「ルーフトップ・コンサートをやっちまう!」小さな恋のうた マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
ルーフトップ・コンサートをやっちまう!
あだち充先生の『タッチ』をリスペクトして、レット・イット・ビーのルーフトップ・コンサートをやっちまう。そんな話。『don't worry be happy』は因みに『don't let me down』なんだろうね。
『私の父はオスプレイの操縦士。オスプレイ好きになれない?』
なんと矛盾した台詞。
反対運動を『おかしな事をやっている』と父親に話させる。
そのまま受け取れば、沖縄県人には受け入れられないと思う。
しかし、最期に見事な『抗議行動』は良かった。
色々な所に忖度した演出にはなっていると思うが、良い演出になっている。
地声で録音していると思うし、少なくともドラムは自分でたたいている。
歌が良い歌ばかりで耳に残る。そして、何よりも良かったのは、ハモっている所。彼らの欠点はその良さに気付いていない事。
たぶん、商業的な監督故に次回作もあちこちに忖度しまくって作品を作る事になるのだろうが、基本のしっかりした演出家であると思う。少なくともテレビ出身者ではないようだ。
沖縄の方言でやらなかった所にこの演出家の本質がある。つまり、沖縄の話でなくても良い。この場合、喋っている言葉から、厚木基地でも良い訳だから。
そこを気にすると、音楽がだいなし。
防音の問題だって。オスプレイを相手にしている基地間近の高校。練習すれば、目くじらたてる様な騒音なのだろうか?誰でも疑問に思うはずだ。『オスプレイのほうがうるさい』って、だから、飛んでいる戦闘機の音を絞る施しをしている。直ぐに気が付く。少なくとも、沖縄県人は。マブイを拾いに事故現場に『American moto』のTシャツはないと直ぐに分かる。
オリジナルのバンドよりもこの出演者達のバンドの方がうまい様な気がするのは間違いか?