一級機密

劇場公開日:2018年6月30日

一級機密

解説・あらすじ

韓国で実際にあった軍の不正・汚職事件などを題材に、「イテウォン殺人事件」のホン・ギソン監督が描いたサスペンス。念願の国防部へ異動し、軍需本部の航空部品購買課の課長としてエリート街道を歩み始めたパク・デイク中佐は、ある時、過去の購買履歴からエアスター社という企業と軍との間に独占的な取引があったことを発見する。さらに、エアスター社の部品の欠陥を指摘していたパイロットのカンが、任務中に墜落事故を起こし、生死の境をさまよう重態になってしまう。パクは原因を調べようとするが、事故はカンの過失として処理され、一連の疑惑を上司に報告したパクも逆に圧力をかけられ……。出演は「殺人の追憶」のキム・サンギョン、「悪女 AKUJO」のキム・オクビンほか。

2017年製作/101分/韓国
原題または英題:The Discloser
配給:「反逆の韓国ノワール2018」上映委員会
劇場公開日:2018年6月30日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0 【”真の軍人になる。”韓国軍需不正を命を懸けて暴いた軍人の姿を描いた実話ベースのサスペンスフルな物語。ラストの爽快感は限りなき作品でもある。】

2025年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

幸せ

■軍隊から念願の国防部航空部品課へ異動したパクはある日、エアスター社の独占的取引を見つける。
 その頃、同社の部品欠陥をパクに申告した後輩でもある操縦士・カンが任務中に墜落事故を起こすが、上司のチェ部長(チェ・グィファ)はカンの過失として処理しようとする。パクは疑惑を部長に報告するが、逆に家族ともども様々な圧力をかけられ追い詰められ、マスコミ社会派記者ジョンスク(キム・オクビン)に進退をかけ告発しようとする。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・序盤、パクが栄転しチェ部長に気に入られ、同僚たちも彼を受け入れるが、パクが軍需部品購入不正を暴こうとすると、古株の主任を始め”家族”と言っていた軍部の人間の豹変ぶりが凄い。

・パクは課長の地位を追われ、閑職に飛ばされる。家族には脅迫の電話が掛かり、窮地に追い込まれるが、彼は諦めずにマスコミの力を借りて、エアスター社と軍部の癒着を告発するのである。

<ラストの展開は、大変の爽快であるが、その後のエンドロールで流れる数々の軍需不正により起きていた事故のニュースには戦慄する作品である。
 それにしても、韓国の映画製作陣の政府や軍部の過去の悪事を無きモノにせずに、エンターテインメント作品としても、見応えあるモノに公開する気概には、毎回敬服するのである。
 日本だと、映画になっても、ミニシアター系で掛かる位であるから・・。>

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NOBU

3.0 半沢直樹

2023年2月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

面白かった。
実際に起こった事件を
元にしているというのが恐ろしいが、
それ以前にやはり敵が強大であればあるほど映画は
面白い。
軍の連中も悪そうな奴らで見とけよお前ら!
と言う気持ちで最後まで見れました。
なので、
もうダメか!と言うところからの大逆転にスッキリ
しました。
ただ、半沢直樹みたく
やられたらやり返す倍返しだ!
と行かないところが、少し残念だったかなと思います。

北朝鮮や中国の問題が間近にあって
韓国の軍と言えば力を入れてる感じがあったけど、
なんてザルな自分だけ良ければ良いと言う考えなんだと
愕然としました。

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奥嶋ひろまさ

3.5 不正を正す勇気…

2022年6月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

4.0 よくある汚職内部告発物。ではあったけど。

2019年12月14日
iPhoneアプリから投稿

一言。「よくある話だけど、ホロリ」。

軍の航空機部品に関する汚職に気付いていく、過程の話の中に。
汚職を告発するため、マスコミに接触する話が挿入されていて。
ちょっと時間軸がわからないところもありました。

だけどどの国でも、悪いことをする輩はその理由も、隠蔽方法も同じ。
なので既視感を感じつつも、見続けました。
最初から「誰が悪いやつか」っていうのはわかってるし、役者さんの顔がいかにもって感じ(失礼)。

じゃあどこまで悪なのか。暴こうとしても、軍内部だけで出なくマスコミまで。
上層部は取り入って、主人公の告白を阻止し、閑職に追いやる。
いかに「反逆」の狼煙を掲げ続けていくのか。そして成し遂げることができるのか。

ラスト近く主人公が相手に問いかけます。
「この軍服の意味がお前にわかるか?!」。
ネタバレなのでぼかしますが。ここジーンときちゃって。不覚にもほろり。
そんな意味、考えたことなかったな。
ただのユニフォームとじゃないんだね。

終わり良ければ全てよし、な一作でした。

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ゆき@おうちの中の人