まく子のレビュー・感想・評価
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染み渡る映画を観たい方にオススメ
西加奈子さんのファンタジーを織り混ぜた世界観が好きかどうかで評価の分かれる映画だと思います。小説を映画化すると、どうしてもカットされる部分があるので、心の動きが唐突に思われた箇所もありました。それでも評価5を付けたのは、不思議な世界観を見事に美しく映像化しているのと、俳優陣の演技が素晴らしかったからです。特に草彅剛さんの色っぽさ、子供たちの瑞々しさは必見です。徐々に変わっていく、繊細な心の動きを堪能するために、原本を読んでからまた観たいです。心拍数が上がる映画に疲れている方にオススメです🌸。
う〜ん🤔
なんか、よく分からなかった、というのが正直な感想。
原作を読んでいないのでよく分からないのですが、これを映像化するのは難しいと言われていたんだとか。本当にそうだったみたいねと思ってしまいました。読み物としてのファンタジーなら、ストーリーがすんなり入ってきたのかも。それが映像になると、「?」な部分が何か所もあって、私にはちょっと理解し難かったです。
個人的には草彅剛さんの演技に興味があって観たので、そこに関しては期待通り。子役の二人は撮影時の実年齢が役よりも3歳くらい上で、小学生には見えづらかったかな。主人公の男の子はもう声変わりしちゃってるみたいだったし。でも、思春期の男の子の心の葛藤をうまく表現していたと思います。女の子の方はそのちょっと大人びた雰囲気が役柄に合っているんだなと思いました。
3年前のあなたはあなたではない
映画として面白いか、面白くないか、と聞かれたら、残念ながら後者だと思います。
原作(単純な少年の成長譚などではない)を自分なりに解釈し、さて監督はどう表現するのだろうか、という興味がある方や元々原作者の世界観が好きな方でないと楽しむのが難しいのではないでしょうか。
※半世界の稲垣吾郎さんと同様、草彅剛さんの親父も結構いいな、という点は楽しめます。
人間の細胞は約60兆個あり、部位や年齢による差異を勘案しても、概ね2〜3年で全ての細胞が入れ替わるそうです。
つまり3年前に会った友人は細胞的にはそっくり入れ替わった全く違う〝粒〟で出来ている人なのです。
第二次性徴は思春期に表れ、本人も気付かないうちに繰り返される細胞の入れ替えとは異なり、身体の変化と自分の性(男であること、女であること)を否応なく自覚させられます。
脳の細胞は約1年ですべて入れ替わるらしいのですが(生物学的・医学的に何が起きているのかはわかりませんが、たぶんDNAとかRNA転写とか呼ばれるものなどの働きで記憶などもコピーされていくということだと思うのですが、なんだか凄くないですか?)、その脳が作り出す物語については、なぜ身体の変化と同じように受け入れることができないのだろうか。
キン○マのオェーについてはそのまま受け入れるのに、ドノや類の話はなぜ疑いから始まるのか。
脳の働きだって本来はシンプルで、その個体にとってはある種の必然、つまりその人が生きていくために必要な物語の創出から生じているのではないか、という前提を受け入れることが大事なことなのだと思います。それがきっと『人を信じる』ということなのではないでしょうか。
不思議
最後のシーンはファンタジー過ぎるだろ、と、観ながらツッコミを入れてしまいました。
後半にむけて、所々で伏線が張られていたのに気づきましたが、それぞれ一瞬過ぎて忘れてしまいそうです。
原作はどうななのだろう。今度読んでみよう。
映像が非常に美しかった
内容も面白かったけれど、何よりも映像が美しかった。内容にふさわしく、自然の風景などをピュアに表現していたところに、心引かれた。
牧歌的な音楽も、古くさいと感じつつも、作品の重要な要素として感傷的に鳴り響いていて、心が上手く誘導させられた感がある。
超自然的な事柄から、物事や根性の根源的なものを見いだすことが出来るものなんだなぁと知らしめられた。
この物語は、もはや過去のものとして記録的な意味合いを持ち始めているのではと思えてしまうこの平成の終わりが何となく悲しい。
意味不明(´・ω・`)?
