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★ネタバレ有りです、ご注意を★
埼玉県本庄市が舞台の、人生に疲れたアラフィフ男性2人の泣いたり笑ったりな物語です。
故郷に戻るなり無銭飲食する紀彦は『あんた、いい歳の男ダロっ?夢ばかり見てないで安定職に就きなさい』と叱りたくなる位に自由奔放な男。
でも私は夢見る男って嫌いじゃあないです。
だって夢を忘れたら、肇のように無気力な男になってしまうから。
安定職ではあるけど、後藤田との仕事にストレスと不満をかかえバツイチで夢も忘れた肇の所に、紀彦が数十年ぶりに現れた。
そして2人は青春時代の夢を思い出して行く。
紀彦は数十年前『2人で見た夢、俺が必ず叶えてやる』という感じで上京したものの、都会で挫折やツラい事があり。
それであの頃2人で居るだけで最高だった親友の肇に会いに故郷に戻って来て、2人の夢を取り戻そうと奮闘する。
ツラかったり挫折したりすると、ガムシャラに明日を見つめながらバカやって楽しかったあの頃に戻りたいって願いますものね。
紀彦がおちゃらけてるのは、ツラい顔を肇に見せたくないからなのかも。
肇が紀彦に贈った『永遠の川』を、肇も紀彦も知らず知らずに今までずっと口ずさんでいたのではないでしょうか。
夢を諦めなかった2人のその強さが、ささやかな形でだけど夢を叶えることになるのでしょう。
後藤田は他人に攻撃的な言葉ばかり吐き出して悪い人に見えるけど、実はそうでもないのかな。
攻撃的なのは、弱い自分を守る為なのかな。
紀彦の後藤田のモノマネがどのくらい似てるのかを知りたかったので、本物の後藤田が歌う場面も見たかったな。
肇は元の奥さんをイベントに呼ぶくらいだから、やり直したい気持ちがあるのでしょうね。
結局元サヤに戻れたのかな?
もしもですよ仮に、最後の場面で肇の家の玄関に『(ピンポーン)こんにちは(元の奥さんの声だけ)』と聞こえた所で終わってたら、『お?元サヤでめでたしめでたしかー?!』ってハッピーな余韻が残せたかも。
ラストシーンの、身体に爆弾をかかえてどこかに去る紀彦の後ろ姿が目に焼き付いてます。
彼はこれからどこに行くのでしょう。
戻れない道を急がないで欲しい、最良の道を見つけて欲しい。
人は歳や環境とともに変わらざるを得ないけど、桜や川は変わらずに永遠に、すべての人を平等に愛して見守ってくれる。
だから辛くても、勇気を持って前に一歩踏み出そうよ。
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私は映画館だと必ず眠くなるのですが、この映画観賞中は自分がスクリーンの中に入り込んでる感覚で感情移入して、ずっと百面相しっ放しでした。
『永遠の川』『LIFE』ホントに良い歌で頭の中をエンドレスで流れてます。
つい人前でも口ずさんでしまい、周りの人に「ソレなんて歌?」『これはね、‥』「へぇ、頭を離れない歌だよね。川よぉー♪」と宣伝して伝染して行くと言う良循環。
高橋さんも岡田さんも、歌が本当に素敵なので‥思わず目を閉じて聴き入ってしまいます。
その上にイケメソで芝居も上手いなんて、天は何物与えたの?
特に1人で何役も演じ分けてる高橋和也さん、、天才!です。
映画を観た数週間後、映画のモデルになった農業合唱団「ナレッジ・ステープル・シンガーズ」のイベントに行き生の歌声を聴いて来ました。
本庄市出身のシンガーソングライター・力山哲也さんがサプリーダーだったんですね!
リッキーさんの歌は何回もイベントで聴いてますが、心に染み入る優しい歌声です。
皆さん、生き生きとキラキラと歌っていました。
観て聴いてるだけでも、チカラを頂けました。
映画のモデルになるのがうなづけます。
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クライマックスシーンには、近くの席の男性から鼻をすする音が聞こえました。
大の男が男泣きしてしまう位に、もちろん老若男女も感動できて、そして、胸に愛を刻まれる映画です。
私は後悔しています、一回しか観なかった事を。何回も観れば良かったー!
お台場近辺の方は(現在9/4の0:01なので)9/6まであと3回も観られるなんて羨ましい。
ぜひ!全国で上映されますように。
そして全国の皆さんが感動できますように。