。それも2店舗。。びっくりです。)

※ 映画は収益性を上げることを目的とされます。史実とのバランスにおいて?の部分もありますがこの2点とのバランスで許容範囲ではないかと考えてます。

OnOn
森のエテコウさんのコメント
2018年12月22日

フレディ愛がひしひしと伝わってくる文面にハッとしました。
私は映画の安易な感動に浸りました。
フレディや実在の周りの人々は、どう思っているのでしょう。
ラミ・マレックはフレディの実妹と面会しているそうです。
ロジャーはインタビューで「細かい時系列などは少し違うかも
しれないが、クイーンのストーリーを伝えて感動させたかった」
と述べています。
ブライアンとロジャーが、この映画のどこまで関わっているか
わかりませんが、フレディはなんというでしょう?
「おいおい、かんべんしてくれよ」かな?
ブライアンはインタビューで「フレディは、人を喜ばせようと
するよりも自由な姿でいるほうを選んだ」と述べています。
そして「結果的にその方がより受け入れられると彼は知って
いたんだね」と。
これもブライアンの見解なので、真実とは限りません。
エンドロールのフレディはやはりカッコいい(ラミごめん)
そしてブライアンはやはりコインをピックに弾いていた!
この映画はずるい?かも知れませんが、フレディとクイーンを
再び世に知らしめたという点で、やはりキャストとスタッフ、
そして万人のエキストラ(CGかもしれませんが)の皆さんに、
敬意を表したいと思います。

『フラッシュ・ゴードン』はオンタイムで映画館で観ましたが、
あれがオスカー取っていたら、地球の南北が逆になってたかも…

【Cf.】NHK独占インタビュー #NET BUZZ #クローズアップ現代+

森のエテコウ
LiLiさんのコメント
2018年12月20日

すみません、あまりに悲しいレビューだったのでコメントさせていただきました。
『本物を知っているものからすれば』すごい言葉ですね、フレディが亡くなってからの心からフレディとクイーンを愛するファンもあなたが想像している以上に沢山います。
この映画自体だけではなく、まだフレディが存命だった時にその場にいなかった者、そしてこの映画に心を揺すぶられた者に対しての差別的なものを感じました。

ちゃんと予告みました?
どのように制作されていくのか、とても前から英ニュースでもとりあげられてましたが、調べました?
パンフレット読みました?
クイーンメンバーのインタビュー全部聞きました?
もしこれらをしっかりやった上で、観たというなら、なぜ観たのですか?

『保守的な異性愛主義に基づいた道徳観の枠にはめられた、偽善に満ちたストーリーを作り上げる必要性がどこにあるのでしょうか??』

↑私は10回以上この映画を観ましたが、どこらへんに保守的な異性愛主義を感じたのでしょうか?
むしろlgbtQsに関係している者としては、どの場面でそう感じたのか教えていただきたいくらいです。

そしてご存知かと思いますが、フレディの友であり、家族であり、メンバーである、ブライアンとロジャーがこの映画に深く関わっています。
偽善的、尊厳、etc.よくそんな言葉並べられますね。
OKを出したメンバー以上にフレディとよほど強い絆があると自信をお持ちなのでしょうね。

LiLi
Maiaさんのコメント
2018年12月20日

作り物って分かってて観に行ってるならそこまで酷評しなくてもいいんじゃないんですか?
フレディが見たいなら自分でDVD見るなりしてればいいじゃないですか。音楽が素晴らしいって言うだけならサントラ聴いてればいいだけの話だし、そもそもわざわざ「作り物」の映画観に行く必要なんて全くなかったじゃないですか。

Maia