Diner ダイナーのレビュー・感想・評価
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最後まで見るのが辛かった
全ての映像はカラフルで綺麗だし、
蜷川監督の拘りとセンスを感じました。
料理を食べたり、料理を切ったりするときの音が大きくて不快感を感じはしましたが。
話は絶望的に楽しくなく、
開始30分くらいで帰りたくなりました。
脚本を誰が書いているのか知りませんが、
序盤にセリフで全てを説明してしまうので、
後から起きることは全て「はい…」としか思いません。
砂糖の一粒までオーナーシェフに従うわりに、
客は好き勝手だし、オーナーシェフを怒らせたらヤバイって設定を追加しないと砂糖の一粒までのくだりが全く活きてませんよね。
これは難しいかもしれませんが、
客が全員殺し屋という設定は伏せて仕舞えば、
劇中の展開をサプライズ的に楽しめたんじゃないかな?と思いました。
ここまで酷い作品はTOKYO TRIBE以来。
全くオススメできません。
2時間近いビジュアル系バンドのPVを観させられた感じ
原作漫画未読でしたが視聴する機会がありました。
漫画だから許されてた設定が映画でブレーキになるのは仕方ない部分ではありますが、とにかく演出や脚本がヤバいです。
2019年にはありえないレベルです。我慢できずにレビューします。
まず登場人物が登場すると同時に画面にデカデカと映るキャラ名紹介で度肝を抜かれました。ギャグでなく実写映画のカッコイイ演出としてやられてるんです。
舞台劇調に語られる主人公の過去や、主人公を無視して行き交う人がカクカク動いている演出は、なんというか風邪薬のCMみたいな印象です。伝わるかな?
次々に登場人物は自分のキャラと気持ちを全部セリフで説明してくれますが、見た目が違うだけで、奇をてらったキャラがまさかの全員かぶっていて個性はほぼ無いです。突然大きな声で騒げば、サイコパスな殺し屋だぞ!みんな怖いぞ!と思っているのでしょう。
見せ場と言われていたアクションですが、ジャンプの後スローでゆっくり見せたり、決めポーズを入れたり演出のセンスがとにかく古いのですが、最も呆れたのがマトリックス演出でした。本当にそのままレベルを下げたマトリックスの銃撃の演出です。1999年の映画の演出ですよ!?恥ずかしくて虫唾が走りました。
一時が万事マトリックスっぽい、レオンっぽい、ジョンウィックっぽい、○○っぽいで、リスペクトも感じません。
そしてアクションよりも最低だと思ったのは食事です。
曲がりなりにもダイナーを舞台とした物語なら、食事のシーンがキッチリしてたら説得力が出るのですが、本当に出てくる食事が、本当にまずそうなんです。黒いパンのハンバーガーにイチゴの赤茶のソース!?その上に乗ってる黄色いイクラみたいなつぶつぶ何!?
もう映像栄えというか、色彩をメインに考え過ぎて味の想像もできない食べものばかりで、うわー食べたい!と観ている人を乗せられない時点で大失敗です。若い子は食べたいと思うのでしょうか。
あと、意図的なのかは判りませんが、食事のシーンで効果音がグチュグチュ、ネチャネチャと大きな飛沫音がしており、そこがさらに食欲を削ぎます。もっとサクッとかジュワッとかあったのでは…。
初めから穿った観方をしてしまっているので私は乗れませんでしたが、窪田くんやティナちゃんが好きな方、蜷川さんの色が好きな方は余計な物がなく、ギュッと詰まった良い映画だと感じました。
ストーリーは?
原作好きです。
原作をもとにはしてますが、とにかく後半のストーリーが薄っぺらいです。
退屈しました。
早く終わらないかな、と思ってしまいました。
蜷川さんも藤原さんも大好きで、
この原作をこの方たちが仕上げるということで、
この作品の公開を心待ちにしていただけに、
大変に残念でした。
バトルものとしては、ワクワクしない。
恋愛ものとしては、不自然。
人間模様は漫画的。
グルメものではないし.
マフィアもの?でもないし…
おとぎ話として作るなら、「ダンボ」なみに、
もっと振り切って欲しかった。
ただただ、
色彩と映像美と豪華な俳優を見せつけるだけで、
中身のない面白くない映画だと思います。
だけど、それでいいのかな…。
ヘルタースケルターは、良かったのに。
成長譚
俳優陣は満点の演技だが
シュールでマッド
原作未読ですが、殺し屋が集うダイナーというぶっ飛んだ設定を予告で見て、興味をもったので鑑賞してきました。その設定に蜷川監督の映像美が加わり、開始数分でシュールでマッドな世界に引きずり込まれました。
訪れる客は殺し屋というより奇人変人の類でしたが、それぞれにキャラが立っていたので見ていて飽きませんでした。ただ、人物の掘り下げはないので、彼らが何を求めて集うのかがイマイチわかりませんでした。そして、物語がどこへ向かっているのかもよくわかりませんでした。
そんな、何を見せられているかわからなくなりそうなところで、物語はボスの跡目相続争いへと舵が切られていきます。しかし、冒頭から時折インサートされるカナコの回想とも内言ともとれる描写から、ストーリーは単なる設定の一つだと気づかされ、もはやどうでもよくなってきました。
結局、描きたいのはカナコの成長であり、ボンベロの変容だったのではないかと思いましたが、それならもう少し丁寧に描いてほしかったところです。クライマックスで、二人とも急に人が変わってしまったような違和感を覚えました。藤原竜也くんはもちろん、玉城ティナさんもいい演技をしていたので、脚本が残念だったとしか言いようがありません。それなのに、ラストシーンは予想どおりで、条件反射で目頭が熱くなってしまいました。不覚…。
”しっちゃかめっちゃか”度合増し増しの極彩色作品。
蜷川ワールド全開!
?
出演者の素晴らしさ
映像は綺麗だけどご都合主義が山盛り
蜷川実花さんは美術監督で
すべてがびみょー。安っぽい。
感動しました。
舞台の映画館上映と思って観た
人によって、評価や好き嫌いがはっきり分かれる作り。蜷川実花監督の美意識が、そこかしこに滲み出ている。
主人公は、予告編だと藤原竜也っぽいのですが、玉城ティナ演じる「オオバ カナコ」(大馬鹿な子)。
監督の使うデザインや演出技法とともに、難しい点がひとつあるかと。
実際の世界では、殺し屋が殺し屋に見えてはダメだと思うのだが、この映画に登場する殺し屋たちは100%職質対象の、わかりやすい異常者。
その描き方をエンタメと割り切れるか、感性として受け入れられるか…という点が、好みの大きなターニングポイント。
舞台演劇でよく見かける、大げさな演出技法です。
私は割り切れないけど、舞台を思い出して、割り切る努力した感じです。
食堂の装飾美術が、横尾忠則だというだけで観に行った私としては、納得するしかない。
個性的キャラのオンパレードを見る、という楽しみ方に落ち着きました。
また、映画というより、舞台の映画館上映だと思うようにしたのも、楽しめたポイントかと。
普通に映画を観るモードだと、厳しそう。
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