予告から意味不明でしたが、なにか深い意味があるのかと、、、結果意味不明でした。
ここまで意味が分からない映画も珍しい。
小学生の男の子が、第二次性徴期、思春期、初恋など、大人になっていく過程や悩みは、わかりやすいテーマで、可愛らしさと懐かしさでホンワカしました。
また、子役たちが素晴らしい。特にコズエ役の新音さん。ミステリアスで可愛らしさと、どこか大人びていてセクシーさも持ち合わせた、まさにこの役のための女の子だったのだと思います。今後も楽しみですね。
ただ、、、本当に意味不明。
なんで?ん?の連発で理解が追いつかない。
父親と息子の親子で観て欲しい作品です。
10歳の男の子が大人へ 成長している事への、抵抗と覚悟を描いた とても良い作品でした。
母親では息子の葛藤を、一緒に悩んであげることは出来ないので、草彅剛さんが演じる父親が、自然にその葛藤を迷いから、覚悟へ導くシーンを、ユーモラスに描いていてとても良かったです。
大人になることは、不潔かも知れないけどそれを、美少女に恋して 初めて受け入れる覚悟をして、その子と大人になる儀式をする事を、ここではお祭りの続きでますが、男の子には必要だと、母親としてとても理解出来ました。
何とかうちの息子にも私とではなく、父親と観てし欲しいと思った作品でした。
記憶の片隅にある一瞬を擽ぐる
男の子が少年に変わる、ほんの一瞬の物語だ。
大人になんかならなくて良い。
それは、「帰りのバスを待つ短い時間」…がずっと続いて欲しいと、叶わないと分かっていても願ってしまう気持ちと一緒のような気がする。
バスは来る。それは分かっていても、その一瞬がとても愛おしい。
女の子を好きになるのに、あれこれ理由はいらない。
寂しそうな転校生には気持ちを寄せがちだ。
少しでも心を開いてくれたら、二人の心がずっと通い合うような気にさえなる。
そして、大人の恋愛はどこか純粋じゃなくて、利己的で、誰かを傷つけてるように感じてしまう。
でも、いつかは自分にもプラトニックではいられなくなる日が来る。
こうして、一瞬一瞬の出会いや葛藤も繰り返し、繰り返し、記憶の美しいカケラになっていく。
小さな永遠は、風に乗って流されず、落ちて降り積もって、更にいくつも積み重なって、大きな永遠になるのだ。
まく子は、きっと自分だ。
まいて、下に落ちて降り積もった、小さな想いや、願い、葛藤、そして経験が、いつの日か大きな大きなかけがえのないものなることを知り、誰かに伝える時が、きっとやって来る。
宇宙人
原作未読
温泉旅館の11歳の一人息子の悩みと、そこに住み込みで働きに来た母親と共にやって来た不思議ちゃん美少女同級生の話。
浮気をしている父親が嫌だったり、自身の身体の変化が恐かったり、孤立して長欠している同級生とのことだったりと色々抱える主人公の前に、土星の近くの星から来たという少女が現れなつかれて、それを通じて成長してというストーリーだけど…。
中盤までは不思議な空気感でどう展開するのかという期待はあったが、後半の説法は今まで何も見たり聞いたり教わったりしていなかったのか?とムリが有り過ぎるし、しかもそこから超絶ファンタジーで何でもあり。
ヒューマンドラマねぇ…小学生向けという感じ。
観て良かった!
公開初日に観ました。
西加奈子さんのファンです。
原作を読んでいたのでストーリーは分かっての鑑賞です。
まず 映画の舞台となる四万温泉の風情がとてもしっくりときました。
空気感がなんとも言えず胸熱で 原作とシンクロして単純な私は早くもうるっときそうでした。
主人公の小学生と転入生が出会う 城跡の崩れかけた石垣も よく見つけたなぁと感心するほどのロケーションです。
ストーリーはファンタジー要素があるものの
子供だった頃の自分と重なり合う部分が多く
そして、子供だった頃には気づくことのなかった 生きて成長してやがて年老いていくことの不思議さ 愛おしさを今だから感じることができた… そんな映画でした。
子供から大人まで楽しめると思いますが 特に大人には観てもらいたいなと思いました。
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